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2004.05.12

ネットと本の違い

「月刊!木村剛」がいよいよ本格的に動き出したようです。で、実現するために転載、引用をどうするか問題提起されています。色々とありますが、要点は下記の部分でしょう。すなわち、
-------引用開始------------------------------------------------------------------
11. そこで、その「条件付き」とは何か、ということになるのですが、この問題に関する、私の現時点における暫定的な考え方は、
① 原典が、無料で不特定多数に制限なく開示されているネット上の文章であり、
② その原典を明示し、「リンク」が明示的に張ってある場合であって、
③ その文章をネット上で無料で不特定多数に対して制限なく開示している場合
には、「(全文引用に近い)転載」を認める、というものです。

------引用終了-------------------------------------------------------------------
だと思います。

他の方も色々と意見を述べられていますが、やはり「ニュースサイトとかの全文引用はまずいのでは?」ということにつきます。この論では、ネットで普通に見られる文章は好きにまとめてよい、ということになってしまうからです。

かつてのパソコン通信時代の「ネチケット」では、たとえば
「転載は不可」、「原典はログを見ればわかるので出来る限り避ける」、「引用は本文の1/4以下」、などといったガイドラインがあったように記憶しています。これは、当時の貧弱な通信環境では同じものを何度も読んだり、従量制課金体系では文章量=コストですので出来る限りコンパクトにする、という意味もありました。もちろん、著作権法上の「引用」を超えないようにする、という意味も大きかったのです。

ですから、たとえば木村氏が独自のサイトを作り、ここへのコメントは全文転載することがある、とのルールを明示しておくとか、現行の「週刊!木村剛」へのトラックバックは「月刊!木村剛」への転載がある、との前提で運用をする、ということになるのでしょう。

私の拙文などは、「コメント」に近いものなので別に全文引用があっても特に問題はないと思っています。ただ、やはり別のサイトのものですので上記の条件をいきなり当てはめる、というのはまだ無理があるのでは、と思っています。

まあ、現行では紙の本では「リンクだけ」とはいかないので難しいところですけどね(ケータイのカメラでURLを読み取ってリンクしながら読む本、なんてのはまだ非現実的ですし)

2004 05 12 [ウェブログ・ココログ関連] | 固定リンク

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