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2004.06.08

リアルパワーの見る恐怖

今週の日経BPにおける木村 剛氏のコラムでは、リアルワールド(既存の権力)がサイバーワールドの力を認知し、排斥に動くのでは、と懸念を示されていました。特に2ちゃんねるのような匿名なれど無視できない「世論」について、排除する方向にあるのはよくないことではないか、ということです。

 確かに、匿名(この場合は、意見を表明したものの安全)を担保しながら好き勝手を言ってかつそれが社会的影響力を持つ、というのは実名をさらしながら(すなわち攻撃されるリスクを負いながら)懸命に戦っている、たとえば政治家からすれば許しがたい感情をもつこともあるでしょう。

 私は、明らかに無名の一個人ですのでどちらかというと、サイバーワールドにおけるムーブメントをいかにリアルな影響力を持たせていけるか、ということに興味を持っていました。逆に言えば、サイバーワールドにおけるムーブメントは安全地帯で叫んでいる分、リアルなムーブメントになりにくく、この壁をいかに越えていくか、ということが重要である、と思っていたからです。

 ただ、逆にサイバーワールドが明らかに認知されるようになってくると逆にリアルワールド側から先制攻撃があるのではないか、という懸念が木村氏より示されていると考えます。サイバーワールドを私が過小評価していたのかもしれません。

 確かに、韓国の選挙運動等を見ると(アメリカでも)、ネットワーク上のムーブメントがある程度選挙動向に影響を与えており、これが日本にも波及すると考えると「票の取りまとめ」という言葉が死語になる可能性があり、したがって現在「票をとりまとめることができる」力をもつことで権力に影響を持たせることができる勢力にとっては脅威いがいの何者でもない、ということになってしまいます。

 住民投票と議会での内容が一致しない、という現象がなんどもおきています。どちらが民意を反映しているのか、また将来への判断として今どちらが正しいのか、ということは一概には言えません。
 現在の技術であれば、国民投票の頻度を増やすことはそんなに難しいことではありません。たとえば、有権者全てに携帯電話を持たせてこれで投票すれば、たいした費用もかけずに色々な問題について総投票が可能になります。
(今の携帯電話は7千300万台有権者数は8871万人、たとえば衆院の総選挙の費用は760億円、ということを考えると、あと2000万台をなんとかすればあっという間に投票システムの出来上がりです。1台2万円とみても4000億円、総選挙5~6回分相当の費用でまかなえます。ただ、これがもし記名投票ならば機能しないと思いますので匿名性の確保が極めて重要になります。

ま、これは非現実的な意見でしょうけど、そういう時代になってしまっているのは確かでしょう。この中で、国家という組織をきちんと運営できるか、混迷が却って深まっていかないか、難しいところにあると思います。


2004 06 08 [ウェブログ・ココログ関連] | 固定リンク

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