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2004.08.13
「報道」と「解説」と
H-Yamaguchi.netにおいて、マスメディアのコモデティ化、という論が語られています。言われるとおり、一次取材(Factの発掘)については、専門家であるマスメディア(もしくは通信社等)のシステムが必要とされていますし、実際役立っています(アテネオリンピックの放送だってマスメディアが無かったら無理だし)。ただ、「番組の中身」(選手の映像を撮影して流す以外の部分)においては近年レベルの低下がひどくなっているのでは、と感じています。
スポーツ番組では、特に民放に顕著なのですが素直に選手の活躍を見せてくれればよいのに下手な解説をする”タレント”を引っ張り出し、却ってスポーツの魅力を下げている、という光景が随所に見られます。
政治や経済に関する報道も、これに近い状態になっているのではないでしょうか。特に、各分野の専門家にとって。
身近な例で言えば、並のレシピ情報であればネットでいくらでも手に入る状況です。個人の家庭料理から、各企業が開発したものまで。その中で、”料理に関する本”などを売ろうとすると、相当レベルの高い(有料になっても良い、とユーザに思わせるだけの)中身が必要となるでしょう。店の紹介、シェフのブランド化などです。実利に関する部分だけに、ユーザはより厳しい目で見ていると思うのですよね。たまに「オレンジページ」なんて見るとそのお役立ち度はものすごい状態になっています。
今の一般紙の解説レベルは「すてきな奥さん」のレベルに達しているのでしょうか?
2004 08 13 [報道] | 固定リンク
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