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2004.12.29

耳があれば良いというものでも

以前にも紹介しましたが、アメリカ連邦通信委員会(FCC)の子供向けイメージキャラは、どうみてもドラえもんそっくりです。そして、本件に対して藤子プロが抗議をしている、というニュースが出ました。

アメリカでは、先ごろ著作権の保持期間を延ばす、という法案が可決したばかりです(通称、ミッキーマウス法案)。また、ディズニーを代表としたキャラクタービジネスを行っている会社の版権管理の厳しさも良く知られたところです。ただ、パクリをするときは大胆にする、というのも過去に多数見られます(ロボコップとかライオンキングとかアトランティスとかプレデターとか)。

今回は政府機関が行った(実際にデザインしたのはどこぞの下請けでしょうが)ため、なかなか逃げるのは難しいと思います。確かに違うところは多数ありますけどね。ミッキーマウスとミニーマウスの違いくらいは。

(少し話はそれますが最近、やっと買いそびれていたロジャーラビットのコレクターズエディションのDVDを入手できました。この映画、アニメと実写のCGIを使わない合成作品として傑作であると同時に、ワーナーのバッグスバニーとディズニーのミッキーマウスが競演しているというおそらく二度と作られない作品と思います。ディズニーが落ち目の時代(リトル・マーメイドやアラジンのヒットが出る前)に、スピルバーグと組んでゼメキス/ILMが撮ったという今考えればものすごい組み合わせですね。そして、キャラクタービジネス的にもアメリカの有名どころのキャラが一通り揃っています。ベティちゃんやドルーピーも出てきます(トム&ジェリーが出ないのは個人的に残念。台詞が話せない(設定)のキャラだから、ということらしい)。傑作ですし、本編のみならば廉価版が出ていますので是非御一見を。HD盤が出る保証も無いですから)。


2004 12 29 [パソコン・インターネット] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.28

事件における被害者報道(その2)

先月、事件発生時での被害者に関する報道がきつすぎないか、という趣旨のエントリをあげました。そして、先のエントリでは、佐世保での小6女児殺害事件を取り上げ、その父親が新聞記者であり、彼に対する取材に遠慮は無かったか、もしあったのならば、他の被害者に対しても同様の遠慮はできないのか、明記はしませんでしたが、ダブルスタンダードになっていないのか、という趣旨で意見を述べました。そして、今回、被害者の父親が事件以来始めて記事を書き、発表されました。
(記事はこちらをご参照ください)。

 内容については、本文をお読みください。お嬢様をなくされた父親の苦しみを強く感じます。

 さて、今回の記事では「記者」という自分と「被害者の父」という自分とで葛藤が見られます。ご自身も取材経験があるだけに、一つの対応によって起こる反応が被害者の遺族(ここでは自分)の心を強く傷つけてしまう、という事がはっきりと吐露されています。そして、手記として発表された中にも”写真と名前を出さないでも記事やニュースとして成り立つのでは”という一文があります。おそらく、これは事件報道における二次被害を実感された中での本音でしょう。

 そして、今回は特集として御手洗氏をサポートする形での同僚が書かれた記事も出ています。ここでも、一つの見出しの表現や、加害者側の視点で書かれた記事は結果的に加害者の肩を持ってしまうということに気づかされた、という意見が述べられています。そして、この記事の最後には、被害者の名前や顔写真は無くてもよいのでは、という意見が出ていますが、同時に他の記事では被害者の名前や写真が連発している、ということでやや尻切れトンボのような締めくくりとなっています。

 これは、おそらく当事者の立場になって初めて気づいた「取材されること」の苦しみへの実感と、普段の自分たちが行っている取材行為とのギャップが埋まらなかったことの現れでしょう。そして、この記事を通したデスクも結局締めくくれなかったことの表れのようにも思えます。

 私は、被害者については基本的に匿名でも良い、と思っています。犯罪被疑者の人権は守る法的根拠はあるのに、同様の配慮が既に被害を受けている人に対してなぜできないのか、とどうしても思ってしまうからです。

 犯罪、事件被害者に対して「やさしさ」の視点を基準とした報道がなされるよう、実感された方々には特に、心に刻んでいただきたいです。

2004 12 28 [報道] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.27

海外での事件情報

昨日、スマトラ島西方のインド洋でマグニチュード9の大規模地震が発生し、津波で多数の死者が出てしまいました。なくなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

さて、今年は日本国内でも災害の多い年でした。多数の台風、そして新潟県中越地震は記憶に新しいところです。そして、国内での情報は自分の生活防衛という意味もあり、色々と情報源を確保するようにしてきました。特に、ネットでの地震や雨量の実況情報は整備されてきたこともあり、重宝してきていました。しかし、今回のような海外での事件の場合、今まではあまり情報源を確保してこようとはしてきませんでした。個人的にはあまり関係がないから、というのが本音です。

しかし、こうして大地震が発生し、状況を知ろうとした時に、国外情報については特に用意していなかったことに気づきました。まずグーグルで調べるにしても、英語モードで調査する必要があります。で、他の方のBlog(この場合は理系白書)で、USGSのサイトのことを知り、地震の状況を確認しました。また、さらに追いかけていった先で知ったのがロイターが協賛しているAlterNetです。現地で一般の人が登録して情報を発信する、という形態でマスコミと個人ジャーナリストの中間のような形態と理解しています。

細かい被害状況、援助体制、そして今後の対策(日本でも他人事ではない)についても、注意深く見ていこうと思っています。


2004 12 27 [報道] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.26

旅行は良いものです

私は、日本の国外はカナダ(それもイエローナイフなんて最果ての地)と、ソウルに観光で行った事くらいしかありません。それでも、「日本語が通じない場所(ソウルは日本人が沢山いたし、イエローナイフに至っては観光客の過半数が日本人なんて状況だけど)」に行って、というのは普段使わない緊張感やら、意識を使うトレーニングになったと思っています。それに、ちょっとしたことでも習慣やら習俗が異なっている、というのは自分の考え方が全てではない、ということが実感できます。

これは、日本国内でも同じことが言え、スキーで蔵王やら新潟やらへ行くとやはり方言が違っていて話を通じにくくさせます。このような場合では、はっきりと自分の意思を伝えるために、ということを考えますので話し方も普段の手抜きではなく、明確な発音とわかりやすい表現を工夫することになり、コミュニケーションの訓練になるのですよね。

