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2004.09.30

Blogはどこまでニュースを提供できるか

 週刊! 木村 剛において、ついに「ブロガー新聞」が動き出すそうです。編集スタッフも強力な布陣、なかなかの内容が期待できます。

 さて、ではトラックバックするBlogはどこまで価値のある内容を提供できるか。私のような駄文と違い、皆さんセンスの良い文章を書かれていると思います。で、私自身が書いてきたものを振り返ると、どうしても事象に対する感想を基にしたミニコラムが多くあるのですね。一次情報、というのはほとんどありません。

 まあ、取材をして集めるほどのことをしていないため当然といえば当然なのですが、もう少し地に足の着いた内容を増やせたらな、と思っています。地域情報で紹介したい内容があればできるだけ書くようにはしているのですけどね。

 あと、技術系の情報も出来る限り入れたいと思っています。それも、芽を出す前の種の段階で。今色々と世界を変えようとしている技術も、元をたどれば20年くらい前に始まった技術が多くあります。たとえばDVD、これに使われているMPEG2という圧縮技術は、最初は15年以上前にデジタルTVとか言われているころから紹介されていました。
また、バイオ技術も基礎は30年以上前のものです。宇宙技術にいたっては、基礎部分は60年前に出来ていました。
 今後注目されるものとして想像するのは、認知科学、これを応用して作られる人の相手をするロボット、法理論シミュレータ、意味認識による検索、運動制御技術、機械同士の相互接続による省エネ、・・・などを思っています。ぜんぜん外れるかもしれませんし、見落としも沢山あるでしょう。ただ、自分を鍛えるためにも探すことを忘れないようにしたいと思っています。

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歴史に残ってしまうことをする読売って・・

今日(2004年9月30日)の読売朝刊に掲載された週刊文春の広告は、内容に対して読売が抗議して一部墨塗りの形で掲載されました。その内容は大西 宏さんのBlogを見ていただければよいと思います。

しかし、このような目立つ形(かつ形として残ってしまう)ことをするというのは、読売も「報道」というものの矜持を失ってしまったのでは、と思わざるを得ません。下手すると、「縮刷版」で永久保存になってしまう、とは担当者は思わなかったのでしょうか?(抗議を受けた上で異常がわかりやすい形に作った文春側の作戦勝ちとも取れますが)。

 報道が権力の監視機構として働くのは、ようは「見ているからこっそりへんなことはできないよ」ということに尽きると思います。それを、「自分達は関係ないもんね」という立場を報道機関が取れる時代ではなくなっていると思うのです。

 昔から、ある事件について詳細を知りたい場合には複数のニュースソースをあたって裏を取っていく、という手法がありました。そして、ネットによってこの方法の難易度は一層下がっていると思います。この状況下で、報道機関が情報統制ができると思うセンスを疑ってしまいます。

 逆に、読者の側も複眼で物を見るセンスを失わないようにしなければ、と思います。

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2004.09.29

千葉もやばいんです

地方自治体が破産する日、という以前は考えられなかったことが現実のものになるかもしれません。国と地方を合わせた借金が707兆円、という考えても良くわからない額にまで達しています。リアルタイムカウンターのサイトもありますが、見ていると怖くなっていきます。

千葉も、財政再建団体転落寸前です。

そこで、通常は経費節減、となるのですが、自治体の補助や仕事を生活している人たち、というのは、どちらかというと弱者に属するだけに単純になくす、ということが出来ないことに構造的な問題が生じていると思います。もちろん、無駄な事業の削除や新しい事業をするにあたっての厳しい査定は必要でしょう。(住宅開発公社の借金・・典型的な不良債権ですね)

 自治体の住民サービス、基本的には有料(税金=会員料金としたセットサービス)なんですが、福祉の観点から非会員にはサービスしない、ということも出来ない、というのが自治体を含む政府の仕事、と考えられます。そうなると、必然的に有料会員が無料会員を養っていく、という構図にならざるを得ません。これが、「公共の福祉」であり、国民の義務なのでしょうが、逆にそれゆえに運営側には義務を果してもらうための説明義務と高度な運営能力が要求されると思うのです。それが出来ていれば、高級職員が高給を取ることはやぶさかではありません。

現実は厳しいのですけどね・・・

インフラを整えるのはいいですが、インフラ事業に金を使うことは手段であって、目的ではないことを徹底する必要があるのでしょう(まるでIPOで金を得るのが目的化して、何に使うかがはっきりしない、というのと構図がにているな)

ゲストと会員と、双方が満足して料金が払える運営、というのも自治体には必要なのでしょう。

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2004.09.28

野球の今シーズンももうすぐおわり

合併だ、長嶋ジャパンだ、イチローだ、と本来のシーズンゲームがまったく盛り上がらないまま終わろうとしている今年のプロ野球レギュラーシーズンも、優勝がほぼ決まりに近づきつつあります。で、本来はこのプロ野球組織のリーダーであるコミッショナーが、実はまったくトラブル対処能力が無かったことが今回露呈いたしました。

検事、公正取引委員会と何かあったときのトラブルには経験豊富に見える経歴なのですが、実はぜんぜんだめだった、というのは怒りを通り越して悲しみさえ覚えます。つまり、日本の政府組織にいる人間が判断力も決断力も無いことを示している、とも取れるからです。

官僚は、政治家の下にあり、というのは建前ですが現場においては多くの判断と決断が必要なはずです。ただ、上に行けば行くほど現場力というか、リーダーシップが無くなっていく、という悲しい事実が目に付くのです。

昨日、内閣改造が行われましたが、「当選何回だから」「派閥のために頑張ったから」大臣、というのは、推薦の仕方を間違っているし、推薦者の見識を疑われる、ということが判らないはずはないと思うのですよね。

プロ野球の監督は日々決断の繰り返しなのですが、その組織のトップたるコミッショナーが何も決断しない、ということで終わった、という暗い歴史が残ってしまったシーズンだと思います。

p.s. ドラゴンズ、マジック3ですか・・当初、補強なし、指導者経験なしで「優勝」をぶち上げた落合監督、有言実行で素晴らしい!のはずなのですが、まるっきり目立ちませんねぇ・・(私は関東在住)。もっと評価されて良いはずなのになぜでしょう?

