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2004.07.07

常識をそなえたビジネスパッケージソフトは実現できるか


現在、色々なパッケージソフトが販売されております。ビジネス部門でも、経理や営業に関わるソフトはいくつかあるでしょう。
また、グループウェアといわれるソフトもあります。私が勤めている会社で、グループウェアがトップダウンで導入されました。まあ、なんとか使いこなしています。ソフトの機能に不満はありますが。

さて、いくつもの企業や組織で色々なパッケージソフトが導入され、それなりに使われていると思います。ただ、その中では不満もあるでしょう。そのほとんどは各企業の「個性」に属する部分が多いと思います。

ただ、この「個性」という部分がその企業の重要な属性に関わると話が難しくなります。創業社長が十分な実力を持っており、その決定が企業の方向性を決定付ける、となると、ITによるシステムはその創業社長のクセにあわせる(社長の能力を最大限に発揮できる)ようにチューニングすることが短期的は望ましいシステム、ということになります。
 また、これが各部の部長の能力を、という形でも良いですし、ネゴシエーションを補佐する、という形でも良いと思います。ただ、現実論で言えばこのような機能を持つソフト、というのはあまり無いのではないでしょうか。

 手紙を書くサポート、と一つ見ても相手によって微妙に内容を変えるのは当たり前です。開発側から見れば意味の無いように見えても”政治的に”有意義なことであればクライアントからすれば必須要件となるでしょう。

 また、ソフトウェアの場合、バージョンが変わったり新しいパッケージを導入した場合、その教育負荷は全てユーザにかかってきます。「変わったから覚えろ」というのは、ユーザから見れば傲慢にもとれることがあると思います。

人間の変化は、ITの世界ほど早くはありません。新規開発をするにしても、内部的には変わっていてもインターフェースはそうそう変えてはいけないと思うのです。(qwertyキーボードが生き残っていることを考慮してみてください)。

ITが人間に属するものであるならば、「常識」パッケージをベースとしたソフトウェア開発ができないかどうか、あらためて検討の必要があると思います。開発において要件定義が重要なことはわかりますが、「定義された要件を作るだけ」の開発ではなく、社内の政治力学まで見出して提案したり、「開発終了時点にまで変化する内外の要因を予想した要件定義のコンサルティング」までできてプロのSE、と思いたいのですが・・・(いくつかのベンダーと接した経験からの希望です)。

(あいまいな人間の言うことを”察して”適切な解を見出すことができる、ということ。まさにロボットのことなのですけどね)。

7/8追記:システムについて、「通訳」を期待するか、「ネゴシエーター」を期待しているか、で開発側と発注側(+利用者)の期待度のギャップが生じているのかもしれません。現状の開発は、どちらかといえば「通訳」だと思います。つまり、発注者の言うことを正確にコンピュータ側に伝える事。ですから、発注者側が適当なことや間違ったことを言えば、その通りのシステムしかできません。これは当然なのですが、対して、発注者側の期待度は、どちらかといえば「ネゴシエータの方」に傾いているのでは、と思っています。無茶なこというな、と開発者側の方は感じられると思いますが、発注者側も「こういう要件定義だとこういうシステムが出来上がる」ことは予想できませんので(これが予想できる能力があればベンダーには頼まない?)、ビジネスの都合を理解しながらコンピュータを操る「ネゴシエータ」を期待していると思うのです。
 開発側は頼まれたとおりのシステムを作っているはずなのに、顧客満足度はあがってこない。これを「頼む方が悪い」というのは簡単ですが、現実のビジネスと開発タイミングが合わなかったりすると、このようなギャップが生じていくと思います。
(これは、別にIT関係の技術開発だけでなく、あらゆる商品開発全てにあてはまりますけどね)

2004 07 07 [パソコン・インターネット] | 固定リンク

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