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2004.11.02
メディア企業に自己追求はできるか
地震の話をきっかけに、またメディア批判が盛んになっています。まあ、これは昔からあるネタ(国が悪い、行政が悪い、新聞が悪い)というように、権力は批判の対象になりやすい、という部分がありますのでやむをえない部分はあるでしょう。ただ、こうして盛り上がっている中で批判をする人、メディア関係者のBlogを読むうちに「なぜ自分はメディア批判の記事を書いたのか」ということがわかった気がしました。
要は、メディアの報道基準がメディア内部に対してと外部に対してでは違っているダブルスタンダードになっているのではないか、ということです。
いろいろな記事では企業の内部統制やら、ガバナンスやらに対する批判を多く見ます。では、メディア企業は、自社の製品である記事や番組、そしてその製作過程にきちんとルールを決めて法遵守をしているのか、ということです。
報道の現場において、色々な方が日々努力しているのは知っていますし、理解できます。ただ、たとえば「災害報道」において明確なガイドラインがあるか、違反者を出さないように内部で努力しているか、外注するときにルールの徹底を図っているか、そしてこれらがきちんと検証されているか。「企業」としての姿勢が問われているのです。
これは、別にメディア企業に限った話ではありません。行政でも一般企業でも同じことがいえます。今回の批判も、現場批判もあるでしょうが、最も批判されるべきはこれを許している企業そのものでしょう。
現場で個人が頑張られているのは判りますが、これが次に生かせるようなことを内部で出来ているか。色々と無力感の方が伝わってくるのは気のせいでしょうか。
「大切なことをしているんだからルールは無視してよい」、これが許される時代は既に終わっていると思います。
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