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2004.09.26

今週のニュース(9/18~9/24)

1.葉緑体を使った太陽電池の基礎実験に成功

MIT(マサチューセッツ工科大学)の公式ページでの発表はこちら

まだ、「電気草」の種を植えたら太陽電池が生えてくる、というドラえもんの世界にはなってなく、光合成のシステムを使って太陽電池のユニットを作った、というところです。ただ、現在太陽電池は半導体を作る際に同時にシリコンを使って作るため、まだ結構高価なのと、後処理がかなり大変、ということがあります。たんぱく質ベースで作ることが出来れば、太陽電池そのもののコストを下げることができるのではないか、という期待があると思われます。

で、この記事を調べるためにMITのページを見ましたが、実に出来が良いです。アメリカでは研究は予算を企業からの寄付などにも頼っているためプレゼンテーション技術というのは実に重要になります。「私達はこれだけ役にたっています」と分かりやすくアピールしていく技術、というのは大学運営においてこれからますます重要になっていくでしょう。日本では、まだまだお役所的なページが多く見られますが、国立大学の独立行政法人化にあたってはより一層の広報のレベルアップが必要かと思います(Webでの広報活動自体を研究対象にしたっていいかも)。

2.カード利用時の明細記入内容に制限

家電量販店がクレジットやデビッドのカード利用時に発行される明細に打ち出されるカード番号等について制限する方向で動き出しました。明細にはカード番号などの個人情報があるため、ネット等での悪用の恐れがあるからです。以前から写しをどうする、という問題がありましたが、印字されないことで外部への漏洩を防ぐ、という形が進んでいくと思います。

3.ニフティ、自社のBlogサービス「ココログ」の書籍化を進める

このBlogはニフティのココログサービスを使っています。そして、ニフティ自身がココログでのブログ内容を書籍化することが発表されました。ブログの書籍化は、既に2巻が出ている週刊!木村 剛が先例としてあり、それなりの成功を修めています。週刊! 木村 剛もココログサービスを利用していますが、この出版化にニフティが絡んでいるかどうかは定かではありません。ただ、せっかくあるコンテンツを書籍というより一般化したメディアに載せることで、進展をさせていこうというものかと思います。

4.ネットで無料で読める9.11報告書のペーパーバックがベストセラー

上記のBlogコンテンツの書籍化と絡みますが、アメリカ政府が発表した9.11テロ事件の報告書を書籍化したペーパーバックがノンフィクション部門で7週連続でトップになりました。60万部を超えたそうです。この要因はいくつか考えられます。
一つは、皆が興味を持つ内容であること、そして、PCの画面で読むには長すぎること(ペーパーバックで516ページ)、そして比較的安価(10ドル)であること、です。
 これらを思うに、少なくとも今の段階では、書籍に関してはネットで相当の部分を流しても紙媒体での営業には実はあまり影響しないか、却って販売促進になる可能性がある、と考えられるのです。私もネット上で発表されている個人の小説をよく読みますが、確かにあまりに長文になるとこれを読んでいこうとする気力はありません。紙の書籍では3時間くらいぶっつづけ、というのは平気ですけどね。
 ネットが普及し始めて10年、すみわけという点で色々と経験をつんでこれているのかな、とも思います。

2004 09 26 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.24

ヴァン・ヘルシングを見て

先週の土曜にヴァン・ヘルシングを見てきました。監督はスティーブン・ソマーズ。近作は「ハムナプトラ...THE MUMMY Deluxe Collector's Edition」ですね。ホラーというよりはコメディレベルにまで達した冒険映画でした。



さて、今回のヴァン・ヘルシング、ドラキュラ退治の敵役として有名ですが、モンスターハンターとしての面を強調した形です。冒頭から対決するのはMr.ハイドですし。

ただ、全体的に受ける印象は「ハムナプトラと同じだな」ですね。各シーンは豪華だしスピード感もありますが、キャラクターが平板。主人公もあまり頭使って無いし・・(中盤の森のシーンくらいか?)

モンスター退治、というのは非力な人間が圧倒的なパワーを持つモンスターをどうやって退治するか、というのも楽しみの一つですが、今回はそういう要素は無視のようでした。

まあ、レイトショーで見ていて眠くはならなかったし、映像と音楽は良くあっていましたから、時間分楽しめる映画である、とは言えるでしょう。

2004 09 24 [映画・テレビ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

リゾートの利用

今日の週刊!木村 剛のコラムでは、「タイムシェアリングリゾート」が紹介されていました。要は、会員制の利用権購入、というものですね。ただ、相続も可能、ということで見かけ上不動産に近い形かと思います。(ゴルフ会員権みたいなものか?)

さて、日本でも同種の取り組みは以前からされていました。私が知っているのは、会員制リゾートクラブ、という形でたとえば株式会社パルアクティブが行っているもの、などです。法人向けのプログラムについては、私が勤めている会社の組合で加入し、利用できるようになっています。

ただ、現実としては、やはりまとまった休みが取れないということもあり利用はなかなか進んでいないようです。となると、1週間休めるのは、暇と金のあるシニア層とその孫、という形になるのでしょうか。

あと、日本国内に関しては以前にも書きましたが供給側の従業員教育にいくらか問題があるように思えます。ホスピタリティという点で、今の日本各地の観光地は東京ディズニーリゾートと同等以上とはなかなかいえないのではないのでしょうか。外資系のホテルが人気があるのも、この辺に原因があるのかと思います。

日本各地のリゾートについても、「ソフトウェア」を重視し、いっとき建設業界が潤えばよい、という考え方を捨てていかなければならないのでしょう。


2004 09 24 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.21

社説ってこんなのだっけ

新聞の社説というのは、いろんな情報が集まった中で取捨選択をしてあるべき姿を指し示そうとするものであり、それが社会の木鐸たる新聞の姿である、というイメージがあったと思います。

・・社会の木鐸・・自分で書いていてものすごく気恥ずかしい言葉になってしまいました。

で、この3日間の読売新聞の社説、うちはなぜか読売を購読しているので(私はカープファンだから読売だけはとりたくなかったのだけど成り行きで今購読しています)、紙面で読むことが出来ました。確かに、みなさん言われるとおり「歴史に残る奇文」となるかもしれません。(縮刷版で消したりはしないだろうし)

さて、うちでは日経産業新聞も並行して購読しています。こちらでも、ぼくと会社とにっぽん再生、というタイトルで企画記事を出しており今はプロ野球の経営問題を取り上げています。専門紙だけあって、通常の記事よりも深く突っ込んでおり、ブルーウェーブでは個人ではなく企業を会員とする後援会があり、今回の統合で合併して出来るチームが大阪へ行きそうだ、ということで残留に向けて動いている、という記事がありました。

さて、これらの記事や社説を読んで思うのですが、

社説ってみなさん読んでますか?

