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2005.03.12

IT企業とメディアとのかかわり

ライブドアによるニッポン放送株買収ですが、一応は「ネットと放送の融合」による相乗効果を目的としているようです。そして、この中で産経新聞が目当てだとか、メディアへのネット企業からの本格進出が、と言われています。で、一つ気になるのはソフトバンクについて言及が少ないことなんですよね。というのも、ソフトバンクはネット以前から存在するメディア企業(出版社)だったわけですから。

最近はヤフーとか、ヤフーBB(社名は今はソフトバンクBB)による通信業界に殴りこみをかけるIT企業、というイメージがソフトバンクには強いのですが、雑誌出版の歴史が既に20年以上あるわけです。(Oh!PCとか古い人はご存知でしょう(蛇足:この場合のPCは今のPCではなくNECのPC-x8シリーズのことだったりします))。で、取材、編集のノウハウやら人材を内部に持っていますし、外部とのつながりも入れれば有形、無形の資産を多く持っているわけですね。紙のメディアに関しては製造能力を既に持っているわけです。ですので、ITmediaなどの記事内容を見ていても、雑誌のノウハウやライターの揃い方など、昔懐かしい名前を見たり、編集部としてきちんと機能していることが理解できます。

ソフトバンクは以前マードック氏と絡んでTV朝日の株を買おうとしたがつぶされた、ということもありますので今は音無しの構えなのでしょう。ただ、ブロードバンドでのBB!TVは既に始まっていますし(うちはCS110見ているのでチャンネルがかぶる分アンケートにも丁寧にお断りしましたが)、ニュース取材のノウハウはIT専門とは言え持っているわけです(少なくともメーカー系の企業には下手な経済紙よりも顔が利くかも)。

政経関連と世論形成の部分がメディアの肝と言われているようですが、現実の世界を複数のソースで見ることが浸透していったとき、初めてネットの真価が問われ今の地位に安住しているメディア企業が危機に陥る時かもしれません。(ブロードバンドにつながったセットトップボックスが自動でニュースを検索してクリップし始めたときとかね)


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