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2004.12.23

税金の無駄遣いは誰にとってか

ガ島通信にて、「公務員が税金を「節約」することは… ナイ」というエントリがあげられています。確かに言われる通りで、普通にやれば役所のシステムでコストダウンに励む、ということは通常はされません。

さて、以前このBlogでIT関連の予算を民間出身のCIOを採用して成功した、という事例を紹介しました。これは成功した事例ですが、記事の中には予算が減ることに対するノイズ(圧力?)もあった、という話があります。

 予算執行について「チェック」を行うのが議会の本来の役割のはずなのですが、現在の議会は「自分の縄張りに予算を持ってくる」のが仕事となってしまっているようです。そして、これが多いほど良い政治家とされ、また権力にもつながっていきます。監査部が自分の都合に合わせないと監査を通さない、と言っているようなものですね。

 国では議院内閣制ですので議員の多数派イコール内閣イコール行政府のトップ、という形となり、議員が行政執行力志向とならざるを得ません。しかし、地方議会では首長は直接選挙で選ばれ議員とは関係ないため、議員がチェック活動に専念できるはずなのですが実際はそうはなっていません。

 税金の無駄遣いを通せる政治家が強くて好都合な政治家、というのはやめにしたいのですが、そういう政治家に頼らざるを得ない業界や地域が存在することもまた事実なのでしょう。そして、選挙に行き、そのような政治家に票を投ずるインセンティブにも繋がっていくのです。

 客観的には無駄といわざるを得ない予算案でも、決定する人たちにとっては「必要」という状況を打破していくには投票行動によるしかないのですが、頭で考えた理想では仕事を求める人たちのパワーに勝てません。ここが政治の難しさだと感じています。

 公務員については、工事費の標準を設定してこれを下回るように実行すれば個人の査定を上げていく、という手法は取れるかもしれません。しかし、今度は議会の壁を打ち破れるか。普通では通らない予算案を通してしまうのが良い政治家、では仕方がありませんので、少しでも声を上げていこうと思っています。

2004 12 23 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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» 公務員が税金を「節約」することは… ナイ from ガ島通信
公務員において節約は無意味です。相も変わらず社会保険庁が無駄ガネを使いまくっていますが、これも仕方のない話。多くの方がご存知とは思いますが、これには行政の予算の... 続きを読む

受信: Dec 24, 2004, 10:49:30 AM

» 来年度予算(2005年度国家予算案) from 国家破綻研究ページ
来年度予算については、諸論あると思いますが、国家予算を家計にたとえるのも、国民にとっては分かりやすいのでしょう。 【引用開始 2004年12月24日 読売... 続きを読む

受信: Dec 25, 2004, 2:35:48 PM

コメント

ガ島です。議員は問題が多いですね。また実態を書いてみたいと思います。確かに、最後の責任は有権者。それがあまりに遠すぎて、国民は無関心になっている。難しいところです…

投稿者: ガ島通信 (Dec 24, 2004, 10:36:55 AM)

少し前まで,国立大学で研究してました.
そこでほんの少し公務員的お金の使い方に接触しましたが,経費の削減と予算の消化は同時に行われていて,簡単なスキームでどうにかなるとは思えませんでした.
おまけに,感覚が民間とは根本的に違うんじゃないかと思いましたし.
公務員の組織は強大です・・・・

投稿者: とと (Dec 25, 2004, 12:56:29 AM)

国家組織の肥大化は、国民にとって苦痛をもたらす害悪でしかありません。しかも自浄能力を期待すべくもありません。
主権者である国民にツケが回ってくる以上、国民がしっかりするしかないと思っております。
TBさせていただきました。

投稿者: kanconsulting(かん) (Dec 25, 2004, 2:38:04 PM)

コメントありがとうございました。
ご指摘のように、国公債によるツケの先送り体質は良くないし、今後もそのような手段が使えるとは限らないとのこと、その通りと思います。
国公債による景気刺激は、将来の税収を担保にしたものであり、税金の先食いとも言えます。つまり、低成長を前提とするなら、短期的には使えても、長期的には使えない手段と思います。
政治家と官僚にとって、現在の国民の税金のみならず、将来の税金もムダ使いすることすら、「国民の厳粛な信託(憲法)」に背反することと思わないようですね。
今後ともよろしくお願いします。

投稿者: kanconsulting(かん) (Dec 26, 2004, 11:54:48 PM)