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2005.03.07
デジタル時代の映像表現
いや、単にCSで勇者王ガオガイガーの放送が始まりましたがブロックノイズがすごいな、ということなんですけどね。
このアニメは、いわゆる点滅表現やオーバーラップといった短時間で素早く映像が切り替わる表現を多用しています。そして、これはMPEG-1のようなビットレートの低いデジタル映像ではブロックノイズが多数発生し、まるで見られない映像になってしまいます。
これは、アナログ時代には無かったことですね。VHSの3倍モードでも、ノイズが増えたり輪郭が甘くなったりはしますが全体に何があるかわからない、という形にはなりませんでした。信号の成り立ちが違う、ということもいえるでしょう。
また、これはMPEGという圧縮技術は自然映像のようなゆっくりと画面が切り替わっていく場合にあわせて作られているために、アニメのように一瞬で画面全部が大きく変わるような場合はデータ量が不足してしまうという状況が起きてしまうことも原因でしょう。本来はアニメはわりと同一色のべた塗りが多いためデジタルとは親和性が高いはずなのですが(WebでのFlashでアニメがおおいのはこのため)、MPEGという圧縮技術とは相性が悪くなってしまいます。となると、かつてフィルムを選んだりして機材を選んだりするのと同じ次元でデジタルのビットレートやノイズの出方を計算に入れて作る、というのが普通になるでしょう。
メディアの変化に合わせて表現方法が変わっていくのは当然でしょうが、デジタルの技術論もそろそろ視野に入れていく必要があるのかな、と思っています。
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2005 03 07 [アニメ・コミック] | 固定リンク
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