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2004.10.10

今週のニュース(10/3~10/9)

今週も気になったニュースをピックアップしていきます。

1.大容量キャパシタ、実用化目前か
 キャパシタは、通常の電池が化学反応を使って間接的に電気を蓄えているのと違い、直接電気のまま蓄えることができるため充電・放電が高速かつ高電圧が取れる性質を持っています。そのため、電気自動車などへの利用が期待されてきましたが、今までは小さなものしか無かったため、動力に使う、というところまでは出来ませんでした(電子回路にあるコンデンサがそう)。
 ただ、炭素を特殊加工するなどにより、化学反応型二次電池として利用されているニッケル水素電池とほぼ同等の充電能力を持つようにできるメドがたっており、上記ニュースではPCの電池として技術展示が行われました。
 また、キャパシタはその高速充電、高圧放電の性質のため、動力、特に発電することでブレーキをかける回生ブレーキによる充電と、この電力で動く電気自動車の省エネなどに強い期待が出来ます。電気自動車が燃費が良い、というのは、単に外部充電(エンジンによる自家発電含む)だから、というのではなく、回生ブレーキが使えるから、という面が大きいと思います。つまり、加速するために使うエネルギーを、ブレーキをかけるときや下り坂を降りるときに回収できるからです(電車はシステム全体で積極的に回生ブレーキを使って発電もするようになっています)。ただ、ブレーキによる発電は瞬間的に大電力が発生するため、十分なエネルギー回収を行うためには充電容量と共に充電速度が求められてきました。キャパシタはこの目的に最適と思われます。
 将来のハイブリッド車、燃料電池プラス大容量キャパシタ、という電動になるのかもしれません。

ナノゲートキャパシタに関するメーカーページはこちら

2.自民党、公共工事の品質確保法案提出へ
 公共工事に関して、最低価格で落札しても品質確保が出来ないと判断すればその業者には出さない、という趣旨ですね。理屈は通っていますが価格競争を阻害するような動きではないか、とも取れます。品質確保、というのであれば、大規模工事の入札資格にISO9000s(品質管理に関わる国際標準)の認証取得を義務付けるとか、客観的に判りやすく、かつ競争阻害では無い形にしてほしいものです。

3.三位一体改革に関する省庁の圧力情報収集始まる

 国と地方の権限と財政の見直しを骨子とする(でいいんだよね?)国と地方の税財政改革(三位一体改革)について、権限と予算を削られる形になる省庁から有形、無形の圧力が各自治体へかかっているようです。反対にあたり、林野庁がその雛形まで作って各自治体に「この書面で反対しなさい」ということすらした、という疑惑もあるようです。

 そうかと思えば、今度は郵政民営化について各地方議会で反対の決議が多くされたようですが、これは郵政関係団体の働きかけによるものといわれています。どちらにしても、ユーザーの意見がそのまま反映されたかどうか、という点では疑問があります。
 いろんな人がいろんな意見を持っているのが民主主義だとは思いますが、提案に対して「経済的にはこう」、「福祉の観点からいくらまでなら我慢できる」という定量的な計算ができるような形に持っていくことが重要かと思います。

4.イチロー、国民栄誉賞辞退
 メジャーリーグで年間最多安打記録を破ったイチロー選手に対し、政府が国民栄誉賞の授与を打診したところ、本人が辞退する、という希望が代理人を通じて伝えられました。
 国民栄誉賞については、政府のパフォーマンスというか、ネタ作りというか、そういう面が見られるため私はどちらかというと反対です。特に、後付の賞は格好悪いと私は思っていますので。山口県が国道262号を「イチローロード」と名づける、という話もあるようですが、かなり無理があるようにも思えます。
 ノーベル賞があれだけ権威があるというのは、内容の妥当性もさることながら、「最初に自分が賞を出す」という気概にもあると思います。賞の安売りはその賞を貶めるだけ、ということを出す方も意識してもらいたいと思います。

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