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2005.01.13

クールであり続けること

アップルの決算が発表され、iPodの売れ行きが貢献し、過去最高益を記録しました。昨日まで開催されていたMacWorldでもiPodの新製品が発表され、現地でも大きな反響だったようです。

さて、コンピュータメーカーとしてアップルを捉えるのは世間の見方のようですが、製品としてみればMacよりもiPodの方が売れているのが現状です。では、オーディオメーカーなのか?これも違うでしょう。

では、Appleは何の企業なのか。(デジタル技術による製品を通じた)「生活デザイン企業」というのが正しいのかもしれません。

iPodにしろ、Macにしろ、技術として見ればものすごく先進的、というわけではありません。ただ、「洗練された」という言葉はApple製品を形容する際、最もしっくり来るように思えます。すべての製品に一貫したデザインがされており、そしてこれが製品の品質にも反映しているからです。

デザインということを考えたとき、見た目はもちろん大切です。ただ、さらに言えば「見た目」から想起される機能をきちんと実装しているか。見た目から使う状況、使っている自分をイメージできるか、ということまで含めて「デザイン」だと思うのです。そして、これが一環していったときに「ブランド」として成立すると思います。

パーソナルコンピュータとして考えても、Apple製品は最初のApple、AppleIIの時代からデザインにこだわってきました。AppleIIcは今見ても格好よいと思います。

その後、しばらく低迷の時代が続きました。しかし、最近のAppleは再び輝いているように思えます。そして、クールであり続けること、Apple製品を使うことがクールであると感じさせることが生き延びてきた秘訣だと思うのです。

PCとしてみれば日本企業はOSの開発力は失ってしまいました。しかし、家電で言えばハードとソフト双方で一貫した「デザイン」が可能なはずなのです。しかし、現状はAppleほどのデザイン力は持てていません。単一製品では良いものがあっても、次世代に続かなかったり製品群としてのブランド形成にまでは達していないと思います(まあ、これは日本企業に限った話ではないですが)。

Appleで言えば、Steve Jobsというカリスマあっての「クール」という見方は出来ます。ただ、クールであり続けようとする努力もまた必要なのだと思うのです。

妥協しないでデザインを続ける、製品としてすべてにリンクした「世界」を作り上げる、それだけのパワーと努力あっての現在のiPodを中心としたAppleの輝きがあると思っています。

2005 01 13 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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