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2004.08.13

専門誌の苦労と苛立ち

マスメディア、本来は各分野の専門記者がいて、それぞれが枠を超えた記事の分析をし、そしてわかりやすく報道する、というのが理想なのですが現実は、理解が甘い、取材不足、紋切り型、全体の整合性なし、とばらばらになってしまっています。私は出身がバイオ系で製造業勤務なのでが、その手の分野も無理解とミスリードが目立ちます。
専門誌(Biotechonology Japan。日経BPの傘下)では、10年以上前から編集長がWebで情報発信をし、かつ一般マスメディアに対する危機感ももって報道をしてきました。ただ、現実には専門家以外からの注目も少なく、担当の危機感のみが募っていく、という状況です。
IT分野でも同様に、技術をいかに一般(特に経営層)に理解させるか、という苦労が絶えないようで、MOT(Management of Technology)という得意の3文字略語を持ち出してまで啓蒙雑誌が出ている状態ですが、立ち上げに苦労した様子が編集長の愚痴としてWebで読める状況です。

 また、面白い記事で東京三菱銀行の頭取が7年前に「システムエンジニアこそ本流」と語り、その真意が今わかった、というものがありました。銀行の業務はルーチンワークが多かったが、プロジェクト型(目標と行動計画を設定して検証を行うもの)に移行すべき、それにはSEが主導となる、というものです。

このような記事も一般紙では到底でません。専門誌ならではの記事であり、深みを持っていると思うのです。

Webでは、専門誌も一般紙系ニュースサイトも区別なく並行して読めます。Webの成り立ちがもともと学術研究用だったこともあり、政治記事よりも技術系記事が一定の地位を占めているという要素もあります。そして、一般紙の地位が相対的に下がってくると深みのある専門記事の解説、という「編集能力」が意味を持ってくると思うのですよね。

メディアで言えば、新聞社系はまだある程度専門記者がいると思うのですが、TV系だとNHK以外はお寒い状況だと思うのです。(フジTVに科学解説委員っているでしょうか?私は寡聞にして知りません)。

で、検索をかけていると面白いサイトを見つけました。ある程度実情を表していると思います。

各専門家はたくさんいる、ただそれを横断的に理解してわかりやすくしていく能力が足らない、そういうことかな、と感じました。

2004 08 13 [報道] | 固定リンク

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