« 今週のニュース(7/25~7/31)| | トップページ | 日本代表、辛勝 »

2004.08.02

情報マネージメントとしての報道

報道は一種の権力であると以前から言われています。本来は、普通で言うところの政治等の権力に対するチェックアンドバランス機能として働くための権力ですが、既得権益(情報源への接触する手段など)を犯そうとする勢力に対しては排他的に働いてしまう要素があるようです。

さて、インターネットの発達により、誰でも直接発信できるようになりました。これは、「発信する手段を独占している」既存メディアにとっては脅威以外の何者でもありません。単に発信する、という機能だけでは安価かつ直接接触ができるネットには勝てないのですから。では、付加価値をつけて新興勢力との競争に勝ち抜くためにはどうすべきでしょう。

ネットでは、誰でも情報が発信できる代わりに、何があるかわからないカオス状態になっています。そこで、「調べて整理し、方向性をきちんと示す」ことでユーザの時間の節約や、有意義な情報を提供できるようになります。そして、そのノウハウや技術をもっているのが既存の報道機関だと思うのです。

しかしながら、単に情報量や情報源との接触だけで勝負してきた場合、一般化した部品でしか作ってなく、価格競争に巻き込まれたメーカーのように淘汰されてしまうでしょう。

情報マネージメント力を磨き、ブランド価値を磨いていかないと今後の報道機関の価値は下がっていくだけだと思います。

2004 08 02 [報道] | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:

この記事へのトラックバック一覧です: 情報マネージメントとしての報道:

» 頑張れ!くじけるな!小池編集長! from 週刊!木村剛
 皆さん、こんにちは。木村剛です。8月2日のゴーログ「ジャーナリストなら匿名性に 続きを読む

受信: Aug 11, 2004, 10:34:52 AM

コメント