ま、それはさておき、寒い時期に寒いところばかり行っているのと、ヨーロッパの文化には興味があるので是非一度体験したいものだと思っています。


イエローナイフで撮影したオーロラの写真です(画面をクリックすると拡大します)。


2004 12 26 [旅行・地域] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

今週のニュース(12/19~12/25)

今週も気になったニュースを取り上げて見ます。

1.降り込め詐欺、記事掲載のもみ消しもネタに
 最初は「オレオレ詐欺」として困っている孫への愛情につけこむ形が多いように思えた「振り込め詐欺」ですが、最近は交通事故や医療事故の示談などに弁護士や警察と名乗るものがでてきて裏取引を図る、というように社会的地位への恐喝、という形に変わっているように思えます。そして、今回の記事掲載されたくなければ、というのも同様だと思います。さらに、今回新しいのは「マスコミ」という純民間組織ゆえに、警察の「民事不介入」などの判りやすい見分け方もない、さらにはマスコミだと裏取引もしやすい、というイメージもあるのではないかと思われます。世の中、裏取引でどうにでもなる、という風潮を打ち破れるか。マスコミ側はこの事件に対して公平性を言えるような表明ができるのか。少し注目していきたいと思います。

2.防衛庁職員、庁内に自営自販機設置が2年半
 お前はこち亀の両さんか、というネタではありますし、「自営隊」というシャレを地でいくような事件であります。ただ、2年半も誰も気づかなかったのか、というのは問題ですね。中に変なものでも仕込まれていれば、と考えるとセキュリティ上も問題、と考えられます。地方基地ならまだしも、市谷の本庁でこれでは・・(タメイキ)

3.自民党、学生ツァー受け入れ
 学生を大学生と仮定して(記事中に明記が無いため)考えます。政治に関する関心を引き起こすためには良いことだと思います。合宿形式の研修会も、政策決定過程、法律論などは今の日本社会で弱いところですので、生の現場に触れられる機会は有効に使えれば面白い結果になりますね。ただ、権力志向部分や「自分党」の要素をうまくカバーして説明できるかがポイントになるのかもしれません。

4.ソフトバンクホークス、正式に発足
 今年のプロ野球再編のトリとも言えるホークス問題ですが、ソフトバンクで決着しました。IT系の会社が2社、これでパリーグに参入したわけです。楽天も年間シートをオークションで売り出すなど独自性を発揮しています(このくらいで独自性、とか目立つ、というだけでも今までの方法の旧態依然さが浮き彫りになってしまうのですが)。シーズンが始まるまでにどこまで話題性で走れるか。そして、実際のシーズンで勝っていけるか。また注目していきたいと思います。


2004 12 26 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.23

税金の無駄遣いは誰にとってか

ガ島通信にて、「公務員が税金を「節約」することは… ナイ」というエントリがあげられています。確かに言われる通りで、普通にやれば役所のシステムでコストダウンに励む、ということは通常はされません。

さて、以前このBlogでIT関連の予算を民間出身のCIOを採用して成功した、という事例を紹介しました。これは成功した事例ですが、記事の中には予算が減ることに対するノイズ(圧力?)もあった、という話があります。

 予算執行について「チェック」を行うのが議会の本来の役割のはずなのですが、現在の議会は「自分の縄張りに予算を持ってくる」のが仕事となってしまっているようです。そして、これが多いほど良い政治家とされ、また権力にもつながっていきます。監査部が自分の都合に合わせないと監査を通さない、と言っているようなものですね。

 国では議院内閣制ですので議員の多数派イコール内閣イコール行政府のトップ、という形となり、議員が行政執行力志向とならざるを得ません。しかし、地方議会では首長は直接選挙で選ばれ議員とは関係ないため、議員がチェック活動に専念できるはずなのですが実際はそうはなっていません。

 税金の無駄遣いを通せる政治家が強くて好都合な政治家、というのはやめにしたいのですが、そういう政治家に頼らざるを得ない業界や地域が存在することもまた事実なのでしょう。そして、選挙に行き、そのような政治家に票を投ずるインセンティブにも繋がっていくのです。

 客観的には無駄といわざるを得ない予算案でも、決定する人たちにとっては「必要」という状況を打破していくには投票行動によるしかないのですが、頭で考えた理想では仕事を求める人たちのパワーに勝てません。ここが政治の難しさだと感じています。

 公務員については、工事費の標準を設定してこれを下回るように実行すれば個人の査定を上げていく、という手法は取れるかもしれません。しかし、今度は議会の壁を打ち破れるか。普通では通らない予算案を通してしまうのが良い政治家、では仕方がありませんので、少しでも声を上げていこうと思っています。

2004 12 23 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (4) | トラックバック

2004.12.21

冬のソナタ、見てます

いまさらながら、BS2で放送が始まった「冬のソナタ」を見ています。実際のところ、このドラマがブームになったのは去年の秋で今年は終わったと思っていたら更なるブレークが起きてしまった、というのが実情でしょう。で、私も肝心のドラマはまだ見ていなかったので今回初めて見ることになります。

まだ4話までですが、シナリオ的には「王道」ですね。実にわかりやすい。私の世代から見れば、大体予想が付くシナリオではあります(古典的な少女マンガですな)。ただ、それゆえに変にどんでん返しも無く、「王子様」を求める世代にははまりやすいのだな、ということが実感できました。


また、韓国という近くて遠い国の今が実感できる、ということでもなかなか興味深いです。ヒロインが使っている液晶ディスプレイがツインディスプレイで、上が小型TVで下がメインのPCディスプレイ、あんなのは今回はじめて知りましたし。

こういうドラマがはやることで、普通に外国として肩肘張らずに付き合えるようになったらな、というのが実感であります。

今年の1月にソウルに観光で行きましたが、東京とほとんど同じような部分、やはり違う部分など面白いところが沢山ありました。また行ってみたいですね。

2004 12 21 [映画・テレビ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.20

新社会人を鍛えるのも難しい

私は、今は工場で中間管理職をしており、時折配属される新人、特に新入社員だと教育するのをどうしよう、というのを一所懸命考えています。私なりに重視しているのは「自分で考える癖をつけさせる」、「疑問点を見つけ出すようにする」というように、与えられたものだけをする、では社会人として問題解決能力がつかないから、ということを思っているからです。

