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2004.04.20
科学離れと日本の将来
今日のニュースで、科学雑誌"Newton"の編集長である竹内 均博士が亡くなられた事をしりました。私は、高校生当時Newtonを創刊号から買っており、そのフルカラーで分かりやすい解説を楽しみに読んでいたものです。
さて、当時は科学雑誌創刊ブームで、Newtonの他にも色々と出てきました。しかし、今は見る影もありません。先日、小学生(4,5年生)の116人を対象に調査したところ、4割が天動説を支持した、という報道がありました。まあ、シャーロックホームズも天文学はぜんぜんだめだった、という話もありますので一概に攻められない部分は」ありますがそれでも身の回りの現象を調べていこう、という志が落ちているのかな、という感じを持っています。
今の小学生というと、物心付いた頃にはインターネットがあった、という世代になると思います(Windows95から見ても10年ですし)。となると、情報の入手という点では、苦労が無さ過ぎる、という問題がある可能性があります。
もちろん、簡単な事を調べるだけで時間がかかって仕方が無い、ということがなくなるのは良いことだと思います。ただ、お手軽に適当な答え(しかも玉石混交)を引っ張ってこれる、というのは逆に正しい答えを導き出す力が付かないのではないか、という問題が生じます。
今年は彗星の当たり年らしく、3つの彗星が見られる可能性があります。まあ、天文ファンとしては彗星がでかくなる、という話は禁句に近いものがありまして(マスコミでネタになるとはずれる、というジンクスが・・)、あまり大きくはいいません。ただ、10年前の百武彗星のように、見たことが自慢できるような体験ができることもままあります。こういう実体験に基づく感動をうまく伝えていければ、科学というものについても、興味を持ってくれる子供たちが増えていくのかな、と思っています。
2004 04 20 [科学、学問] | 固定リンク
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» 彗星観測②「固定撮影」 from 宇宙・天文サイト『 A SPACE AGE 』
こんにちは、テルテルです。
第2弾は、「写真撮影」についてです。一番簡単なのは三 続きを読む
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