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2004.10.17

贅沢なけんかをしている場合だろうか

ダイエーが産業再生機構へ支援要請をしました。結局再生機構利用に落ち着きました。三方一両損のような結果です。しかし、今回は純粋な経済的な問題というよりは、政治問題(つぶしたときの雇用や取引など)もそうですが、省庁対決になってしまったようにも思えます。

ただ、今の日本の国の状態って内部の派閥争いをしているような状態では無いと思うのですよね。企業などで派閥争いをして専務派だ、常務派だ、などという小説や映画がありますが、これって外部に対する営業が安定していて初めてできるある意味贅沢なけんかだ、ということだと思います。(内輪もめしても会社が安定しているのが前提の争いなんですね)。で、日本の国の状態って、とっくにつぶれてもおかしくないのにいまだにこんな内輪もめが成立しうる、これは何か変です。

とんでもない借金がある状態だから、それこそ「挙国一致政府」で財政再建と業務の効率化を行わなければならないのですが、各省庁は自分のところの維持と拡大を汲々として行っているようにも思えます。競争原理が働いて、各省庁から一つの政策に対して複数の案が出てくるのはよいのですが、ポジティブな競争というよりも、談合して競争状態をやめようとする圧力の方が強いようにも思えます。

ライブドアと楽天の審査も大変でしょうが、国の予算設定に関する審査はもっと大変だと思います。ただ、それだからこそ案をオープンにし、妙な決定が出来ないようにして、結果として全体最適になるような形にもっていけないか、と感じました。


2004 10 17 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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