近年の「ゆとり教育」なるものによる影響がどうか、というのは私にはわかりません。ただ、好奇心を刺激される教育をあまり受けていないのではないか、という実感はあります。実践的なこと、ステップを追って変化していく実態や考え方の筋道を教えていくと結構食いつきが良いからです。

 本来は単純暗記だけではない、考えることを鍛えるのが本来のゆとり教育の趣旨だったと理解していたのですが、どうも暗記を否定し、かつ時間をかけて考えることも教えられていないという二重の作戦ミスがあるように思えてしまいます。まあ、今の学校教育での教師の配置人員や必要カリキュラムの数では無理があり現場の教師のせい、というようには単純にいえないことが難しいところですが。

 会社ではまだ目的がある程度はっきりしており、教えるべきこともはっきりしているため比較的教えやすいと思います。それでも方向性を間違えると育つべき人材が育っていかないようになってしまうため、十分注意を払うようにしています。学校教育でどのような人材を育てていくべきか、この軸が例えば国としてどうなのか、ということがブレているように思われるのが今の教育問題の原因の一つではないか、と感じています。

2004 12 20 [教育] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック

季節感と営業機会

数年前から元日営業をするスーパー、デパートが増えています。私が子供のころ(もう20年以上前ですが)では、正月、特に元日動いているのは交通機関と映画館とホテルくらい、と言われていましたが今は営業していないのは個人商店か一部チェーン店くらい、という状況になってしまいました。利用者にとって便利といえば便利なのですが却ってのんびりする機会を奪っているようにも思えます。

で、この件についてアンケートをとられた方がいらっしゃいました(ページはこちら)。昨年のアンケートですが賛否両論のようです。他にも「元日営業」と「デパート」で検索をかける>とやはり同様の結果があちこちから出てきます。

 経営側から見れば、3が日休む、というのは年間営業可能日の1%を止めていることになり、機会損失の最小化を図る、という観点では空白区への進出となり利益の増加が見込まれます。ただ、そのためにインフラ、物流、準備する企業、そして営業する店舗そのもので働く人が休暇がとれなくなり、結果として「正月に休む人=正月に買い物をする人」が減ってしまう、という事態を引き起こしています。
 学校が旧来の季節に則って休暇を出している以上、子供の休みがありますが、元日出勤の人が増えていくと保育系(子供を預かる、という観点では学校を含みます)が増えていき、ますます「休み」ではなくなっていくように感じます。

 文化、という一くくりの言葉で守る、とか維持する、という言葉は使いたくないのですが、経済だけで走っていくことで自らの市場を自分で壊していく、そして結果的に誰もいなくなってしまう社会になるのは防いでいったほうがよいように思えます。

2004 12 20 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.19

今週のニュース(12/12~12/18)

今週も気になったニュースを取り上げて行きます。

1.民営化実験、官庁側逃亡
 規制改革の一環として、現在官庁で行っている事業を民間も含めた形で入札対象とし、全体として効率化を図ろう、という規格がされています。「お役所仕事」に競争を持ち込むものとして期待されていますが、実際に入札される事業は業務のごく一部だったり、官庁側が入札に参加しなかったりして効果が疑わしいものとなっています。
 ただ、何事も最初から全部うまく行くというものではありませんし、前例にこだわる官庁側の論理に対抗するためには「常に比較の対象になる」ということでは全体としての効率化につながっていくのかな、と考えて行きたいと思います。


2.楽天、野球参入効果が出てくる
 楽天は事業の一部として本を売る「楽天ブックス」を運営しています。そして、この楽天ブックスに関する物流拠点が拡充されることになりました。ネットの世界では楽天は十分にメジャーと思っていましたがネットユーザーはまだまだ少ないことを考えるとネットユーザー以外の知名度を上げ、その人たちがネットに入ってきたときに知っている「楽天」に向かおうとする意識をつけたとすれば成功と言えると思います。
 楽天イーグルスの運営に当たっても、高額ファンクラブを設定することでサービス向上を図る、選手にもファンサービス査定をつけるなど従来見られなかった新しい経営が始まろうとしています。ソフトバンクホークスがどうなるかはまだ未知数ですが、まだまだファンが多いプロ野球に新しい血が入ることでより効率的かつファンを生かした経営が出来ていくことを期待しています。

3.アシモ、走る!
 ホンダが開発しているヒト型ロボットのアシモがマイナーチェンジし、今までの動歩行から、さらに一瞬でも両足を地面から話す「走行」を可能にしました。また、他にも腰部にセンサーをとりつけ足元の地形を読み取ったり、今までは下半身だけで制御していた歩行を上半身を連動させてバランスを取れるようにしたりして、見かけ以上の大きな進化が達成されています。
 素朴な疑問ですが、ホンダはかなりのサスペンション技術を持っているはずなんですよね。人間が歩く場合、筋肉だけで制御しているだけでなく、スプリング的な戻る動きもうまく応用しているはずです。バイクがバランスをとっていくのも、回転によるモーメントやプログレッシブな動きをするサスペンションなどを応用しています。
 ホンダが気づいていないはずは無いのですが、今はまだモーター制御でコントロールするので精一杯、ということなのでしょうか。

4.PSP発売、ゲーム機の主戦場は携帯型に
PSP(PlayStaion Portable)がついに発売になりました。綺麗で大きな液晶、UMDドライブなどの内容を考えると19800円という本体価格は破格値です。ただ、ゲーム機が基本コンセプトだけに一度出すとハードウェアの大きなモデルチェンジは早々は出来ませんから、最初に目いっぱいの性能を詰め込むのは当然と言えるでしょう。
 で、ライバルはゲームボーイで携帯ゲーム機に先鞭をつけた任天堂DS、こちらはダブルスクリーンプラスタッチパネルでまったく新しい「おもちゃ」になっています。この辺は、「電子デバイス」としてのPlayStaitionコンセプトと、あくまでも「おもちゃ」である任天堂製品の差となっているのでしょう。実際、「遊び」としてみればDSの方が面白いと思います。タッチパネルによるダイレクト感が今までのビデオゲームにあった遠隔操作感を減らしてより面白い遊びにつながっていると感じています。
 今まではソフト、ハードともに性能不足で機械の方に人間があわせざるを得なかった部分が多くありましたが、今後機械が進歩して人間の動作、声を察して動けるようになればよりダイレクト感の強い操作が出来るようになっていくと思います。

