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2004.09.13

地に足の着いたプロスポーツを

以前にも書きましたが、私は出身が広島で今は鹿島の近くに住んでいます。野球に関しては、30年前の広島カープの初優勝の大騒ぎを体験し、「わしらのカープ」を自明のものとして感じていました。また、サッカーでは、鹿島という工場しかない田舎町が、アントラーズを中心にまとまっていき、サッカーが完全に街に溶け込んでいる情景を見てきました(以前試合を見に行ったとき、70過ぎのおばあちゃんがグラウンドコートを着てスタジアムへ向かって歩いているのをみたことがあります)。


どちらにしてもいえるのは、それぞれのチームが「自分達のもの」として実感できる状況にある、といえることでしょう。そして、いざとなったとき「自分のこと」として議論できる土壌が養われている、ということだと思います。

そして、「全国区」を目指すというのは、逆に危機に陥った時にみんなが「他人事」になってしまうため、誰も支えてくれない、ということになってしまうと思うのです。ヴェルディの凋落はこれを示してるのでしょう。

人が、「自分のもの」として捉えられる範囲は限られていると思います。もちろん、物理的な地域性だけに捕らわれる必要はないでしょう。ただ、分かりやすいやり方として、「縄張り意識」を刺激できる範囲で特化する、というのはマーケティングとしてもありなのかな、と考えています。

今の時代、情報はどこにいても簡単に手に入ります。それゆえに、プロスポーツでは「実物と触れ合える機会を増やす」という意味でも、ある程度狭い範囲で特化する方がより強い基盤ができるように思えるのですよね。読売ジャイアンツは、「巨人の情報が詳しいのは読売だけ」という売り方もできたのでしょうが、コンテンツとしてみた場合は「実物」に勝るものは無いのであって、それゆえ実物を見られる機会が減り、皆のものだけに誰のものでもない、という全国区主義が意味を失いつつあるのだと思います。

2004 09 13 [スポーツ] | 固定リンク

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