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2004.06.27

サービス業としての賃貸住宅は成り立つか

フィナンシャル ジャパン・ONLINEにて、持ち家についてのリスクが紹介されています。3つのリスクがあり、あまりお徳ではない、というのが結論でしたね。

リスクヘッジとしては、賃貸は
1.いつでも引き払える
2.所有していないので税金がかからない。
3.負債を負う必要が無い。
ということがいえます。つまり、「機動力を確保できる」わけですね。この低金利の時代に固定金利で定期預金をするリスクと同じ、と考えられます(動けなくなってしまう)。

ただ、住居というのは生活するための基盤であり、絶対に確保しなければならないものでしょう。となると、現状の社会システムは賃貸に対してかなり不利になっている、と思えます。つまり、
1.賃貸住宅の質が良くなく、あまり選べない。
2.貸し手が強く、借り手が客扱いされていない。
3.賃貸のコストメリットが追及されていない。

ということが挙げられます。逆に言えば、サービス業として成り立つのではないか?ということが考えられるのですね。

さて、住居をサービス業として考えた場合、たとえばホテルが考えられます。木村氏の例では、5000万を借りて35年返済だと8000万返すことになる、とあります。1泊1万円のホテルならば、8000日(20年以上!)泊まれることになりますね。しかもランニングコスト込みで。持ち家の場合、ランニングコストがプラス1000万近くかかるでしょうから(税金、補修費等)、確かに必ずしもお得、とはいえないと思います。

で、ホテル並みとは言いませんが、もう少し広くてかついつでも解約できるような賃貸はないのか、ということになります。調べてみるとやはり同じ事を思いつく人はいるようで、古い社宅や寮を改造して賃貸に、ということが進んでいます。これをもう少し進めて、新しい住宅に定期的に移れるくらいのサービスが展開できないか、ということを想像してみたりしました。

まあ、住宅はコミュニティの絡みがありますので早々簡単には動けないでしょうし、不動産ゆえに密度を上げてコストダウンをしていくことで利益を確保する、というのはなかなか難しいかもしれませんが、最初に入会金を思いっきりとって逃げられないようにする老人ホームとは違い、客の機動力を認めたままで競い合うサービス業として育てば、日本の住宅事情も変わるのでは、と思っています。


2004 06 27 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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コメント

はじめまして。ミズタマのチチと申します。
年金TFのMLでお名前を拝見いたしましたが、こちらでは、はじめて書き込みさせていただきます。

木村さんのところで気になるタイトルをクリックしたら、こちらでした。
内容も、これまで思いもよらなかった視点でしたので、とても興味深く、拝読いたしました。
そこで、My Clipによる記事リンクで、ピックアップコラムとして、こちらのエントリーをご紹介したいのですが、よろしいでしょうか。

投稿者: ミズタマのチチ (Jun 28, 2004, 10:00:09 AM)