2004 12 19 [メディア] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.18

次世代記録メディア:光ディスクはどこまで続く

DVDもすっかり普及し、今度はHD(日本ではハイビジョンというほうが通りが良いですね)映像の記録メディアの標準化争いが始まっています。ただ、今度は今までの企画争いとは違う条件が一つあると思っています。これは、ハードディスクというより大容量のメディアが既に安価で普及してしまっているからです。

家庭用のビデオ用途を考えた場合、ほとんどは「タイムシフト」です。長期間保存したり、ましてや編集して作品を作る、なんてのはほとんどありません。強いて言えば、ホームムービーで撮影した映像を他の人に少し配ることがありかもしれない、ということくらいでしょう。

であるならば、「記録用」としてはほとんど意味が無いことになります。では、意味があるのは「プレイヤー」用の商業販売メディアだけになります。

ただ、今後しばらくはHDはいわゆる先進国だけと思われると、ブロードバンドが普及した国では今度はVODとの争いになってしまいます。ここでも既にライバルとなるメディアが存在してしまっているのです。

さらには、映像コンテンツを作る側からしてもBDでもHD DVDにしても、入れるデータは同じもの、といえるのですよね。以前のアナログ時代であればメディアによってこっちが高画質、こっちが音声が、という言い方も出来ましたがデジタルであれば記録メディアによる特性は発生しません。ソフト的には、容量の差だけ、となります。

記録型DVDも色々な規格が乱立し、DVD±RWなんて冗談のような名前が本当になってしまいましたが結局全部入りが出来てしまいました。BDとHD-DVDではなかなか一体ものは出来にくそうですが、なんとかやってしまいそうな気もします。さらに、その次のメディアの研究もすすんでいるため意外に短命に終わってしまうかもしれません。

私は2002年のFIFAワールドカップをきっかけにBSデジタルチューナーを買ってHD映像を楽しんでいます(テレビはそれ以前にHD対応のブラウン管TVを買っていました)。ですので、安価にHD記録の出来るメディアが出ることを望んでいます。しかし、このように分裂したり普及が遅れそうな争いを考えると、本命が出てくるまで様子見かな、とも思ってしまうのです。(結局RecPot-Mを買ってタイムシフトに対応しています)

さらに、コピーワンス問題もあってさらに買う気をなくしています。これでは立ち上がるはずの市場も出てこないのではないか、とも思えてしまいます。再来年のFIFAワールドカップに向けてどんな商戦になるのか、ささやかな希望を持っていたいのですが。


2004 12 18 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.17

混合診療:医療保険は完璧ではない

最近の規制緩和の一環として、医療保険における混合診療を認めるか、ということが議論されていました。そして、とりあえずは例外の拡大といういかにも日本的な形で一定の前進が見られるようになりました。
 現在の公的医療保険制度は、ある特定医療行為にのみ保険適用が認められ、その枠外から少しでも外れたことが入ると一貫した治療行為すべてが自費となるシステムです。医療行為の内容が保険適用が認められる範囲ですめば何の問題も無いのですが、治療行為が研究途上だったり、同じ薬でも新しい薬効がみつかったりして保険適用が遅れているような場合で、従来の方法では治療できない場合、いきなりすべての治療が自費になってしまうというと、「保険の切れ目が命の切れ目」になってしまっていました。つまり、厚労省側が主張する「公平な医療を」という思想は既に壊れてしまっているわけです。

 その中で、現行保健医療をベースとしたオプションを認める、というのは妥協策としては自然なものでしょう。まあ、このオプションに関する民間保険の参入を狙っている、という点ではオリックスの野望があったり、保険財政の危機に対する公的保険の縮小を狙っている財務省の陰謀と取れなくもないですが、現場で現実に困っていることを解決する、という思想で行けば「自費でやるからプラスアルファをやらせろ」というのはそう無理のある意見では無いと思っています。特に外国で既に実用化されている薬の使用がいつまでたっても保険適用の議論にもあがらない、というのは規制が命を奪っている、という見方すら出来ます。
 
 また、既に差額ベッド、リネン代などのホテルコスト部分、食費などでもオプションという形での保険外混合は実質行われているのが実態です。これらが病院経営の大きな柱となっていたり、不明朗な請求をされたりする原因となっている、という問題は確かにありますが、それこそ民間保険の充実や経営の透明化を図っていくことで解決できる部分ではないかと思います。

 医療に関する経費に関しては、無駄な部分、逆にがんばっている現場の医師、看護師に報いられていない部分など効率化の余地が多くあると思います。さらには、医療~看護~介護というのは本来は連続したスペクトラムなのですが制度上の断層があるためシステムがうまく整備できていません。ここでも、マーケティングの思想が欠けているように思えます。

 みんなのために、という事が「誰のためでもない」ということになっている現状、現場に多くの裁量と責任、そして違反したときの厳罰と情報公開がトータルとしての最適化につながる早道のように思えます。

 

2004 12 17 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.15

企業の適正規模はどれくらい?

かつて流通の王者と言われたダイエー、マイカル、そごう、そして西武百貨店、西友と大型流通業の破綻、身売り、再生が相次いでいます。そして、逆に地方のリージョナルチェーンが元気を取り戻しているそうです。(元記事はこちら
 そして、これらの元気な店舗群に共通しているのは、規模拡大を志向していない、ということだそうです。また、私の地元でも小さな魚屋ですが高品質で売っているところがあり、ここも規模拡大をしようとはしていません。これらには、ある共通項があるように思えます。

一つは、身の丈経営というか、リーダーの目の届く範囲にとどめた経営をしている、ということです。人間一人がきちんと見て判断が出来る組織の範囲は限度があると思います。1万人の企業で全員の能力を一人で見て適材適所に配置する、各事業に適切な判断を下すことが出来る、ということは不可能です。これがある程度以下の規模で抑えておけば、(リーダーが正しい判断を下す限り)、機動性と統一性をもった運営が可能です。

 それから、地域密着型といいますか、地域の特性を理解した形の運営が出来ていることです。日本は狭いとはいえ、地域ごとに生活特性は相当異なります。正月、お盆、お彼岸の時の用品にしても個々の地方により必要とされる品物は違うと思います。これらに対して中央本部で決めて各地域の店舗に、とやると間に合わない、ジャストフィットしない、ということになりかねません。

