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2004.08.25

ネオ体育会系が育っている

アテネオリンピック、各種強化策が功を奏して過去類を見ないメダルの獲得状況となっています。その中で、興味深いコラムがありました。
 色々と内容がありますが、今勝っている人たちはいわゆる「体育会系」ではないのではないか、という印象があります。

昔ながらの「体育会系」のイメージは、「上下関係を重視」、「理屈より根性」、「頭の中まで筋肉」などと決してよくはありません。実情はそれぞれ違うにせよ、スポーツに対するイメージを悪くする方向で動いていたのではないか、という気がしています。

ただ、上記コラムでは「コミュニケーション能力」がアスリートの能力と連動しているのではないか、という指摘がありました。確かに、現代のスポーツ科学の進歩を考えると、「コーチの言うことを理解する能力」、「自分がやろうとしていることを明確に分析する能力」が必要となると思います。そして、これらの能力は今までの「体育会系」では得られないものではないか、と思うのです。

もちろん、強くなるためには厳しい鍛錬をつまねばなりません。特にオリンピックに出るようなトップ選手ともなるとまさに血の出るような努力をしていることは疑いようもありません。ただ、その努力が「根性」によるものではなく、指導者と選手がお互いに納得した形で高めあっていくことができるようになっていることが今回の強さにもつながっているのでは、と思いますし、そうでなければ指導もできないでしょう。

これらの「新しい体育会系」が育っていくことで、スポーツ全体のレベルが上がり、かつ一般への指導者のレベルも、苦しめるではなく楽しめる形で練習ができる、というようになって行けば、見るだけでなくやる楽しさもみんなの物になっていき、より一層スポーツを楽しむことができるようになると思います。

2004 08 25 [スポーツ] | 固定リンク

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 皆さん、こんにちは。木村剛です。先週、予告していたように、今週より、トラックバ 続きを読む

受信: Aug 29, 2004, 10:29:37 AM

コメント

せっかくオリンピックに出場するのだし、今までの辛
い練習に耐えてきたことが、試合で生かされるように
したいものですね。

本当にそういう若い選手、心のこもった指導者が増え
たようです。

ただ野球があのような結果に終わってしまったことは、
長島監督の思いが選手に行き渡っていたかどうか、そ
れを思うとあの病気入院は不運でした。

投稿者: tyatya32 (Aug 25, 2004, 11:31:18 PM)

tyatya32さん、コメントありがとうございました。野球は残念でしたね。特に知っているピッチャーに抑えられてしまって。

でも、普段はプロ然としている選手達が野球少年に戻ったかのように闘志むき出しでプレーをしている姿は、野球の魅力を改めて感じることができたと思います(中村ノリが1塁にヘッドスライディングなんてねぇ)

投稿者: fareaster (Aug 27, 2004, 7:10:55 PM)