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2004.10.16
役所にやる気を出させるために
長崎県のCIO(情報処理主管)に外部から招かれ、オープンソースシステムを使ってコストを下げた、という記事がありました。この記事で興味深かったのは、「役所の現場は変化や苦労するリスクを負いたがらない」ということです。
また、システム発注にあたり、「役所もミスを認める」ようにした、というくだりがあり、ここも大きな変化かと思います。
そして、最大の問題点としてあった「丸投げ意識」を変えるために、業務を分割し、リスクをコントロールできるようにした、というのも参考になります。
さて、今社会保険庁の問題が多く言われています。今日も民間出身者二名をさらに着任させる、との記事がありました。 ただ、現場の意識を変えないと本質的な改革(徴収率のアップ、無駄な費用の削減)はなかなか進まないと思います。そして、この改革を阻むのが、「変化をいやがる役所意識」だと思うのです(これは別に公務員だけでなくて民間企業でも大企業病としてありがち)。
職員個々に成績を上げたことへの向上心を与え、変化を先読みし、内部/外部の監査により進むべき道があっているかどうかチェックする。以前の社会保険庁であれば、余裕があり誰も見ていなかったためにこれだけの無駄ができたのでしょうが、今後はこうはいかなくなっています。腰掛の幹部人事ではなく、プロフェッショナルとしての幹部が育たない、というのも問題でしょう。
地方で人事での競争が働かないケースが多いため、より改革を阻む要因となっているとは思いますが、各担当者には強い意志で「赤字をこれだけ減らした、だからおれにはこれだけの報酬をよこせ」と言わせるだけのシステム改革が必要なのかもしれません。
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2004 10 16 [経済・政治・国際] | 固定リンク
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