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2004.04.26
Power to the peaple
以前、インターネットの次には何がくるのだろう、という記事を書きました。また、CNETにインターネット時代をリードできない「PC世代の限界」という記事が投稿されており、ここでもPC世代と言われている人たちがインターネット時代では付いていけないのでは、という方向性の記事がありました。
さて、今のPCはスティーブ・ジョブズにしろ、ビル・ゲイツにしろ、ベトナム戦争当時に学生だったような世代でしょう(日本で言えば全共闘世代か?)。で、当時の合言葉として"Power to the peaple"というのがあったように思えます。で、PC自体がヒッピー文化などの影響も強く受けていることは間違いが無いと思います。
さて、彼らが標榜した「Peaple」ですが、実際にはPCは"Power to a parson"になっていたと思います。すなわち、個人の力を強める方向であり、「人々」という総体の力を伸ばすようには出来ていませんでした。ネットワーク機能をいち早く標準としたAppleや、Notesを作ったLotusも、「生産性を上げる」という方向ではありましたが、「単につながっていたい」人々を結びつける力にはなっていないと思うのです。
で、インターネットです。これはまさに"Power to the peaple"というものになっていると思います。その"Power"が必ずしもリアルな実態を動かすところにまではまだ届いていないようですが、「人と人とを結ぶ場」を提供し、そしてそれが力になっていく、というところでPCとは違う状況に向かっていると思っています。
本当に人々が力を得たとき、そしてそれが単純に反権力ではなく権力のあり方をも変えていくことができるかどうか、今後私もどう動いていくべきか、色々と考えているところです。
2004 04 26 [パソコン・インターネット] | 固定リンク
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