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2005.02.08
インターネットもメディアなのだろう
既にあちこちで騒ぎになっていますが、ライブドアがニッポン放送の株式の35%を取得し、筆頭株主になりました。しかも、この株数は株主総会での議決への拒否権を持つため実質上支配下に置いたのと同じになります。そして、ニッポン放送はフジテレビの筆頭株主でもあるため、以前からニッポン放送を支配したものがフジテレビの支配者になるとしてねじれた親子関係が話題になっていました。(R30氏のこちらやライブドアニュースのこちらやこちらをご参照ください)
で、ここでは政治関係の話はしません。ネット出身の企業が世間に認知されているメディアとのコラボレーションを行うとすればどうなるのか、を考えてみます。
まず、良くあるネタとしてテレビ放送をネットで再配信、ということですがこれは過去に成功例はありません。AOL-TIME WARNERでAOLが食われてしまったなど、失敗例は多数ありますが。もちろん、ダイヤルアップが主流の時代とストリーミングが普通になりつつあるブロードバンド時代との差はありますけどね。
次に、テレビやラジオとネットとの補完です。テレビは一過性ですが、ネットは双方向性であり、ストックが効きます。BSデジタルで最初、テレビで出た服やなにやらを通販で、というのもありましたがネットではこれがもっと強力にできます。で、これがもっと強力に効くのが「CM」の分野なのだと思います。
自分で考えてみた場合、ネットでの情報収集は主要な手段となっています。ただし、世間に散らばっているものに関して「裏を取る」という形が多くなっているように思えるのです。これはメディアの特性を考えてみれば当然で、15秒スポットCMでは商品名と印象くらいしか与えられないため、これをより詳しく知るためには従来は雑誌なり、店頭でのパンフレットしかなかったのですが、今はネットでそのメーカーサイトなどに行って調べる、という手段が取れます。今まではTVなどの既存メディアでのCMとサイト誘導とのリンクが取れていなかったわけですが、例えばテレビや新聞でQRコードによるサイト誘導を行っていけば、「どの広告を見てこのサイトに来た」というリダイレクト率が量れます。つまり、広告効果をより定量的に計ることができるのです。
QRコードによるアクセスはまだケータイが主流ですが、PC用の安価な入力方法があったら良いな、とは思っています(ライブドアさん、出しません?)。
広告の料金体系自体を変えていく大変動がこれから既存のメディア業界に起きるかもしれませんね。
(2/9追記。堀江社長のインタビューにDVDレコーダはPCである、との発言がありましたがライブドアってOS(Lindows(Linspire))を押さえていたんだですよね。となると、ブラウザとしてのOperaもあり、Skypeもあると。どこかのハード屋と組んでSTBを作って、ということであとは回線さえあれば前述の「サイト誘導保証型CM」の実現が可能になるってことなんだよな)
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2005 02 08 [経済・政治・国際] | 固定リンク
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