 さらに、食品スーパーを考えた場合、大型店であればあるほどチラシを打つために必要な商品の仕入れが難しくなることです。少し考えてみればわかりますが、例えば水産物はそんなに一定に水揚げがあるわけではありません。今日漁に出た水揚げと明日の水揚げについて品物の種類、数、品質が異なるのは当然です。しかし、TVCMを使うような場合ですとCM作成に何日、そのための企画に何日、となってしまい、「今日上がった本当に美味しいもの」というのは提供できなくなってしまいます。出来ても、各店舗独自企画となってしまい本部のコントロールをすればするほど適切な食材提供が不能になってしまいます。また、逆にきちんと管理できるものは工業的に生産できる食材か、冷凍物か、になってしまって「何でもあるけど欲しいものが無い」状態になりかねません。

 顧客一人一人の要望が異なっています。これらに対してマスプロダクションの製品ですべて対応するのは無理がきているのではないでしょうかマスプロ製品には品質の安定、安価、安定供給などのメリットがありますが各顧客個々の要望にはジャストフィットしない(最大公約数ゆえに、誰にもジャストフィットはしないという矛盾)という問題点があります。そして、個人~小型店であれば一品物や今日だけ売り、というのもありなのでしょうが組織管理になると計画性を求められるためこのような行動が出来にくくなってしまいます。

 これは流通業だけでなく、製造業、そしてマーケティングにかかわる部分すべてに共通するように思えます。さらには、行政の考え方にも通ずるものがあるでしょう。中央集権が難しくなっているのは、みんなに公平にサービスを、という考え方がみんなに公平に不満を持たせるようになってしまっている面があると思います。

 個別マーケティングは個々の顧客に最適化が可能です。というか、最適化できないようであれば個別マーケティングをしている意味が無いと思います。そして、顧客が最適化したサービスを求めるようになってきている今、個別マーケティングが出来る規模の企業(行政もサービス企業の一つとして)が適正になりつつあるように思います。

2004 12 15 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.13

日本振興銀行の営業結果

日本振興銀行に関して色々な報道がでており、読み物として面白いものもいくつかあるようですが、それらについて私は裏をとる立場でもありませんし、利害関係者でもありませんので現状ではとやかくいうつもりもありません。ただ、気になっているのは、最初に掲げたスピリットがうまく現実として落としていけるのか、ということです。

開業当時に私がこのBlogに書いたエントリで、門出を祝うと同時に危惧も抱いていました。相手先の評価ができるか、目利きができるか、ということです。

で、最初の半期での赤字はまあ、やむをえないかな、という感覚ですね。目利きは一朝一夕には育ちませんし。で、今後もきちんと目利きを育てていけるのか、めがねにかなった企業がどれだけ見つけ出せるのか、ということだと思っています。

設立趣旨にはおおいに共感するものがありますので、無事育っていけることを楽しみにしています。
(でも、必要以上に攻撃的になるのはどうかな、と感じていますが)

2004 12 13 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.12

今週のニュース(12/5~12/11)

今週も気になったニュースをピックアップしていきます。

1.NY原油価格急落

チャートはこちら。下がったといっても、まだまだ高い状況は変わっていません。ブッシュ再選と関連があるかどうかはなんとも言えませんが、上がっていることをセンセーショナルに語っていたことに比べれば同程度の速さの値動き(方向は逆だけど)にしてはまるで報道が無いのはなぁ、と思います。社会活動に対する影響度(苦しさ、辛さにかかわる部分)はどうしても大声で騒ぎがちというのはやむをえない部分はありますが(人間の感じ方自体が苦しいことに強く反応するようにできているし)、経営に関しては冷静に対応できるような形の報道もあって良いように思いました。

2.トヨタ、乗用車でシェア5割も視野に
 トヨタ自動車のシェアが伸びており、1~11月で44.1%、国外生産車も含めれば10月単月49%超とシェア5割が目前にせまった・・という記事なのですが、例によってこれは「軽自動車除く」なんですよね。消費者から見れば、軽も乗用車も実は使う分には大差ありません。性能差は当然ありますが単に安い自動車、というようにしか軽は見られていないと思います。で、軽を含めたシェアはというと37%にまで落ちます。まあ、ダイハツとトヨタを足すと44%になりますのでやはりトヨタが強いのは間違いないでしょう。(ソースはこちら)
 ただ、個人的にはトヨタの自動車にはあまり魅力を感じないんですよねぇ・・妥協が見えてしまって・・。もちろん、他社もコスト等の数々の制約がありますので妥協はあるのですが、なにかはっきりした個性が見えないのです。通勤でよくトヨタのディーラーの前を通るのですが、ボディーカラーはことごとくシルバーです。以前の全部白、というのと同じ現象が起きているようです。ただ、これはトヨタのせいというより、トヨタの顧客、すなわちほぼ半数の日本人の意識のせいとみるのが妥当でしょう。下手に目立ちたくない、やっかまれるのがいやだ、というのが出てきてしまっているのかな、とも思えます。
 今年モデルチェンジしたクラウンは、従来とはかなり変わりました。もっとも保守的と言われる層も変化しつつあることだと思います。そして、クラウンのイメージカラーが白、シルバーとう無彩色から青でも赤でも有彩色に変わった時が日本人が変わるときではないか、と思っています。(車くらい、とやかく言われずに好きなのに乗りたいよね)

3.下水処理、自治体間で肩代わり取引を  下水道の処理は自治体各個で行うのが原則となっています。しかし、自治体の間で設備整備の差があり、同じ海に沿った場所でも高度処理が出来ている場所と出来ていない場所が並列していることがありえます。これらに対して、金を払うことで肩代わりを認める形で進んでいくことになりました。
 これは、ある意味補助金行政の転換ともいえる可能性があります。すなわり、自治体単位でどこもかしこも、ではなく今ある施設を有効利用と集中資本投下を行う、という形が取れるからです。実際、処理経費も200億円近い減少が見込まれています。他にも同じようなネタがあれば、考えていきたいと思います。

4.FIFAワールドカップドイツ大会、アジア地区最終予選組み合わせ決まる。
 いきなり今話題の北朝鮮と日本で対戦となりました。昔と比べると、あの苦しい戦いの中アジアチャンピオンになったこともあり予選突破の可能性は5割は超えていると思っていますが、それでも決して油断は出来ません。期待して見て行きたいと思います。

2004 12 12 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.11

科学的判断と自分に対する危険

世の中には色々な危険があります。食品についても、従来から知られていたもの、新たにわかったもの、人間の営みの中で新たに加わっていくものもあります。そして、これらの「危険性」を評価するにあたってどこまで許せるか、ということが良く問題になっています。

最近では、BSEに関して食肉をどうやって供給するか、という手段を決めなければならない、という事が問題になっています。
ここで、「取り扱いを間違えると危険性のある食材」として有名なふぐを考えて見ます。
統計はこちらを参照しました。毎年、中毒者し、使者が発生しています。そして、飲食店でも中毒が起きているところを見るとプロだから安心、というわけでもない、という点ではBSE以上の危険性を持っていることがわかります。

現状、食品については、ユーザが求めているのは「これはうまいの?安全なの?」という疑問だと思います。
しかし、これを「科学的」に答えを出すのは相当困難です。味について、たとえば「糖度」、「アミノ酸量」、安全性については「特定毒物の有無」、「微生物量」という話はできますが、では上記疑問にスパッと答えられるか、というと堂々巡りになってしまう部分があると思います。
「多数の人に受け入れられる」という条件をつけても99%なのか、99.9%なのか、という線引きが出来るのか、その根拠は何か、と問われると困ってしまいます。

さらに言えば「科学的」(理系的、と言ってもよいかも)というのは、表示にある情報を読み取って自分で判断(責任)を持つ、ということではないか、とも感じています。で、最初にあるユーザの要望というのは、
「疑問に答えてね。でも、私は責任は取らないから」
ということが多いのではないでしょうか。

無体な、とお思いでしょうが自己判断(自分についてだけでも自分で責任を取る)という面を抜きにして「科学的」ということは普及しないように思います。

で、同じようなことを有機野菜(日本で有機JASの認証を受けて販売されている野菜)に関する日経Bpの特集記事を読んで感じたものです。
この場合、ユーザが欲しいのは「うまくて安心できる野菜」です。その手段の一つとして「有機農法」が存在するわけですが、「有機農法で作った野菜=有機認証を受けた野菜」がイコールユーザの要望に沿ったものという保証はありません。有機だからうまいという保証もないし、危険性が低いという保証もありません。しかし、一つの手がかりとしての意味はあると私は思います。しかし、これが手がかり以上の意味を持って動いているのが現状だと思います。

自分で責任を持って判断していく、というのは実に辛いことです。私も投げ出したくなることはしょっちゅうです。しかし、だからといって放棄していたら、判断力も落ちますし、本当に大事な事が決められなくなってしまう可能性があります。

私が行っている判断が全部正しかったと自信があるわけでもないし、(実際、沢山失敗をしている)、これからも失敗はしていくでしょう。ただ、自分がいくつかのオプションを設定してその中から選択し、決めていくということをしていけば失敗しても選択の過程で危険性の予測がある程度できますので、すぐに次の行動に移れると思っています。

自分の身を守るのは最終的には自分であり、そのためにも世の中の基準がどうなっているのかを知ろうとする、というのが「科学的態度」だと思っています(で、これは経済や法律でも同様かと)


(本エントリは、理系白書の、最近のBSEに関するエントリに関するトラックバックを趣旨として作成しました)

2004 12 11 [科学、学問] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.10

災害で人を救うために

水害などの際、避難警報をどうやって出すかが今問題になっています。新潟地震の際に天然ダムがあちこちで出来ましたが、この避難警報を出すための方法が緊急無線くらいしかなく、しかも放送搭の数が足らなかったり、屋内では聞こえなかったりとうまく伝わらないという問題が挙げられています。(参考記事はこちら

さて、最近全固定電話のIP化を2010年までに進める方針である、との報道がありました。そして、IP電話システムは「一斉同報」が可能なシステムが組めます。(例はこちら

うまくすれば、「地域ごとにきめ細かい避難勧告」が出せる可能性があります。河川の水位によって自動発行も出来る可能性も持っています。固定電話はその設置位置が決まっていますので、(プライバシーの関係上事前登録となるでしょうが)、水害であれば河川の水位、決壊位置がわかれば流域、など色々可能になります。

IP化されたときの端末がどのような形になるかはわかりません。ただ、今から全部IP化するならば、最低でもリーチDSLレベルの通信速度が出せる形にして、色々な情報を取り出せる形の端末にしておけるようにしたほうが良いと思っています。

個人に地域ごとにきめ細かい情報を確実に、迅速に、低コストで届ける、ということ、そしてデジタルデバイドを感じない方法として、となるとある程度手段は限られてきます。そして、伝達者となるとコスト負担ができるのは行政しかないでしょう。特に生死を分けるかもしれない、という緊急レベルの判断は現状では行政しか担い手が無いと思います。そして、コストをかけずに確実に、という部分を考えるとITを使っていく、そしてIP電話というのは電話の普及率を考えるとかなり有望な手段では無いかと思えます。(既に導入している地域もあるようです)。

防災情報伝達は色々と検討されているようですが、避難情報をうまく伝えるという観点は少し抜けているようです。今すぐは出来ないことが多いですが、もう少ししたら出来るというのであれば、今から検討して準備をしておくのは間違いではないのかな、と感じています。

2004 12 10 [報道] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.08

個人日記とジャーナリズム

今日、会社で「当り屋グループに注意」と書いた紙が回ってきました。何年も前からある、山口ナンバーなどが書かれたあれです。これは既に都市伝説(デマ)であることがほぼはっきりしており、山口県警からもデマである旨の掲示がされているくらいです。

さて、このような【怪しげな」情報が回ってきたときは、今はネットで「裏を取る」行動がほぼ習慣になりました。今回のようなチェーンメールに属する場合、同様の”被害者”が多くいたり、情報に関する警告など多数の情報が手に入ります。そして、つながりの無い不特定多数が同様の情報をあげていたり、警告を出していたりする場合はデマである判断が付きます。逆に、警告が無かったとしても無関係なところで同様の情報がある場合には確からしさが下がる、という判断も出来るわけです。
(例:最近ラブラドル犬の子犬を引き取ってください、というチェーンメールが出回りました。これについても、「チェーンメール」という直接の判断をした書き込みが無くても、同じ情報が無関係な地域であるだけで正常では無いと判断できるわけです)

これらの場合、一つ一つの書き込みがただちに「ジャーナル」として成り立たなくても、無関係の多数を総合することで判断基準となりうる、というネット時代ならではの「ジャーナリズム」といえなくも無いように思えます。

権力に立ち向かう蟷螂の斧、というイメージだけでなく、個々のつぶやきでも多数動くことで全体の方向性がでてくるかもしれないし、事実が多く集まることで裏づけに近いことも出来る。個々はたいしたことをしていないでも、分散処理という形が結果として出来ている、というのがネットと検索エンジンの組み合わせによるジャーナリズム、ということが言えなくもないかな、と感じています。(蚊の羽音も蚊柱になるとうるさい、ということで)


2004 12 08 [報道] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.07

ピカソ展を見てきました

先日の土曜日、千葉県佐倉市の川村記念美術館にピカソ展を見てきました。日本初公開の個人蔵の作品です。

ピカソは昔から結構好きで、広島にいたときに美術館ほぼ全部ピカソにしたような展示会で感銘を受けて以来、何度も見ています。昔はゆがんだ変な絵だな、という程度にしか思っていなかったのですが、実物を見て、それから何度もピカソや他の絵を色々と見るうちになるほど名画だな、と思えるようになって来ました。

 ピカソを考えた場合、長寿をまっとうした画家だな、ということを今回改めて強く感じました。晩年というか、60歳過ぎてから描かれた絵が多数あり、さらに92歳で没する直前まで描き続けていたため、いつが晩年なんだ、という感じになっているからです。若いころといっても40過ぎていてと考えると70年以上現役という長さに圧倒されてしまいました。

また、今回は妻ジャクリーヌに残した作品の展示会だったためか、女性を描いた作品がほとんどでした。まあ、他の作品を見てもピカソというと人物像というイメージの方が強いし、事実人物(それも女性)がほとんどだと思います。60歳過ぎてから結婚して子供が出来て、というところが被ってしまうのは考えすぎかもしれませんが。

鮮やかな色づかい、大胆なデフォルメと構図などがピカソの特徴として挙げられますが、今回同時に展示されていたスケッチの数々はやはり基本ができているからこそのものだなということが再認識させられました。中には布を直接使ったものや、フェルトペンで描いたスケッチなどもあり、完成した絵とは違った面も見られて楽しめました。

地方とはいえ、こういう楽しみも時々は楽しんでいきたいと思います。

2004 12 07 [文化・芸術] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.05

今週のニュース(11/28~12/4)

今週も気になったニュースをピックアップしていきます。

1.東大チーム、1000兆分の1秒だけの発光に成功
 通常私たちが物を見るときは、光を当ててその反射した光を見ています。そして、これは連続した光のため、すごく短い周期で動くものについてはシャッタースピードを上げるか、光が無いところで一瞬だけ光らせてその瞬間の状況を見るという方法しかありません。そして、シャッター速度を早くするには機械的な限度があるため、一瞬だけの光のその「一瞬」をどこまで短くできるかが研究されてきました。そして、今回東大チームが1000兆分の1秒、というきわめて短い間だけ光っているレーザー光の発光に成功しました。

 1000兆分の1秒というと、光の速さでも300ナノメートル(1ミリの3000分の1)しか進めません。人の目に見える光の波長は通常400~800ナノメートルですので、紫外線の1波長分くらいの間しか光っていないことになります。
 これは、色々な応用が期待できます。例えば生物の細胞の中での酵素の働き、分子同士がどのようにくっついているか、どの形の時に反応しているか、などが判れば新しい酵素のデザインなどができるようになり、酵素を使った物質の製造などに役立つようになります。他にも製造技術の改善、物質表面の動きなど考えられることは無数にあります。
 一見何の役に立つのかわからない基礎研究も、別の目でみれば役に立つ。これは別に研究に限った話ではなく物事を解決するための基本的な考えだと思います。多くの目で役立たせることもまた必要なのでしょう。

2.人身売買対策の案がいくつかまとまる
 現在日本には、国際的な人身売買を直接取り締まる法律はありません。そして、アメリカなどから「要監視国」と言われる羽目になってしまいました。これを踏まえ、人身売買罪の新設や、不法滞在にたいしても即時の強制退去を行わない、などの対策が進んでいます。ただ、どうもニュース等を見ていると人身売買を行っている組織そのものに対して断固たる処置を行う、という態度が見えてきません。江戸時代からの「娘を売る」、明治以降も「女工哀史」などの暗い伝統がいまだに陰を落としており態度が明確に出来ていない、というのはうがちすぎでしょうか。

3.元日本代表を中心とするジーコドリーム、アルビレックスと震災支援のチャリティ試合実施
 新潟県中越地震被災者支援を目的として、三浦和良選手をキャプテンとするジーコドリームと地元新潟アルビレックスとの試合が行われ、これに先立ち新潟入りしたジーコ監督以下選手たちが各地を慰問しました。それにつけても、日本サッカー協会の動きは実に素早いものがあります。この試合の企画が発表されたのが11月12日ですから、地震発生から20日、ということは企画は地震直後からすでに動き始めていたと思います。最初は誰かの発案だったのでしょう。そして、これを現実のものとするためには多くのスタッフがものすごい速度で動いたことが創造できます。もちろん、地元アルビレックスやジーコ監督、そして選手を出す各チームの承諾を得ることが最重要となります。また、チケットシステムやスタッフの確保を含め、3週間ですべて手当てしてしまったこと、企画にゴーをだしたサッカー協会上層部も判断と実行速度は並みの企業では負けてしまう勢いだと思います(プロジェクXのネタにもなりそう)。

それにつけても、プロ野球側で何かイベントをした、というのは寡聞にして聞きません。義援金については清原選手や日本野球連盟が寄付をした、というニュースはあるのですが・・

こういう被災者支援という点では実際に現地に入って活動するほうが「より感謝される」と思います。湾岸戦争の時の日本ではありませんが、「金を出しただけ」といわれかねないところがプロ野球側の動きの取れなさを象徴しているようにも思えて仕方がありません。

2004 12 05 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.04

地方空港の問題と支店経済と中部国際空港

ガ島通信さんが「関西には空港が多すぎる」と言われ、あざらしサラダさんがこれに応える形で、地方空港は「羽田日帰り」を求める都会の側の都合もあるのでは、と言われました。

ただ、少々違和感があるのは、都会側のエゴにしても、それは「日帰りできないところとはビジネスしない」というエゴで、地方側がやむを得ず作る、という面があるように思えます。東京本社、地方支店という経済モデルでは、支店が置けないところは発展しない、という部分がありました。これは東京中央集権主義の政府の発展とほぼ重なると思います(日銀支店の分布と同様か?)。私の故郷の広島も支店経済の街と言われています。

そこで今注目しているのが、トヨタ空港とすら感じられる、新しく出来た中部国際空港です。

東京から見た場合、名古屋を中心とする中京圏は実に微妙な距離にあります。新幹線で2時間、高速でも4~5時間という距離は東京からは飛行機はほとんど必要としません。また、新幹線のダイヤを見ても名古屋始発は数が少ないです(出張だと自由席が取りにくいのが名古屋ですね)。

ただ、逆に名古屋中心主義を採ると話は変わってきます。東京、大阪という日本の二大都市圏までどちらも陸送で日帰り可能という距離感があり、日本海側も米原、京都、敦賀とすぐ近くです。高速道路、鉄道、港湾も十分整備されています。
 もともと三河モンロー主義という言葉があるくらい自主独立路線の強い地域、最近のトヨタを中心とした経済の強みを前面に出し、空港整備も国家事業でありながら民間企業の手法を利用しターミナルの建設コストを当初予定よりも
1千億円も下げられた、という記事もあります。

空港の運用は、現行の名古屋空港もコミュータ中心の小型機用空港として残るようですので地元としては大変でしょう。広島でも旧来の広島空港が移転して広島西飛行場となりやはりコミュータ機の運用を行っていますが便数が伸びず苦労しているようです。

地方空港を作る場合、羽田線以外をいかに充実させるかが実は鍵なのかもしれません。そして、そのためには東京の付属品としての地方ではなく、東京をパスして直接外部(国内でも外国でも)との取引をするだけの必要性があるか、(作れるか)が肝になってくると思います。

航空路で海外を見た場合東京は実は最悪です。近いのはハワイくらいで、北米線、ヨーロッパ線のどちらをみても新千歳には負け、アジア方面では韓国、中国、東南アジアのどれを取っても関西方面の空港に対しプラス1時間は要求されます。ロシア、シベリア方面では当然日本海側に利があります。

 将来、例えば上海がアジア経済の中心となり、上海からの日帰り圏はどうか、となった場合成田の遠さが致命的になるようにも感じます。

 空港というのは交通機関ですので「どこと結ぶために作るか」がもっとも重要な決定要因となるはずです。とにかく羽田に結ぶためならばそれも良いでしょう。そして、投資効果が十分に回収できるめどと作戦があるならば別に問題はありません。ただ、空港があればよい、空港を作ること自体が目的化してしまうと回収がされず、不良債権となってしまうと思います。

 中部国際の自主独立路線が本当に貫かれていけるかはこれからが重要でしょう。今のところは計画はかなりシビアに見積もられているように思えますが、結果はこれからです。注目していきたいと思います。


2004 12 04 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (3) | トラックバック

2004.12.03

デビルマン再読

今、非常に話題になっている映画、デビルマンに触発されて(私は映画は未見です)、久々に原作本を古本屋で買ってきて読んでみました。通常、マンガが映画化されれば原作も当然のように復刊、特集、コラボレーション企画などあって不思議ではないのですが、映画の評価が正直なのかまるで見かけません。というわけで、古本屋を何件かはしごしてようやくデラックス版(3巻にまとまった厚いタイプ)を入手できました。とりあえずアマゾンで入手できるのはデビルマン (1)講談社漫画文庫くらいのようです。


さて、久しぶりにデビルマンをじっくり読んだ感想ですが、やはり時代を越えて残る作品だな、ということです。当時は終末思想が比較的はやっておりこの影響を強く受けていると思います。また、冷戦まっさかりということで、世界大戦の雰囲気が色濃くあったということを思い出しました。

21世紀になりましたが、世界は相変わらず混乱しています。安定した世界はやってこないという方が正しいようにも思えます。主人公の愛と悲しみを心象風景とも思える絵で表現している迫力は、ずっと残っていくと思います。


2004 12 03 [アニメ・コミック] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.02

お金の話は汚くない

以前、「お金を考えることは恥ではない」、というエントリを書きました。そのときは、マネープラン、例えば保険などを家庭科のような形できっちりと教えていくことが生活能力の一つとして考えてよいのではないか、と思っていました。そして、そのときの考え方は今でも間違っているとはおもっていません。

さて、今は年末調整の時期です。私の職場でも書類を書いていてあーでもない、ここは違う、といいながら書いています。私も間違えてしまいましたが、自分で普段からきちんとやっていれば逆に身についているはずだよな、と感じていました。

自分の勉強不足はともかく、お金の流れを理解し、どうすれば利益をあげられるのか、というビジネスの仕組み、そして財政がどうなっていくのか、という国家と政治の仕組みまで、すべてつながっていると思います。
お金持ちになるだけが幸せではないでしょうが、お金の話を毛嫌いしても逆にお金にとらわれてしまうことになるのではないでしょうか。お金とその考え方を自家薬籠中の物にしてこそ、批判もでき、不必要なことをしなくて済み、生きたお金の使い方を考え付くこともできると思います。

お金の話はまた、「定量化」という科学の基本を身に着けるのにも役立つかもしれません。数字の話だけに定量化しないことには話しにならないからです。モデルの検証としても比較的やりやすいでしょう。(アナログの自然現象を定量化=デジタル化する際の誤差が入り込まない)

税金の使い方はイコール政治です。ただ、税金がどうして集められているのか、歳入の内訳はどうなっているかを理解しないことには有効な歳出にもつながらないでしょう。「国に頼めば金が無限に出てくる」という無責任な発想ではなく、「人口がいくらで一人当たりの消費額がいくらだから消費税がこれだけ集まって」という具体的な考え方をしていけば、自然と無理、無茶な要求もできなくなるし、使い方も無駄をチェックできる方向につながるはずです。
そして、理解した有権者=納税者が増えれば選ばれる側も自然とレベルが上がってくることが期待できます。

今の破綻寸前の日本の財政を直すには悠長すぎる話かもしれませんが、少なくとも10年後、50年後、100年後に良い国を作っていこうという意思が少しでもあれば、身の回りからでもお金についてまじめに考えることを進めていこうと思っています。
(愚民政策が好きな日本政府には無理かもしれませんが)


2004 12 02 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック