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2005.03.06

今週のニュース(2/27~3/5)

1.堤清二氏ら、コクド株の持分について提訴
 コクドの株が先代の堤康次郎しから堤義明氏へまとめて相続された形になっていますが、兄弟らが自分達の持分について提訴しています。ただ、これは今となってみれば税金を払ってでも自分達のものに株をしたほうが却い散逸を逃れられるという考え方もできるのではないでしょうか。

インサイダー取引に関する罰則は3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰則(法人は3億円以下の罰金)のため、懲役さえなければ大丈夫、という考え方もできます。コクド株を堤家から出さない、ということを守るための提訴なのかもしれません。

2.無給油、無着陸の世界1週飛行に成功
 アメリカ人の富豪冒険家が無給油、無着陸での飛行機による世界1週を成功させました。飛行時間は67時間、単独飛行のため睡眠中は自動操縦装置に頼る形になりました。

 さて、今回の冒険は、これ自体はそうでもないように感じます。ただ、冒険という行為は今までできなかったことをできるようにするため、色々な技術開発が伴いますし、目標が明確になるために開発を進めやすいというメリットがあります。さらには、広告料という形で開発料を集めることもできるかもしれません。
 これをわかりやすくしたのがレースですね。自動車もヨットも、相当のハイテクが注ぎ込まれています。しかも他人との競争のため手が抜けません。開発を進めるための方便としても、冒険は結構有効なように思います。

3.核実験監視網、津波予報へデータ提供へ
 核実験全面禁止条約機構(CTBTO)準備委員会は、将来核実験全面禁止条約(CTBT)が発効したときに備えて監視網の構築を2007年をメドに進めています。そして、監視の方法として振動など地震計とほぼ同じシステムをつかっているためどうせあるのならば津波、地震検地のためのデータ提供が望まれていました。そして、得られたデータのうち地震波と水中音波に関するデータを日本の気象庁などに即時提供をすることになりました。

 軍事機密につながる可能性があるとはいえ、実質的にあまり稼動する可能性が低い監視網ですから、むしろ天災監視としての機能の方が役立つ頻度が高いと思います。また、天災を軍事活動と誤認する可能性も下がって全体としては良い方向に向かうのではないでしょうか(CTBTの組織としての存続を図った、という見方もありますけどね)。


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