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2005.02.19

PC文化は壁にあたっていないか

個人が持てるコンピュータとして、Appleが登場し、その後IBM-PC、Macintosh,そしてWindowsPCが出て、既に20年以上経過しております。インターネット、という考えで見てもWindows95以降とみれば既に10年になります。しかし、どうも周りでPCを使う人の割合が増えているか、というとどうもそうではないのでは、という気がしています。携帯電話やTV並みにはならないような気がするのです。

実のところ、今のところインターネットでのサービスを十分使おうとすればPCが必要でしょう。携帯やPDAではまだサブセット程度であり、速度や情報量という点ではまだまだ、という感じです。メールもそうですね。テキストメールはともかく、添付ファイルを送られてきても展開のしようがありません(一部の写真程度ですか、使えるのは)。

では、企業はともかく家庭でPCを使うような人々が増えているか。職場の若者を見ていても、ブロードバンドで使っている、というのはせいぜい2割程度では、と思うのです。黎明期はともかく、10年たってまだこれかよ、という気がしてなりません。

学歴の違いがそのままPCユーザにつながる要素もあるようには思えます。今後、大学全入時代となればもう少し増えるのかもしれませんが、これでは家庭でネットが普通に、というにはこの次の世代まで待たざるを得ないのか、と考えてしまうのです。

市場規模で言えば人口の2割で2500万、このうち10%が取れれば、ということはあるでしょうが、この数は珍しくは無いが私には関係ない、というレベルにしかならないように感じます。

インターネット(というか、電話のIP接続)は静かに進行していくでしょうが、これがすべての家庭にWebブラウザがついて、という形にはどうもならないように感じて仕方がありません。テレビもデジタル化し、IP化された電話機のディスプレイとして普通につながる、という状況にでもなって初めてネットの普遍化がなるように感じます。ただ、これはPC文化でもなければ双方向性重視でもない、テレビプラス、というものかな、と思っています。


2005 02 19 [パソコン・インターネット] | 固定リンク

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