正直、私は「記事」は読みますが「社説」はほとんど読みません。新聞に対して期待しているのが情報提供であり、オピニオンでは無いからです。強いて言えば、社説の見出しを見てどういう動きがあるのか、というのをチェックする程度ですね。

21世紀も4年目に入る現在、情報が沢山入ってくるのは新聞社内部だけではありません。商業ベースとはいえ、世界中の情報がネットで広がり、さらに個人ベースでの情報発信も広がりつつあります。記事に載せるべき情報を編集する機能は意味があるかもしれませんが、オピニオンまで言ってもらう必要は既に終わっているように思うのです。(政治家は困るかもしれませんけどね)

ちなみに、上記の日経産業新聞には社説はありません(もしあったらどんなのになるんだ?)。紙面のあり方、読者の求める物を供給する、それでよいのでは無いでしょうか。

2004 09 21 [報道] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.20

トラックバックとBlogコミュニケーション

既に先週のことになってしまいましたが、週刊!木村 剛において"Words of the Blogger"として選んでいただきました。このことをまず感謝したいと思います。

私がBlogを始めたきっかけというのは、、経済評論等で有名な木村氏がBlogにはまって週刊がすっかり日刊になってしまっている、という記事を読み、パソコン通信等で結構アクティブにやっていたころの記憶がよみがえってきた、というのが実態です。


ですので、ネットを通じたコミュニケーション自体にはあまり心配をしていませんでした。むしろ、当時よりも層が広がり、一部の閉じた人たちではなく、”CUG:Closed Users Group"ではないオープンなつながりが進んできたところで、再参戦するのも面白いかな、と感じていました。

そして、プロ野球の問題のように、多くの人が興味を持っているテーマでBlogという書き捨てでは無い意見を述べるツールが普及しつつある今、広がりが実際の社会に影響を良い形で与えられるよう、自分も努力して行きたいと思います。

2004 09 20 [ウェブログ・ココログ関連] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.19

今週のニュース(9/12~9/18)

今週気になったニュースを見ていきます。
1.BSE検査、20ヶ月未満の若牛は検出不能?
 今週というか、先週からの継続です。政府食品安全委員会が、生後20ヶ月以前の若い牛について、検査をしない、という方向で答申を出した、という報道から始まっています。
 ところで、まずその中間報告の本文を見ていきます。この報告書内には、確かに

「20 ヶ月齢以下の感染牛を現在の検出感度の検査法によって発見することは困難であると考えられる。

という文言が含まれています。(3-3-2-2 BSE 検査によるリスク低減と検査の限界・検査の意義内の・ 迅速検査により検出可能な月齢 段落参照)

ただ、次の段落には
「検査法については、今後とも改良が行われるべきものと考えられ、検出限界の改善も含め、研究が進められるべきであり、その中で20 ヶ月齢以下の牛に由来するリスクの定量的な評価について、今後さらに検討を進める必要がある。」
ともありますので、直ちに20ヶ月以下を排除する、という意味には取れません。結論部分についても同様の意見が述べられています。
これらの状況を見て、20ヶ月以下の検査除外、という新聞記事は曲解である、との報道もあります。
 報道が悪いのか、誰かが意図的なミスリードしたのかはわかりません。ただ、政府の委員会がかなり誠実に意見を出しており、さらにリスクコミュニケーションを図っていくべき、と提言しているにも関わらずこのような報道がされることでリスクコミュニケーションの進展がそがれることを危惧します。

2.政府備蓄米、年内から買い付け開始
 農水省は、従来年明けから買い付けを行う政府備蓄米について価格維持の意味もあり年内に買い付け開始を前倒ししました。これは、今年は好天による豊作のためコメ価格の低下が見込まれるためです。昨年は不作でしたが、政府備蓄米の放出と市場が安価なコメを受け入れたこともあり、コメ不足などの市場の混乱は発生しませんでした。ただ、この状態で豊作になった場合は余計に市場でコメが余ってしまう、ということは十分に起こりえます。まあ、この放出で通常100万トンある政府備蓄米が60万トンまで減っているため、こういう対策を取れる余地があった、ということでしょう。

3.銀行窓口での証券販売、強制勧誘時点で処罰に

銀行窓口での証券仲介業務が解禁になるにあたって、金融庁は融資の見返りに株式や投信の販売を勧誘した時点で処罰する方針を固めました。以前から、銀行窓口での販売解禁は地方証券会社の主な顧客である商店主等からの顧客を奪うものとして問題視されていました。ただ、現在個人の取引はネットを主戦場としており、今はネットがわからないある程度高年齢の富裕層については窓口販売もありかな、と思いますが、10年たったら(今の40~50代の人が退職金をもらうような状態(退職金制度があったら、だけど))では、窓口での販売などはリテールでも採算的に合わなくなってくるのでは、と思えます。金融のワンストップサービス、ということが銀行の規制緩和で言われていますが、早くしないと個人の決裁サービスなどは全部ネットとコンビニと郵貯に食われてしまうのではないか、と思います。

4.ソニー、ハイビジョン中心戦略を示す。
 アメリカで開かれた販売店向け展示会で、ソニーはこれからのハイビジョンを中心とした戦略を発表しました。TVでは、SXRDというプロジェクター向けデバイス(これを使った70インチリアプロジェクションTVが1万ドル弱)、PDA向けで有機ELディスプレイ、国内では今までの欠点(デジタル録画のムーブが出来ない)を補った新しいハイブリッドレコーダなど、攻勢に出始めています。ソニーの「革新的」というブランドイメージはまだそうは損なわれていないため、色々と新しい商品が出てくると市場も活性化し面白くなってくると思います。

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2004.09.18

郵便貯金は運用の必要があるか

郵政民営化の議論がされています。で、問題になっているのはなにかというと、
1.民営化することで政治団体としての郵便組織が破壊されるがどうなるか。
2.郵貯から政府系機関に流れている資金を止められるか
3.国債の引き受け手として当てに出来なくなったら困る
の3点だと思います。実質、「郵便サービス」については実はあまり問題になっていないと思うのですよね。

で、反対側の論理として今の預金の運用が不可能、という意見があります。

で、郵貯230兆円について運用をどうするか、と色々問題になっています。ですが、運用しなければならないのでしょうか?

