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2004.06.03

TVというメディアと報道のありかた

週刊!木村 剛(もうすぐ日刊化)では、Blogが新しいメディアになりうるという可能性を追求されていると思います。で、今一番影響度の高いメディアといえばTVなのですが、Blogがメディアとして一般化するならば、どのような状況においてふさわしいか、ということを考えてみたいと思います。

TVというメディアの特徴は、当然のことながら動画にあるわけです。これは、動く映像と音声によって、「その場で観ているような疑似体験を伝える」ことに本質があると思います。となると、TVが最も効果を表すのはたとえば「スポーツ中継」でしょう。また、バラエティなどもこの種類に入ると思います。逆に、不得手なのは分析を要したり、行きつ戻りつ、と言ったじっくり考えることなどの「一人称」に属することでしょう。また、瞬間に強い分継続に弱いともいえます。
オールドメディアのもう一つの雄である「新聞」に関しては、「数字データ」、「文章化されることによる分析」などの報道に向いています。

では、Blogはなんなのか?単純に考えれば、文字を基本としているため新聞類似なのかな、とも思えます。もっとも、Webでは動画貼り付けなどもできるようになりますからTVに近い部分も出来るでしょう(すっかり古い言葉ですが”マルチメディア”がやっと普通になってきています)。一種のプレゼンテーションメディア、ともいえますね。

記者クラブに代表される、”サロン”化してしまったメディアでは、報道先に遠慮が生じ、緊張感がなくなってしまう弊害があると思います。スクープも重要ですが、きちんとした分析報道をし、その一瞬だけを言えば良い、ではなくきちんとした分析をし、権力を監視するという重要な機能を果たしてもらいたいと思います。
(情報機関の重要な仕事は新聞の分析というけど、それと同じくらいに白書や通常の発表資料を基に分析した骨太な記事がよみたいものである。有料の記事なんだし)

2004 06 03 [メディア] | 固定リンク

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