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2004.07.30

IP電話とという技術と通信インフラのありかたと

IP電話、というのは音声通信を実現するための技術です。高速デジタル回線に対し、音声通信の帯域が狭いことで相対的に安価な通信を提供できるということですね。現行の通常回線にしても、ずっと以前からデジタル化はされていたため、プロトコルがIPではない、というだけでデジタル回線を使っていること自体は同じだったわけです。

(ATMとかというと懐かしいという人がいますかな?)


さて、緊急通信を含むインフラとしての広義の「電話」とIP電話とは矛盾するものではありません。現在IP電話では110番がかけられない、というのは単に「今と同じように回線固定(発進側から切れない)や位置認識ができない」というだけであり、技術的に解決不能ということでは無いでしょう。従来の回線交換式の電話にあわせて作ったシステムにそのまま乗らない、というだけであり、IP電話が主流であればそれにあわせた緊急通報システムにすればよいだけの話です。実際、現在の緊急通報のかなりの部分が携帯電話経由であり、携帯電話システムにあわせた緊急通報システムができつつあります。

情報サービスと通信にしても、分類していくことが無意味になりつつあります。今のケータイは、「音声通信」をするシステムではなく、メールや画像を含めた総合コミュニケーションツール、という方が正しい見方でしょう。どちらにしても、「地域性」ということでの縛りが何の意味も持たないことではIP電話もケータイも同様かと思います(ケータイの通話料金って、市内/市外というレベルではなく、もっと広い営業エリア単位、というのはあまり知られていません)。

規制と競争といいますが、このIP電話に関して言えば技術をどのように使うか、そのためのルール作りをどうするか、というレベルの話であって、単純に「規制」という括りで語るのは問題があると感じています(インターネットは、技術的には"IP(Internet Protocol)"を守らなければ通信ができない、という「規制」がありますが、これさえ守れば何を通そうが問題にしない、という点でオープンです。緊急通報システムにしても、方式を決めてそれに則れば誰でも入れる、という形を取れば政治でいうところの「規制」にはならなくなりますね)。

私個人の経験でいえば、電話に関しては「日本高速通信」→「KDD」→「東京電話」→「BB Phone」と動いており、かつどこに通話するかで色々と工夫してきました。もっとも、最初の2社は既に他の会社と一緒になっており当時の形はとどめていません。

「ユニバーサルサービス」として通信をどこまで届けるか、ということは郵政民営化論議と似ていると思います。ただ、ソフトバンクで言えば当初からかなりの地方までサービスを広げており、それがNTTの尻に火をつけた、と思っています。ゆうパックがクロネコに触発されたように。

(通信バックボーンに関して誰が整備すべきかは、道路に似ていると思います。ただ、道路は応援団がたくさんいるけど、光ファイバーには土着応援団はいないんだよなぁ・・)


2004 07 30 [パソコン・インターネット] | 固定リンク

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 皆さん、こんにちは。木村剛です。7月30日に「NTT対ソフトバンク戦争の行方」 続きを読む

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