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2005.03.02

物より思い出

なぜエアチェックをするのか、という形で麻倉怜士氏がコラムを書いています。テレビ番組の中には、二度と再放送が無いもの(スポーツ中継とか、ニュースとか)や、特定のタレントの映像を集めたい、という要素もあるでしょう。ただ、氏が述べている中には、「私はこれを見て感動した」という思い出自体を再体験したいがためにエアチェックをするのではないか、ということがあると思います。

タイトルは日産のミニバンのコピーなのですが、確かに道具の中にはその物自体を集めるというよりも、物を通して得られる体験、ひいては思い出の方が大切、ということなのでしょう。アルバムというのは最たるものだと思います。

写真は、写っているその内容自体で他人が見て感動できるものというのは数少ないでしょう。むしろ、写している人、写されている人にとってその写真を撮った時の幸せな思い出を追体験できることが写真のもっとも重要な機能、と言ってもよいかもしれません。だからこそ、人は記念写真を撮るのでしょう。旅のアルバムは記録ではなく、記憶の代替ですから。

こうして集められたエアチェックのデータも、他人にとっては単なる番組集でしかなく、録画した人ほどの思い入れはないでしょう。それゆえに、「価値」はその人個人に大きく依存することになります。これはどんなコレクションでも同じですね。たいていは同居人に白い目で見られながら集めていることになるでしょう。

すべては思い出とコミュニケーションのために、という目で見ればあたらしい商品の展開もできるかもしれません。

2005 03 02 [映画・テレビ] | 固定リンク

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