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2004.10.23

危機に役立つ科学教育を

今年は台風の当たり年で、既に10個の台風が上陸と新記録を起こしています。また、今日は新潟で震度6強の地震が連続して起こり、多くの被害が出ている状態です。

さて、台風に関しては既に衛星写真や進路予想を見ていくことはある程度一般化していると思います。テレビや新聞などでも普通に流れていますし、見た目でわかりやすいからです。しかし、この間の台風23号で、どの程度の被害が起こりうるか、大雨がどうか、雨の通過時間はどの程度か、ということを判断するための情報はインターネットで公開されていますが、これらを使いこなすための基礎教育がされているか、ということには疑問を持っています。

たとえば、台風の風が反時計回りで中心に向かって吹いている、ということがどれだけ知られているか(まとめサイトは気象庁のこちらが参考になります)。また、レーダーアメダスの画面が色々なサイト(たとえば気象庁)で公開されていますが、これを見て自分が住んでいる地域が安全か判断できるか。河川の水位テレメータ情報が公開されていますが、これを見て自分が住んでいる地域の危険性が予測できるか。ハザードマップが公開されているか。行政の避難勧告が出てからでは遅い、ということもありますし、避難勧告が出やすい地域かどうか、ということも知っているか、ということなどが生死を分ける可能性があると思うのです。

これらの「生情報」を自分の住んでいる地域に結びつけるためには、「雨量とはなにか」「川の水位の上がり方の原因は」「雨雲の移動方向は」などを基礎知識として知っている必要があります。同時に、これらの基礎知識を防災に結びつけるための方法も同時に身につけておく必要があります。レベル的には小学校~中学校の理科で十分習うのですが、たとえば「防災」ということに結び付けて学んでいるか、というと単なる定義の暗記だけになってしまっているきらいがあり、実用的な展開や、展開のさせかたを教えているとは思えないのです。

科学について判りやすく伝える「サイエンス・ライター」を国が支援して育てる、というニュースもありました。こういうのは国が支援して、というとうまく行かないことが多いのですが、方向性としては間違っていないと思います。ただ、単に結果を判りやすく伝えるではなく、「科学的な物の考え方(定量的、再現性・・など)」をうまく伝えていける方法が無いか、自分達の生活に結びつけるためにはどうしたらよいか、ということも注意をしていければ、将来大人になったときに別に「理科系」という方向に行かなくても、色々な未知の現象に遭遇したり、科学的な考え方で判断をしなくてはいけない状況になったとき(上記の防災や、新製品開発や、経営などなんでも)に、冷静な判断をできるようになると思います。


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ヘリコプター、飛行機(、中継車?)。インタビュー。天気予報の台風情報と週間予報。...について 思った事をいくつか。 続きを読む

受信: Nov 7, 2004, 9:49:18 AM

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