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2004.09.19

今週のニュース(9/12~9/18)

今週気になったニュースを見ていきます。
1.BSE検査、20ヶ月未満の若牛は検出不能?
 今週というか、先週からの継続です。政府食品安全委員会が、生後20ヶ月以前の若い牛について、検査をしない、という方向で答申を出した、という報道から始まっています。
 ところで、まずその中間報告の本文を見ていきます。この報告書内には、確かに

「20 ヶ月齢以下の感染牛を現在の検出感度の検査法によって発見することは困難であると考えられる。

という文言が含まれています。(3-3-2-2 BSE 検査によるリスク低減と検査の限界・検査の意義内の・ 迅速検査により検出可能な月齢 段落参照)

ただ、次の段落には
「検査法については、今後とも改良が行われるべきものと考えられ、検出限界の改善も含め、研究が進められるべきであり、その中で20 ヶ月齢以下の牛に由来するリスクの定量的な評価について、今後さらに検討を進める必要がある。」
ともありますので、直ちに20ヶ月以下を排除する、という意味には取れません。結論部分についても同様の意見が述べられています。
これらの状況を見て、20ヶ月以下の検査除外、という新聞記事は曲解である、との報道もあります。
 報道が悪いのか、誰かが意図的なミスリードしたのかはわかりません。ただ、政府の委員会がかなり誠実に意見を出しており、さらにリスクコミュニケーションを図っていくべき、と提言しているにも関わらずこのような報道がされることでリスクコミュニケーションの進展がそがれることを危惧します。

2.政府備蓄米、年内から買い付け開始
 農水省は、従来年明けから買い付けを行う政府備蓄米について価格維持の意味もあり年内に買い付け開始を前倒ししました。これは、今年は好天による豊作のためコメ価格の低下が見込まれるためです。昨年は不作でしたが、政府備蓄米の放出と市場が安価なコメを受け入れたこともあり、コメ不足などの市場の混乱は発生しませんでした。ただ、この状態で豊作になった場合は余計に市場でコメが余ってしまう、ということは十分に起こりえます。まあ、この放出で通常100万トンある政府備蓄米が60万トンまで減っているため、こういう対策を取れる余地があった、ということでしょう。

3.銀行窓口での証券販売、強制勧誘時点で処罰に

銀行窓口での証券仲介業務が解禁になるにあたって、金融庁は融資の見返りに株式や投信の販売を勧誘した時点で処罰する方針を固めました。以前から、銀行窓口での販売解禁は地方証券会社の主な顧客である商店主等からの顧客を奪うものとして問題視されていました。ただ、現在個人の取引はネットを主戦場としており、今はネットがわからないある程度高年齢の富裕層については窓口販売もありかな、と思いますが、10年たったら(今の40~50代の人が退職金をもらうような状態(退職金制度があったら、だけど))では、窓口での販売などはリテールでも採算的に合わなくなってくるのでは、と思えます。金融のワンストップサービス、ということが銀行の規制緩和で言われていますが、早くしないと個人の決裁サービスなどは全部ネットとコンビニと郵貯に食われてしまうのではないか、と思います。

4.ソニー、ハイビジョン中心戦略を示す。
 アメリカで開かれた販売店向け展示会で、ソニーはこれからのハイビジョンを中心とした戦略を発表しました。TVでは、SXRDというプロジェクター向けデバイス(これを使った70インチリアプロジェクションTVが1万ドル弱)、PDA向けで有機ELディスプレイ、国内では今までの欠点(デジタル録画のムーブが出来ない)を補った新しいハイブリッドレコーダなど、攻勢に出始めています。ソニーの「革新的」というブランドイメージはまだそうは損なわれていないため、色々と新しい商品が出てくると市場も活性化し面白くなってくると思います。

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