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2004.07.27
子育て支援の案を拾い上げるには
今日の週刊!木村 剛、前回の記事でのツッコマビリティ炸裂に対する説明、という体裁になっています。世論の形成と実現化するために否定するのではなく、実現に向かうための行動が必要であり、その方法論、ということです。
さて、学童保育から始まった子育て論議ですが、要は
「子供が安心して成長できる環境を作ろう」ということですよね。
で、論点を私なりに整理してみました。
子供の成長に合わせてステップと状況を見ていきます。
1.妊娠~出産
ここでの問題は、「胎児の成長を守る」ことと、「母親の健康を維持する」ことですね。前者は肉体的な面ですが、後者は、肉体的のみならず、精神的、さらにはそれを支える経済・社会的な面まで広がります。そして、基本的にはこれは配偶者の役割なのですが、シングルマザーとなってしまった場合、これを支援すべきか否かでまだ社会はまとまっていないと思います。
2.出産~乳児期
育児休暇、という形でシステムは動きだしましたが、ここは保育所も預からないケースが多く、子育てのため働けないケースが生じがちです。子供にとっては、常に保護者が近くにいてほしい時期です。また、保育士一人当たりで見られる数も多くはありません。したがって、コスト高になります。
3.幼児期
子供はある程度一人遊びを始める時期ですが、一人でお泊り、というのはまだ難しいと思います。保育所または幼稚園は整備されていますが、保育時間で保護者側の要請と合わないケースがあります(運用時間/コストの両面で)
4.就学初期
学校には行きますが、まだ一人立ちとはいえませんし、社会的にも危険が多くあります。下校後の受け入れ先はあまり整備されているとはいえません。
5.就学後期
ある程度一人行動ができます。友達との動きの方が保護者よりも優先するケースが多くでます。ただし、まだ精神的には不安定ですし、一人だけとなってしまう場合は受け入れ場所が必要となることが多いです。受け入れ先は多様ですが、抜け落ちてしまうケースはありえます。
1~5のステップでそれぞれ問題点があると思います。さらに、地域性にも大きく左右されるため国の政策としてもあまり詳細な部分は手が出しにくいでしょう。法律の条文で書いていく場合はどうするか、皆で案を出していくことも必要だと思います。
で、「子育て支援法(案)」ってのを考えていこうとした場合、問題点を拾い上げていく、というシステムとしてはBlogは使えるように思えます。
年金法案でもドタバタがありましたように、プロであるはずの中央官庁でもミスはあります。あれは、実質一人で審査していたようですし。であるならば、Blogで検討していったほうがよっぽど良い案ができる可能性があるのですよね。
案を出すといっても、単に「私を楽にして」というだけでは意見としても取り上げられません。直接お金で援助してほしいのか、自由時間という形でほしいのか、恒久的なのか、一時的なのか、具体的に整理していかなければなりませんので敷居が高くなりがちなのは、整理が必要かな、とも思います。
一つの具体例を出します。
案:子供一人当たり1歳~10歳まで毎月3万円の補助を出す。
必要な予算:年4兆3200億円
(2002年時点の資料、1歳あたり120万人として計算)
この予算が非現実的ととるか、子供ができる前から「子育て保険」という形で資金をつのり、その運用益でまかなえる分だけで支払うようにする、という風にするか、ということはさらに先の議論になると思います。
年金は無税、というのならば、子育て資金の運用益も(子供ができた後で引き出すならば)無税にする、ということも発展した先の案としてあるでしょう。
なんとか、皆が出してくる案を前向きな形で拾い上げていく場ができれば、と切に思います。
2004 07 27 [経済・政治・国際] | 固定リンク
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