« 日本振興銀行とベンチャーキャピタル | トップページ | Power to the peaple »
2004.04.24
富裕層にマスマーケティングは通用するか?
団塊の世代と言われている人たちがいわゆる老年層に近づくにつれ、彼らが旺盛な消費力を持っているのでそれらを当てにした商売が進んでいる、というそうです。特に富裕層といわれる人たちの消費が旺盛だろうと。ただ、最近この手の記事を多く見るのは紋切り型のネタのように感じてしまうのです。
まあ、全体としてみれば比較的余裕のある層が数多くいる、というのは確かでしょう。ただ、その中で富裕層というグループに対して単純なマスマーケティングが通用するのでしょうか。むしろ、いかに個別対応をきめ細かく行えるか、さらに言えば、会社対個人ではなく、個人対個人、という要素の方が大きくなるように思えます。会社であるならば、すべてのサービス提供者に対して相当高いレベルの能力が要求されるでしょう。
「戦略経営の発想法」.
によれば、ビジネスモデルは後知恵だそうです。となると、特に富裕層相手に豪華なものを出せば売れる、という十把一絡げの思想ではなく、あの客のために売る、というくらいの発想が無いと失敗するでしょう。よくある高級ホテルのサービスの伝説のように。
![]() |
2004 04 24 [経済・政治・国際] | 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
この記事へのトラックバック一覧です: 富裕層にマスマーケティングは通用するか?:
コメント
いいご指摘ですね。団塊の世代として、やっとしっくりするご意見に巡り会いました。
団塊の世代のマーケットは確実に細分化していきます。
育ってきた状況で、生活の背景もかなり人によって
違いがでてきますし、趣味も嗜好も、かなりいままでの世代と違います。
私自身団塊の世代なので、いろいろ解剖されるのは
面白いですね。
投稿者: 大西宏 (Jul 9, 2004, 5:46:23 PM)