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2004.04.30

年金問題をみんなで議論しよう

以前から「ネットでの盛り上がりをどう具体化するか」という問題として考えていましたが、さすがに木村剛は一味違います。うまい「爆弾」を使って具体化に向かいはじめました。

まあ、ガバナンスを専門とする木村氏であるならば、現実をきちんと見る「会計」を重視するがごとく、年金のようなおおきな問題についても「定量的に」、「前提を明確にして」、シミュレートを行い、実効性をみつけていくという当たり前のことを実行しているだけなのでしょう。

さて、以前NHK特集に「ドキュメント太平洋戦争」という番組がありました。そのなかで、日本軍を称して「敵を知らず、己を知らず」というサブタイトルがありました。これはもちろん、孫子の兵法にある「敵を知り己を知れば百戦危うからず」の逆です。年金(に限らず財政に関して)、日本政府はこの基本を無視して旧日本軍と同じようなことをしているのでは、という危惧を抱かざるを得ません(やたらに権威主義的なところまでそっくり)。

理由を考えてみると、政府(特に官僚の上層部)は、高度成長しか知らないため独自に戦略を立ててシミュレートを行い、目的に進んでいく、という経験が実はまったくないのではないか、という気がしています。

もうひとつの問題は、投票行動にあります。議員=選挙によって選ばれた人なのですが、逆に見ると「投票に行く人
=政策によって目に見える利益が期待できる人」が成り立つのです。つまり、今の規制や政策によって守られている人ほど投票に行くメリットがあり、彼らの意思の代表者が多く選ばれがちである、ということになってしまうのです。

逆説的ですが、小さな政府を志向して、政府に頼らない人が増えるほど、投票に行く人が減る可能性があるのです(マーケティング的に言えば、理念だけでは物は売れない、ということになります)。これが「人は自分達にあった政府しかもてない」ということなのでしょう。

政府を批判するだけでは天に唾するようなものになってしまいますので、ここは木村氏の試みを応援し、できることは実行し、社会を少しでも良い方向に向かうよう行動するしかないと思っています。

2004 04 30 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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コメント

[政府を批判するだけでは天に唾するようなものになってしまいますので、ここは木村氏の試みを応援し、できることは実行し、社会を少しでも良い方向に向かうよう行動するしかないと思っています。]

至極ごもっともな意見です。

シンプルですがもっとも的を得ています。

どうぞよろしく

投稿者: キルゴア中佐 (May 1, 2004, 8:35:10 AM)