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2004.05.22

観光資源と生かし方

日本各地に、かつて繁栄した観光地がたくさんあります。私が今住んでいる銚子も、その一つでしょう。もちろん、今でもそれなりの観光客がおとずれてはいますが、知名度ほどの賑わいはないのかな、と15年前から住み始めた外来者としては見ています。

 行政なども、何も手を打っていないわけではありませんが、よそ者の目で見るとまだ「客の視点で見ていない」ように思えます。たとえば、銚子に訪れる客であれば、たとえばおいしい魚が安く買えるのでは、と期待するでしょうが実は銚子にはよくある「朝市」はありません。これは、大規模漁業が昔から発達していたため、かえって地元での小売はあまり発達しなかった、という歴史的な事情があります。ただ、だからといってこれからもしない、のではなく新しく始めることで新規の客を増やせるのではないか、と思うのですね(那珂湊はこれで成功しています。高速道路が来ている、というメリットをうまく生かして)。

料理店もそうでしょう。おいしい店も何軒かありますが、結構案内が難しいのです。外部からの客を引き寄せる、ということに対しての意識がまだ低いように感じます。

まあ、これは客の側の「旅の恥はかき捨て」の裏返しとして「一見の観光客からはできる限りむしる」という体質が日本の古い観光地のあちこちに残っている状況かもしれません。旅館が素泊まりができず、必ず一泊二食つき、というのもその表れでしょう。

以前は、旅行ということ自体が金持ちの行為であり、かつリピーターという存在は無きに等しく、そして評判の伝わりも遅かったため、こんなことをしてもなりたっていたのかもしれません。しかし、21世紀の今、「旅行は普遍化し、よそのよいサービスを経験した客が増えている」、「気に入ったところには何度も行くリピーターという存在は無視できない」、「ガイドブックなどの情報や、ネットでの口コミ情報も早く伝わるため悪い評判がすぐ広まってしまう」というように状況が変わってしまっています。

さて、上記を見て何かお気づきかと思います。そう、上記3点をクリアして圧倒的なリピータ客をひきつけている観光地があります。東京ディズニーリゾート(TDR)です。

最近の記事で、TDRの感動スキルの具体例があげられていました。内容はいろいろありますが、要は「ここに来てくれてありがとう」ということをあらわせるか、ということに尽きると思います。北風と太陽の話で言うところの「太陽戦略」です。

TDRの累計入園者数はすでに3億人を超えています。となると、日本全国すべての観光地はTDRのサービスを基準にされる、と思っていたほうがよいと思います。であるからには、最低でも顧客の気持ちになってサービスをすることをしないとよい評価は得られないのではないでしょうか。

また、各地の整備ですが「地元色」を前面に出すべきでしょう。日本全国が東京を見て同じ方向に進んでいるように見えるからこそ、「プチ海外旅行」や、「日本語と日本円が使える海外旅行」になるくらいの違いを意識して出したほうが、かえって客に受けるような気がします。方言があっていいです。食事も違うものを独自に出したほうがよいでしょう。少なくとも、中央官僚の型で押したような「リゾート施設」では、「また同じかよ」で済まされてしまうと思います。

湯布院がなぜ成功したか、そして各地は観光客の何を満たすか、自立性が問われていると思います。
(日本の行政が一番下手なのがこの「ソフト作り」なんだけど)

(観光ガイドは、自信を持ってあちこち教えられるような知識と、コースの発掘が必要だろうな・・ネタは小さくても物語をうまく作っていけば感動を呼べるだろうし)

2004 05 22 [旅行・地域] | 固定リンク

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