今、金利は限りなくゼロです。もちろん、230兆円からみると、0.001%でも23億円の金をひねり出さなければならないというのはありますが、1000万円の限度いっぱいに預けている預金者から見ても年100円ですので、これがなくなっても文句を言う人は少ないと思います。

では、郵貯に預ける意味は何か。決済業務だけに徹してはだめなのでしょうか?アイワイバンク銀行は、今のところローンなどの融資業務は無いにも関わらず決済業務の手数料等だけで黒字化しています。郵貯も民営化するならば、現在ある全国ネットワークを生かしてどこにでもある決済システム、というのを推し進めるくらいの意気込みを示して欲しいですね。たとえば、今佐川急便のセールスドライバーが届けたときにカード決済も出来る端末を持っていますが、郵貯が地方で各戸を回って決済できるようにするとか。ここでの手数料と利子を出さない決済専用預金とする、というシステムも考慮の余地はあると思います。口座維持手数料は取るが、各種料金の振込み口座にすれば無料にするとか、やりようはあると思うのですよね。

今局長をやっているような人に大変だから、という政治的な優しさが却って成長の芽を摘んでいる可能性があります。変化をチャンスと捉えて攻める、そして、既存民業も変化に合わせて攻撃する、といういい意味での競争を進めていける形にもっていければ、と思っています。

2004 09 18 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

プロ野球の参入障壁

今回、史上初の日本プロ野球でのストライキが実施されました。今の時代、「ストライキ」という労働運動自体が死語に近い状態になっている今、ニュースになっていること事態が不思議な気分がします。

さて、「大西 宏のマーケティング・エッセンス」でも書かれている通り、労使間交渉といいつつ、実際に気にしなければならない相手は顧客である「ファン」だと思います。先ほどストライキが死語になりつつある、というのはストライキを起こす、ということが経営側に対抗する手段として顧客に理解を得る必要があるが、現代はそれが受け入れられる状況ではなくなっている、ということだと思います(たとえば、銀行の労働組合が経営の失敗に抗議して給料カットに反対してストライキをするとどうなるか。銀行そのものがなくなってしまう、という事が起こってしまうことが容易に想像できます)。

で、今回選手会側の要求は、自身の給与を上げる、ということではなく「合併の中止、だめならば新規参入を認めることを最大限努力することで来シーズンからの12球団での運営維持」でした。ここで、もし新規参入を希望する企業がなければ、「該当なし」で話が済むのですが、実際に2つの企業が声を上げています(ライブドアは実際に申請書を出しました)。

こうなると、「時間が無い」と言っている経営側の理由が分からなくなります。今9月ですから、ドラフトを考えても2ヶ月、キャンプインまで考えると4ヶ月以上あります。本当に審査する暇がないのか。決定権を持たない球団社長たち(ほとんどが出向での腰掛である以上やむをえないが)と交渉することの悲劇があるのかもしれません。

私は、現状での選手の活動を支持したいと思っています。同時に、野球界全体を活性化し、スポーツとしても世界で普及できるようなことが必要なのかな、とも思っています(オリンピックで種目からはずされそうな動きすらありますから)。

スポーツを通じた企業マーケティングとなると、「オーナー」とチーム、(殿様と使用人)ではなく、「パトロン」と「芸術家」のような関係を築いていくことがイメージアップにも、商品展開にもつながっていく方向かと思います。つまり、よい選手やチームを作っていく目利きをする能力があるものとして、尊敬を得る、という形で。
(ただ、現状は逆方向なんだよなぁ・・)



2004 09 18 [スポーツ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

道の駅と町おこし

今日は、お昼に千葉県山田町の「風土村」という道の駅風の町おこし地場品販売所(とでも言えばよいのか?)に行って来ました。ここは、有限会社という形態をとり、やはり近くにある千葉県八日市場市のふれあいパーク(こちらは八日市場市の所有)、千葉県多古町のあじさい館(これは道の駅)とは少し違う形です。

 で、レストランで食事をしてきました。土日はバイキングがおすすめということで一通り食べましたが、中でもカレーとハムとハンバーグが美味しかったです。こう書くと何かファミレスメニューのようですが、カレーはちゃんと野菜から煮込んでおり甘口ながらもスパイスの香りと味がしっかりしていました。ハンバーグは焼きすぎずきちんと肉の味がします。そして、ハムは製造所の足1本丸ごとのハムからその場で切ってもらうもので普通のハムとは一味も違うものでした。

 まあ、もともと北総~東総付近は農業、畜産の盛んなところですので本来品質の良い農産物などを供給できるはずなのですが、それが今までうまく消費者に届いていなかったのではないかと思います。前記の八日市場ふれあいパークでは、地元の農家が場所を借りて花などを販売できるようになっています(実際、ここでの花や木の販売は高品質かつ安価です)。

 情報化と直売の進行は今までなかったチャンネルを開き、単なる製造から顧客を意識したマーケティングまで行うようになって行けば、本来日本の地域が持つ多様性が生きてくるのかな、と思いました。

2004 09 18 [グルメ・クッキング] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.17

プロ野球スト決行

バファローズとブルーウェーブの合併に伴いチームが減ることに対して選手会が反対しストを構えたことに対し、オーナー側との話し合いが決裂して明日、あさっての試合がストにより中止となりました。

来年からの新規参入について出来ない、と言われたことが直接の要因のようです。これについては、選手会側からは以下のような懸念があったためと思われます。

1.現在赤字チームが多数(セントラルのジャイアンツ、タイガース、カープの3チーム以外全部赤字)のため、今回の合併を契機としてさらにチームが減少する恐れがある。

2.赤字チームが多いが、黒字化の要素がたたない。

今(22:20)、NHKで古田選手会長のインタビューを聞く限り、上記2点(2番目は直接は言っていない)が大きな問題だと思います。

さて、今日の日経産業新聞の1面は、広島カープの経営努力がどのようなものか、ということでした。プロ野球というと、親会社があって赤字があっても補填されて、とよく言われますが、広島カープは唯一の独立採算球団です。自動車会社のマツダは、大株主ではあっても役員派遣とか費用援助とかは特別行っていません。

このようなバックグラウンドがあるため、バファローズとブルーウェーブの合併についてもカープ代表は棄権に回りました。

もちろん、カープの経営には広島市、地元財界の有形、無形のバックアップがあります(本拠地の広島市民球場は広島市の所有物ですが、カープの利用料金はプロが使う料金とは思えないほどの低額だったり、球場の看板や売店の収入がカープに入るようになっています)。

ただ、これは収入が保証されているわけではありませんから広告収入なり、放映権収入なりを稼ぐために努力をしています。上記紙面では、カープ選手がオフに地元TVの情報番組にギャラなしで出ている、とありました。放映権料を払ってもらっているTV局へのサービスであり、放映権料を維持するための営業努力だそうです。これは、私も初めて知りました。

ブルーウェーブやバファローズの経営陣もそれなりに努力はしたと思います。ただ、地元密着、というのはカープがやっているこのレベルまでやって初めて地方都市でも黒字化する、というもので相当厳しいものだ、と感じました。

