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2004.04.09
官営はプロジェクトチームであるべき
歴史的に見て、「官営」というのは明治期に出来た新しい概念だと思います。そもそも、業は民営の方が当たり前でしょうし。そして、明治期、そして第二次大戦後の混乱期のようなキャッチアップ時期に、「官営」として強制的に税金を集めて(資本金を市場から集める代わりに)、業を起こし、社会に貢献する。そういうシステムだったと思っています。
そして今、既にインフラとして成立してしまっているものを続ける手段として「官営」が生き残ってしまっています。キャッチアップとしての手段が、「システムを生かすこと(正確には、システムで生活している人間を生かすこと)」が目的となってしまっているのでしょう。
さて、「官営」に期待されているのは、「国家保証による安定をベースにしたチャレンジングなプロジェクト」であるはずです。それが、いつのまにか「安定しているところにいる人間を生かすための既得権」に化けてしまっており、このことが各種特殊法人として税金の無駄遣いにつながっているのではないでしょうか。
であるならば、プロジェクトの原則(ターゲットの明確化、終了時期の明確化、終了後の手段)にのっとり、終わったプロジェクトのチームは解散をして、組織が必要ならば「民営化」をして残せばよい、ということになります。
「公務員の身分保証」というのは、リスクを取れることの代償、というのは甘いかんがえなのでしょうか。
2004 04 09 [経済・政治・国際] | 固定リンク
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