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2004.10.08

TVは視聴者が増えなくても良い?

今、幕張メッセでCEATEC JAPAN 2004として、旧来のエレクトロニクスショーを発展させた形の展示会が開かれています。新しい画像表示システムや、各種センサーなど次世代を目指す技術の展示会として興味深いです。

この中で、AV評論家の麻倉怜士氏によるテレビに関する講演がありました。

氏は、発売まもないBlue-Rayディスクレコーダをフルに使い、デジタルハイビジョン番組を多く録画して楽しんでいます。ただ、今のデジタルハイビジョンは「コピーワンス」として一度録画したら、これをバックアップしたりすることが一切できません。また、編集もほとんど不能な状態です。これについて、氏がTV局関係者にコピーワンスはエアチェックのやる気をなくさせるのが目的か、と聞いたら、「放送は生で見るものです。アサクラさん」と言われたそうです。

TV番組って、「見られてなんぼ」の世界ではなかったのでしょうか?

今、ディスプレイに対する時間の奪い合いがTV,DVD,コンピュータで起きているのは周知の事実だと思います。その中で、ユーザーが番組を見ようとするタイムシフトをみずからつぶして視聴機会を奪おうとするのは、売る気がないのでは、とすら思えてしまいます。

もちろん、CMについてレコーダでは飛ばされてしまうから、という危惧や、海賊盤が多く出てコンテンツの2次利用の妨げになってしまう、ということはわかります。ただ、だからといってトータルでの視聴率を自ら減らしてしまうことが果たして正しいことなのか、はなはだ疑問に思うのです。特に、コンテンツの2次販売を考える場合、熱心なファンは録画して、さらに正規版まで買う、というのが「マニア市場」なんですけどね。「薄い」ネタではマーケットに見放されてしまうと思うのですが。

次々と番組を送り出し、タイムシフトも許さないことで新しい番組と古い番組とのぶつかり合いを防いでいる、とも言えますが、競争阻害型では質が上がっていかないのはいずれの業界でも同じと思いますので、ここは「見始めたらリモコンが意識から消えてしまう」ような番組を多く作っていって欲しいもの、と思います。

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