ライブドアは仙台に本拠を置く新球団を構想しているそうです。うまくやれば成功するでしょうが、中途半端では難しい、ということも心に留めておく必要があると思っています。

2004 09 17 [スポーツ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

文化と萌えとオタク市場

今日の週刊!木村 剛のコラムでは、いわゆるマニア市場が結構大きいという調査結果を受けてのものでした。確かに、以前から「おたく少女の経済学―コミックマーケットに群がる少女達」なる本が10年前に出ている位ですので、市場として存在しうる、という認識自体は別に珍しいものでは無いと思います。

ただ、10年前はまだ萌芽として(ああ、ここでも萌という字が出ている)しか見られなかったいわゆるオタク市場が、ついにメジャーとして認識されつつあるのかな、という感覚ですね。

メジャー化の最初のインパクトは、「チョコエッグ」だと思います。ここで、いままでガレージキットメーカーとして一部のマニアにしか知られていなかった「海洋堂」という模型会社が一般に認識されるようになりました。そして萌える英単語もえたんのヒットです。いわゆる今風の幼女系少女をネタにした英単語参考書がヒットしてしまい、類似書が複数出ている状況になってしまいました。

さて、日本の歴史を見る限り、(アニメ系はともかく)、オタク的な細かい仕事に走り、それを仲間内で理解しあう、という文化は古くからあったと思います。それが芸術として評価されるか、単なる好事家の楽しみで終わるかの社会的な判定はかなり微妙でしょうが、そんなに否定されるような要素は無かった、と思っています。

その中で、マーケットとして成立するかどうか。これは、逆に今の子供達がある程度大きくなったときにどのような新しい部分を作り出していけるか、ということにかかっているかもしれません。というのも、今のマニア市場をリードしているのは、オタク市場と言われるものを作り出した世代が作っていることが多いように思えるからです。

もちろん、新しい才能は出てきているでしょう。ただ、それは既存のTVやマンガというメディアではなく、たとえばネットやケータイのような新しいメディアの中での作品にあるように思えます。Flashという簡単に動画と音声を統一的に扱えるツールは、割と新しい世代の人たちが使いこなして文化として育てているように感じます。他にも、ケータイを使った、ケータイの画面で読んでちょうど良いリズムでの文学も出てきているでしょう。

文化的にオタク的な要素を受け入れる素地がある日本で、新しい形での作品が育つことにより、結果的に「ニッチ」とは言えないような形で社会的に認知されることで、ビジネスとしても認知される市場になっていくのかと思います。

ところで、木村氏もキャプテン翼ネタだと結構反応できているところを見ますと(そういう世代ですよね)、萌えはともかく「燃え」の方には結構反応が良いのかもしれませんね。

2004 09 17 [文化・芸術] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.15

ディスプレイ技術が混沌としてきた

「21世紀に間に合いました」のフレーズでシャープが液晶TVを大々的に売り出して、いまや薄型TV(フラットパネルディスプレイ:FPD)は大型TVの主流となり、デジタル景気を引っ張っていく象徴となっています。そして、本日キヤノンと東芝は、SEDという新技術を使ったディスプレイを来年から量産する、と発表しました
また、SEDと同様に視認性や色再現性に優れる有機ELパネルについても、SONYが新型CLIEに搭載し、販売を開始しました。

これらの新しい技術は、いずれも今の液晶やプラズマの欠点とされる「動画への追従性」や「色再現性の低さ」に勝っていることを武器に先行企業/技術を追いかけていくものということだと理解しています。

確かに、直接並べた場合いずれの技術も現状の液晶やプラズマなどのFPDよりも勝っている部分を持っています。ただ、技術だけでは勝てないのも商品設計の難しさですので、今後どうなるかはより難しいところでしょう。

ただ、今回のディスプレイ技術で言えば、最終出力製品であるため他の機械との規格の整合性を取る必要がありません(人間の目で見て綺麗ならオッケー)。その点が、規格争いにならないために独自技術による参入が簡単である、とも言えます。つまるところ、ユーザにしてみればCRTがシャドウマスクだろうとアパチャーグリルだろうと気にする必要がないのと同じでしょう。

今主流となっている液晶にしろプラズマにしろ、15年くらい前から出ており、技術を積み重ねてきました。今回のSEDや有機ELも、基礎技術はずっと前から出ています。今後、新しい技術の種があちこちにあり、これが育っていくのを楽しみにしたいと思っています。

2004 09 15 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.13

地に足の着いたプロスポーツを

以前にも書きましたが、私は出身が広島で今は鹿島の近くに住んでいます。野球に関しては、30年前の広島カープの初優勝の大騒ぎを体験し、「わしらのカープ」を自明のものとして感じていました。また、サッカーでは、鹿島という工場しかない田舎町が、アントラーズを中心にまとまっていき、サッカーが完全に街に溶け込んでいる情景を見てきました(以前試合を見に行ったとき、70過ぎのおばあちゃんがグラウンドコートを着てスタジアムへ向かって歩いているのをみたことがあります)。


どちらにしてもいえるのは、それぞれのチームが「自分達のもの」として実感できる状況にある、といえることでしょう。そして、いざとなったとき「自分のこと」として議論できる土壌が養われている、ということだと思います。

そして、「全国区」を目指すというのは、逆に危機に陥った時にみんなが「他人事」になってしまうため、誰も支えてくれない、ということになってしまうと思うのです。ヴェルディの凋落はこれを示してるのでしょう。

人が、「自分のもの」として捉えられる範囲は限られていると思います。もちろん、物理的な地域性だけに捕らわれる必要はないでしょう。ただ、分かりやすいやり方として、「縄張り意識」を刺激できる範囲で特化する、というのはマーケティングとしてもありなのかな、と考えています。

今の時代、情報はどこにいても簡単に手に入ります。それゆえに、プロスポーツでは「実物と触れ合える機会を増やす」という意味でも、ある程度狭い範囲で特化する方がより強い基盤ができるように思えるのですよね。読売ジャイアンツは、「巨人の情報が詳しいのは読売だけ」という売り方もできたのでしょうが、コンテンツとしてみた場合は「実物」に勝るものは無いのであって、それゆえ実物を見られる機会が減り、皆のものだけに誰のものでもない、という全国区主義が意味を失いつつあるのだと思います。

2004 09 13 [スポーツ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.12

今週のニュース(9/5~9/11)

今週も気になったニュースをピックアップしていきます。

1.台風18号、日本縦断
 猛烈な風(観測史上最高、秒速60.2m)を記録した台風18号、各地に大きな被害を残しました。ただ、13年前の教訓が多少は生きているのかな、とも状況を見て思います。
 過去の経験を生かし、対策をたて、そして実行できれば、被害がゼロにはできないにしろ減らすことはできるでしょう。その上で、「災害は、忘れた頃にやってくる」という警句を心に留めておけばより安全にできることと思います。
 ただ、気になったのは、避難勧告が出る、出ないによって避難するか否かの判断を行政にまかせてしまうようになり、個人の判断力が落ちてしまっているようにも思えることです。最後に自分と家族の命を守るのは自己判断になってしまう部分がありますので、情報収集と判断する力を養うような教育、というのは今後も必要なのだろうと思っています。

2.退職金も投資には回らず
 金融界から色々と目をつけられている退職金ですが、現状ではほとんどの人が銀行預金に回しているようです。理由としては、「運用技術が無い」「金融機関が信用できない」といったものが挙げられています。
 運用技術については、やはり経験が物をいうところがありますので、退職金としてまとまった金が得られたからといって、いきなり株式投資といわれてもそりゃ無理だよね、というのは良く分かります。特に、外為証拠金取引での詐欺まがいの勧誘などのニュースを聞けば、慎重になるのは無理ないと思います。
 小口ユーザも含めてWin-Winの関係を金融業界が作れる、というのは難しいのですかね。

3.地上用魔法のホウキ、開発
 話題になっSegway HTですが、その本家筋にあたる日本の技術者が、またがる形での乗り物を開発しました。現状では、公道用の交通補助具にはならないのですが、基礎技術の応用として面白いものだと思います。
 しかしま、「公道を走る人力以外の乗り物」について、あまりにも規制が厳しいようにも思えます。現状ではいわゆるシルバーカーなどといわれるものしか許されていないのですが、もっと気軽に乗れるものがあってもいいのかな、と思います。


4.千と千尋、DVDはやっぱり赤かった?
 千と千尋の神隠し、DVDの映像が赤っぽく見える、という点で起きていた訴訟が和解に達しました。和解条件を見る限り、「赤かったミスを認める」とは読めない(誤解を招いたことに遺憾の意を表する)のですが、話題作ゆえの事件かな、と思います。データ上の偏りについては、詳細がこちらのページで調べられています。

2004 09 12 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.11

プロ野球と経営のあり方

プロ野球選手会と野球機構との話し合いは、とりあえずのスト回避となりました。今回の話し合いの過程では、従来に無かった「冷静な」話し合いがなされたと思います。すなわち、「数字を挙げての経営シミュレーション」、「新規参入への障壁低下」など、今までなんでされなかったのか、と思われるような内容がやっと議論のテーブルに上がってきたな、という感じです。

さて、今まではなんでこんなことができなかったのか。「経営」の問題が「経営者」の問題に変わってしまっていたからではないでしょうか。特にプロ野球についてはオーナーのいわゆる「旦那体質」が意見を受け入れることに対して拒否反応を示していたようにも思えます。

そして、この「経営者(責任者)の心の問題」は洋の東西を問わず、昔からあったと思います。実務レベルではこうすればよい、というのはわかっていても、それが実行できない。理解が足らないのか、理解しようとしないのか、どちらかといえば後者の方が多いのかもしれません。

自己否定につながるかもしれない決断がつらい、というのは、私の乏しい経験からも理解できます。ただ、逆にそこで決断できる機会が与えられており、よくなる方向性が分かっているのならば、変化を恐れる必要は無いのでしょう。
「君子豹変す」とも言いますしね。

(もしかすると、トップがわかっていても切り離されるかもしれない周辺が妨害する、というケースの方が多いのか?)

2004 09 11 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.10

TVメディアとそれを支えるCM

日本のTVCMは漠然としたイメージ訴求型、アメリカはより直裁な利点訴求型、というのは以前から言われています。そして、単に「これを買ってください」ということから、「この商品を使ったライフスタイルのイメージ提供」へCMは進化してきました。また、CM=トイレタイムとされないように、目を離されないような工夫も色々とされてきたと思います(最近では、サントリーの「アミノ式」での驚くような体操アクションが有名ですね)。

ただ、今まではTVのCMはある程度確実に「見られる」ことが期待できたわけですが、デジタルレコーダの登場で「ワンタッチでスキップ」がされるようになりました。確かに、映画番組などではCMは間がそがれてしまうため飛ばして連続で見たほうが良いわけですね。しかし、他の自主制作番組などではCM、しかもどんなCMが流れるかを前提としたつくりであるならばCMも含めた番組として視聴者にとっては一体のものとしっかり見られるようになるでしょう。ただ、一般スポットCMではなかなかそうもいかないでしょうから、この方法も限られたやり方になってしまいます。

他にも、色々な番組で連続性のあるCMを流して追いかけさせるなどのマニア受けする方法はありますが、いわゆる不特定多数向け、という点ではこの方法も使えません(これは商品の性格にもよりますけどね)。

そもそもTVCMが威力があるのは、受動的なTVメディアと、CMを見せることで商品をなじませることで商店で手に取らせることの敷居を下げる効果の相性が良かった、ということだと思います。ただ、情報があふれている今、逆にTVCMにはきっかけを与える効果しか無いのでは無いか(詳細を知りたい場合にはWebに行きますし)、という可能性があります。ケータイの高速化と定額化、そして情報提供が進めば、「店頭でなにこれ、と思ったときに表示されたQRコードへケータイのカメラを向ければよい」ということになっていく可能性もあります。

まあ、そこまで積極的にみんながみんな情報を取りに行くようになるか、というと疑問もありますけどね。

不特定多数を対象とした「マス」メディアの崩壊、というのは政治やスポーツ、そして報道という「社会性」を持つもの全てに影響をしているのでしょう。個性が尊重されるのはよいことでしょうが、「暗黙の共通基盤」も同様に尊重されるような社会、というのはどうすればよいのか、これは難しくて正直分かりません。ただ、問題があることだけでも認識しておいた方が良いように思えます。

2004 09 10 [メディア] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.09

ロボットが実現する社会

アジモフの「I' Robot」(私はロボット)がついに映画化されました。この作品、ロボット工学の3原則(人を傷つけてはいけない、これに反しない限り人の命令に従わなければならない、前2項に反しない限り自分の身をまもらなければならない)をつくりだした最初のシリーズになります。

 さて、日本では鉄腕アトムで見られるように、上記3原則は必ずしも守られてはいません。(アトムは武装していますし、殺してはいけない、というのはあるが悪人と認識すれば平気で攻撃をします)。

そして、現実にはロボットは人間の能力の延長としてあるため、上記3原則はさらに守りにくくなります(そもそも、人を認識するにはどうやればよいのか?)。

 高齢化社会+少子化で、老齢による判断力、反射速度の低下をロボット(人型でなくても、自律判断ができるシステム)が補っていくことが必要になってくるでしょう。このとき、責任能力が「ロボット」に持たせられるのか、あくまでもフォローにとどめるのか、難しいレベルに来ていると思います。
 (自動車の最近の動きを見ていて、これを特に感じました)

2004 09 09 [科学、学問] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.07

リスクの許容度と常識

 昔のことです。アメリカのオンライン書店(アマゾンではない。アマゾンができる前の話)で本を買うのに、telnetでつないで平文でカード番号流して買ったことあります。もちろん、当時でもインターネットの仕組みは知っていましたし、カードを使うことのリスクも承知していました。ですので、こういうことをした後は利用明細をかなり細かくチェックしていたものです。(今はさすがにできませんけどね)

 今でも、SSLで暗号化されているとはいえ、盗まれる可能性はゼロとはいえません。ただ、これは通常の店でカード番号が書かれたカーボン紙が盗まれる可能性とどちらが高いだろう、というと大差ないように思っています。(海外旅行でカードを使うと、写しをもらうように要求しなさい、とガイドブックなどにあったように思います)。

 まあ、カードのシステム自体が「不正使用がある」ことを前提とした保険料などが込みで作られていますので、(いました、というべきか?)ある程度安心感もあったのです。

 ネットバンクシステムも、多少の不安感はありますが、トータルでの利便性とリスクのバランスを考えればまあ妥当なところかな、と思って使っています。

 前回は「まとめること」の問題点を述べたつもりであり、ネットを使ったシステム自体は許容度のうちかな、と思っています。ようは、「まとめること」によりネットを使うシステムにあるリスクをヘッジすることができなくなることが問題かな、と感じたので(適度に分散することで、破られたときのリスクを減らすことができる)。

 ネットの利便性と危険度は、自動車と同程度かな、と今は思っています。危険度を下げるよう皆で努力していくことは交通事故を減らしていくための努力と同様に必要ですが、生活への寄与度も大きいためいまさらやめられない、という状況にあると思います。

2004 09 07 [パソコン・インターネット] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.06

ジャーナリズムは社会を動かすようになるべきか

 グーグルニュースの発足が新聞社などの報道企業に与える影響について色々と考えてきました。その中で、「ジャーナリズム」というのは、いったいどういう姿が「理想的」なのか、ということが問われていると思います。

 メッセージ性は必要なのか。脚色や演出はどうなのか。クールなのが良いのか、対象にのめりこむ位が良いのか。

共産党の機関紙である「赤旗」は、共産党の考えることを伝え、そしてそれが正しいものであることを前提として編集されているでしょう。そして、その意図を持ってメッセージが作られていますが、これはそれを前提としていることが認知されているため、そのことに対して非難することは、これ自体が間違っていると思えます。


では、一般のTVや新聞はどうすればよいのか。「事実を淡々と調べて伝える」事が本分であり、社会を特定の方向に向けようとすることはすべて「偏向」なのか。価値判断を交えるべきか否か。ジャーナリストといわれている人たちは常に考えていることと思います。

ジャーナリズムの中立性というのは、メディアを使った政治的宣伝に抵抗するための方便、という見方ができると思います。主に政治を中心とする各種権力のチェックシステムとしてのジャーナリズムと考えれば、特に中立性が重要でしょう。すなわち、「行為は皆に知らされ、秘密裏に行うことはできない」という意味で。

そして、「起きたこと」に対する報道であるならば比較的中立性のチェックは可能です。ただ、次に「こうなった場合の予測」や、「こうなりそうだ」、そして「こうなりそうだからこうしよう」とまで行くと、ジャーナリズムの範疇を超えていくのではないか、ということになるのです。

特に、「こうしよう」を言うことは実行力と責任が問われると思います。そして、実行もしないし責任も持たないのに「こうしよう」ということは、単なる宣伝か当事者意識の無い「評論」でしかなくなります。言論をもってある方向へ社会を向けようとする、これは政治そのものでしょう。これをジャーナリズムの中立性を楯にとって言うだけ、ということがあるゆえに、メディア側が批判されるのだと思います。

中立を保つということは、ある意味きわめて厳しい覚悟がいると思います。報道で言えば、自分が気に入らなくても客観的な報道基準に照らしてそれに則って、自動的に報道を行う、それくらいのことをしないと「中立な報道」とは言えないでしょう。

単なる民間企業である報道各社にとって、この条件は守れない、というのであるならば、最初からジャーナリズムの中立性と守られるべき「知る権利」などの錦の御旗は上げないほうがいいと思います。「私達はこちらが好きで、このようにしか報道しません」と言ってくれたほうがまだジャーナリズムに近づくでしょう。

まあ、報道はいろんな意図を持って演出されている、ということを知ることがメディアリテラシーの教育として必要なのでしょうけど。

2004 09 06 [報道] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2004.09.05

今週のニュース(8/29~9/4)

今週も気になったニュースをピックアップしていきます。

1.WindowsXP SP2日本語版リリース開始
 WindowsXPの大規模改変の2回目であるService Pack2(SP2)の日本語版もダウンロード開始となりました。これで、新しく発売になるPCなどは今まで問題となっていたウィルスなどへの脆弱性が一応カバーされることになります。ただ、今までに出たマシンなどではまだ多数ウィルス感染マシンがあり、これらがネットにつながり続けることでいつまでもネットがクリーンにならない、ということを考えると、まさに伝染病対策と同じ(徹底的な捜索と隔離と治療)が必要なのかな、と思います。

2.居眠り貨物船、民家に突入
 東京海上のCM(SMAPが出てくるの)ではありますが、通常予想しないリスクの事故がおきました。で、補償はどうなるのなか、と思って調べてみると、船側は「船主責任保険」(に入っていれば)で補償されるものだそうです。この保険、外国船について座礁してそのままになっているとか、原油漏れ事故の損失補償などが問題となり、無保険船の入稿禁止を義務付けるような動きがありました。ただ、いきなり義務付けると影響が大きすぎるということでまだ決定はされていないようです。

