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2004.09.18
郵便貯金は運用の必要があるか
郵政民営化の議論がされています。で、問題になっているのはなにかというと、
1.民営化することで政治団体としての郵便組織が破壊されるがどうなるか。
2.郵貯から政府系機関に流れている資金を止められるか
3.国債の引き受け手として当てに出来なくなったら困る
の3点だと思います。実質、「郵便サービス」については実はあまり問題になっていないと思うのですよね。
で、反対側の論理として今の預金の運用が不可能、という意見があります。
で、郵貯230兆円について運用をどうするか、と色々問題になっています。ですが、運用しなければならないのでしょうか?
今、金利は限りなくゼロです。もちろん、230兆円からみると、0.001%でも23億円の金をひねり出さなければならないというのはありますが、1000万円の限度いっぱいに預けている預金者から見ても年100円ですので、これがなくなっても文句を言う人は少ないと思います。
では、郵貯に預ける意味は何か。決済業務だけに徹してはだめなのでしょうか?アイワイバンク銀行は、今のところローンなどの融資業務は無いにも関わらず決済業務の手数料等だけで黒字化しています。郵貯も民営化するならば、現在ある全国ネットワークを生かしてどこにでもある決済システム、というのを推し進めるくらいの意気込みを示して欲しいですね。たとえば、今佐川急便のセールスドライバーが届けたときにカード決済も出来る端末を持っていますが、郵貯が地方で各戸を回って決済できるようにするとか。ここでの手数料と利子を出さない決済専用預金とする、というシステムも考慮の余地はあると思います。口座維持手数料は取るが、各種料金の振込み口座にすれば無料にするとか、やりようはあると思うのですよね。
今局長をやっているような人に大変だから、という政治的な優しさが却って成長の芽を摘んでいる可能性があります。変化をチャンスと捉えて攻める、そして、既存民業も変化に合わせて攻撃する、といういい意味での競争を進めていける形にもっていければ、と思っています。
2004 09 18 [経済・政治・国際] | 固定リンク
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