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2004.11.10

著作権とビジネスモデル

地上波テレビのデジタル化が着々と進み、来年末には関東もほぼ全域(とっぱずれエリアはまだだけど)が圏内に入ります。ただ、現状のデジタルテレビでは、コピーコントロールが強力に行われるため今よりも不便な形になってしまうことになります。

この辺りの考え方として、興味深い考えがITmediaに載っていました。私も、一個人として考えるとコピーワンスのみ、ほかは一切認めない、というのはあまりにも依怙地になっているのではないか、と思えるのです。

 上記対談では、「放送業界は文字通り「送りっ放し」だけだったため、旧来のゴールデンタイム編成以外のことができなくなっている」と述べています。そして、視聴率として形が見られるもの以外の方法で広告主を説得する方法が無い、というある種袋小路に陥っているのでしょう。

 ネットの広告については、その広告を見た場合、ということが追跡できるような技術があるため双方向性を武器にできました。ポータルやプロバイダの場合は、接続者の個人情報がある程度使えますから、接続の度にその人の個性に合わせた広告を出す、という形で最適化が図れます。しかし、旧来の放送は、猫が見ていても視聴率としてカウント、という問題があるため、ある程度「適当」な広告しか打てません。逆に言えば、その分広告代理店や放送業界が楽をしていた、とも言えます(CMの視聴率、なんて調べているのでしょうか?)

本来であれば、デジタル放送とブロードバンドでアクセスごとのCM料金、とクライアント側は言いたいのでしょうが「全部まとめてなんぼ」という形でしか営業ができなかった従来の放送企業がついていけなくなっているように思えます。特に、ネットができる以前は事実上独占状態だったのがライバルができたために突然競争状態になってしまったために建て直しができていないと思えるのです。

そのために、今持っている既存の権利を最大限生かそうとしてコピーは許さん、こちらの編成どおり見ろ、とユーザー不在の動きをとっているのでしょう。これは、アメリカのように「とりあえずコピーはOK。でもお金儲けや勝手に配るのはだめよ」という方が現実的だし、ユーザーを敵にまわさないと思うのです。

プロ野球、マスメディア、自治体、政治、とすべて変化は共通の根があるように思えます。従来あった情報や権力の一方通行が効かなくなり、「押さえ込み」もできなくなっている中での変化だと思うのです。

「お客様は神様」という言葉がいよいよ旧来の勢力にも現実として受け取らざるを得なくなっているのでしょう。

2004 11 10 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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