3.グーグルニュース、日本語版ベータサービス開始
 すでにここでも色々なエントリを書いていますが、あらためて。ITというのは、ある意味「ばら売り」を可能にする技術なのかな、と思います。小ロット、個別対応というのはコストがかかるからできない、というのが今までの状態でした。このかかる「コスト」というのは仕分けをするための人件費なわけです。これが自動化できてコストを下げることで、商売として成立するようになるわけですね。宅配便なども、いかに仕分けを効率よくかつ人手をかけないでおこなうか、という「システム」が肝になっています(だから、伝票にあるコード設定というのは各社のシステム設計の結晶ともいえます)。ただ、ITによるシステム化によって仕分けのコストが下がるとこのばら売りが可能になり、「できない」ということに守られていたビジネスモデルが壊れた、という現象があちこちに起きています。
 ニュースも既に小規模ではこのばら売り現象が起きていましたが、このグーグルニュースの始まりがそのトドメ、ということになるのでしょう。


4.マウスの毛穴から幹細胞を取り出し、再分化に成功
 元ネタのニュースリリースはこちら(英語)。胎児性幹細胞(ES細胞)は、未分化で、その後色々な細胞に変わる能力を持っています。その名の通り、通常は胎児の段階でこの状態になっているのですが、マウスの毛穴から未分化の細胞を取り出し、ここから毛髪に変えていくことに成功した、ということです。今回は毛髪ですが、皮膚ですと火傷治療に使える(自分から取れば拒絶反応なし)など、色々な発展性を持つ基礎技術だと思います。

2004 09 05 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.03

グーグルニュースと記者の役割

以前、「ジャーナリストは機械化できるか」というエントリを書きました。ここでは、「伝えるだけのジャーナリストは存在意義を失う」と述べました。今回、グーグルニュースが始まり、報道各社の記事が自動的に収集され、整形されて形の良いニュースサイトになっています。そして、現段階ではまだ「報道機関」が流した記事の収集と整形に留まっていますが、次の段階として「プレスリリース」の自動収集と整形によるサイトづくりが始まるのでは、と思うのです。



 当然、プレスリリースに対する「分析」や「論評」は普通の記事にはついています。というか、これが無いと今のネット社会では何の意味も無い、と思えるのです。誰でも直接プレスリリースにたどり着けるようになっている今では。プレスリリースを集めて流すだけで「報道でござい」という時代は既に終わりつつあるのでしょう。

 さて、では何が記者の存在意義なのか。一つは、「事件記者」でしょう。たとえば、イラクでの戦争。もし現地にWebカメラがあって自由にアクセスできたとして、ではそれが報道機関を通すよりも「リアル」であるのか、というと実はそうでは無いのでは、と感じています。映画やTVと違って、現地にいると全体像が見えてこない、ということと、複数の目を通したことを「言葉に変えて」まとめることで、人の思考になじむ形にできるからではないか、と思うからです。

 現地で、実際に動き、情報を集め、整理してまとめることで利用者が短時間でわかるようにする人間、これがジャーナリストなのでは無いかと思います。

(で、これって実はスパイなどの情報機関と同じだったりするんだよな)

2004 09 03 [ニュース] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2004.09.02

グーグルニューススタート

著作権的にもめている部分ではありますが、ニュースサイトから検索した見出しを自動生成で並べるグーグルニュースの日本語版、ベータテストが始まりました。シンプルではありますが、必要なニュースが一覧でき、便利そうです。

 また、ライブドアが独自の報道部門を作っていく、ということも発表されています。

 グーグルニュースを見ていて思うのは、自動生成でも結構読めるサイトができるんだな、とということですね。もちろん、元のニュースサイトの記事があって成り立つものではありますが、編集や見出しの妙、ということがほとんど通用しない実例となってしまったと思います。

また、ライブドアについては一次発信者となることで「ニュースソースに直接アクセス」できること、記者を一般に募ることで従来のしがらみがないニュースサイトになり得るかな、とも思えます。

まあ、IT系では既に一次報道をするネットニュースサイトが一般的になっているため、取材をする方もされる方もネットを使って当然、という風潮があり却って一般マスメディアとの温度差が出てしまっているようにも思えます。

ただ、このIT系で当たり前になっていることがいよいよ一般(政治、経済、社会)に流れてくるとなると、古いやり方を踏襲するだけの報道機関は立ち行かなくなることが想定されます。せっかく持っているコンテンツ生成力と過去の信用を生かせない、というのはもったいないと思いますので、生き残りをかけて新しいことに挑戦してほしいな、というのが傍目から見た希望ですね。

2004 09 02 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

オリンピック選手のユニフォーム

オリンピックも終わり、日本選手団の解団式が今日行われました。今回はメダルを沢山取れたため、皆さんにこやかです。ただ、TVで見ていて

「あのブレザーやらネクタイはいったん何なんだ?」

という激しい疑問が生じてきました。

入場行進の時も違和感を覚えました。で、閉会式でジャンパーを着ている選手が凄く似合っているのを見て納得。

「ジャージ以外禁止」

スポーツ選手は素直に競技する(もしくはそれに類するスポーツウェア)が一番似合っているようです。

2004 09 02 [スポーツ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.01

マスメディアは聞かれるのが苦手?

共同通信の小池氏による署名で書く記者の「ニュース日記」が再開されました。内容は本文を読んでいただきたいと思いますが、感想ととしては「説明になっていないなぁ」ということです。もし、小池氏が記者の立場でこれを読んだら「答え」として満足するものになっているのかどうか、甚だ疑問でもあります。

これらを見て思うのは、「マスメディアって実は説明するのはすごく苦手なのではないだろうか」ということです。最近、企業の不祥事が多く報道され、トップの危機管理とか、広報部門の充実が必要である、などが多く問われています。ただ、その中で「マスメディア企業の危機管理」ってどうなんだろう、という疑問が生じたのです。

上記の小池氏のBlogについて言えば、相手によっては「個人攻撃」「名誉毀損」などの裁判が起き、通信社としての信頼を問われるようになると会社自体の存亡の危機、となります。今までメディア、特に報道部門での会社は実は競争があまり起きていないカルテル状態になっていたのでは、とも思えますのでこれらの危機管理が進んでいなかったのだろう、と思うのですよね。

ただ、これからメディアのデジタル化(ネットや電波メディアの多チャンネル化)が起きると、チャンネルに対してより厳しい競争が起きてくると思います。そうなると、一般企業と同様に報道ミス(製品の事故)が起き、これが原因で経営に影響が出る、ということになりかねません。

言論のプロであり、真実を抉り出すことを使命とする報道メディアであるならば、同時に自らの行動が社会に対してきちんと説明できるようになっておく必要があるのだろう、と思います。(説明責任を常に問いかけるメディアならば特にね)
(で、Blogがちゃんとメディアやジャーナリズムになる、というための基準でもあるんですよね、上記は)

2004 09 01 [メディア] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック