« 文系と理系はそうは分けられない | トップページ | デビルマン再読 »
2004.12.02
お金の話は汚くない
以前、「お金を考えることは恥ではない」、というエントリを書きました。そのときは、マネープラン、例えば保険などを家庭科のような形できっちりと教えていくことが生活能力の一つとして考えてよいのではないか、と思っていました。そして、そのときの考え方は今でも間違っているとはおもっていません。
さて、今は年末調整の時期です。私の職場でも書類を書いていてあーでもない、ここは違う、といいながら書いています。私も間違えてしまいましたが、自分で普段からきちんとやっていれば逆に身についているはずだよな、と感じていました。
自分の勉強不足はともかく、お金の流れを理解し、どうすれば利益をあげられるのか、というビジネスの仕組み、そして財政がどうなっていくのか、という国家と政治の仕組みまで、すべてつながっていると思います。
お金持ちになるだけが幸せではないでしょうが、お金の話を毛嫌いしても逆にお金にとらわれてしまうことになるのではないでしょうか。お金とその考え方を自家薬籠中の物にしてこそ、批判もでき、不必要なことをしなくて済み、生きたお金の使い方を考え付くこともできると思います。
お金の話はまた、「定量化」という科学の基本を身に着けるのにも役立つかもしれません。数字の話だけに定量化しないことには話しにならないからです。モデルの検証としても比較的やりやすいでしょう。(アナログの自然現象を定量化=デジタル化する際の誤差が入り込まない)
税金の使い方はイコール政治です。ただ、税金がどうして集められているのか、歳入の内訳はどうなっているかを理解しないことには有効な歳出にもつながらないでしょう。「国に頼めば金が無限に出てくる」という無責任な発想ではなく、「人口がいくらで一人当たりの消費額がいくらだから消費税がこれだけ集まって」という具体的な考え方をしていけば、自然と無理、無茶な要求もできなくなるし、使い方も無駄をチェックできる方向につながるはずです。
そして、理解した有権者=納税者が増えれば選ばれる側も自然とレベルが上がってくることが期待できます。
今の破綻寸前の日本の財政を直すには悠長すぎる話かもしれませんが、少なくとも10年後、50年後、100年後に良い国を作っていこうという意思が少しでもあれば、身の回りからでもお金についてまじめに考えることを進めていこうと思っています。
(愚民政策が好きな日本政府には無理かもしれませんが)
![]() |
2004 12 02 [経済・政治・国際] | 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
この記事へのトラックバック一覧です: お金の話は汚くない:
» 収支とコストと資本を教えられる先生はいるのか? from 週刊!木村剛 powered by ココログ
皆さん、こんにちは。木村剛です。12月2日のゴーログ「中学・高校で税金のことを 続きを読む
受信: Dec 8, 2004, 9:53:01 AM
» モビットならキャッシング・ローン比較:消費者金融の裏情報 from キャッシング・ローン比較:消費者金融の裏情報
三菱東京UFJ銀行グループの安心銀行系カードローン。安心即日・親切な低金利キャッシング。 続きを読む
受信: Jul 25, 2007, 8:09:48 PM