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2005.05.05
キャラクタービジネスとブランディング
ゴールデンウィーク中で経済状態が静かな中、バンダイとナムコが経営統合をする、というニュースが入ってきました。バンダイの持つキャラクター(端的にはガンダム)と、ナムコの持つ開発力でシナジー効果を出して行くというのが主な趣旨のようです。(分析記事はこちらが参考になるとおもいます)
で、持ち株会社の下につく事業会社のうち、バンダイ側の社長の今の肩書きは「CGO」。何かといえば、"Chief GUNDAM Officer"という、まさに名は体をあらわす役職となっています(連邦軍だと閑職かも)。このCGOたる上野氏がご自分で役職に対する意気込みをあらわしたコラムはこちらをご覧下さい。
今日の日経産業の記事では、人気キャラクターを持っていたとしてもバランスシートの資産の部には載らないため、時価総額に反映しない、とあり株価的には割安感があるのでは、とあります。これは映画会社などで見ても同様ですね。ソフトの価値をどう見るかは難しいでしょう。
キャラクターの価値というと、先駆者はディズニーです。ミッキーマウスの著作権については、期限が来るたびに著作権法が改正されて権利期間が延びてきました。対して、ガンダムはどうか。原作者の富野氏は存命ですし、矢立肇なる原作者はサンライズの会社そのものですので事実上不死身です。当分は期限については気にしなくてよさそうです。また、「ガンダム」というのはマシンであり、イメージであるため単独のキャラクターではないところが従来のキャラクターとは違うところでしょう。最初のRX-78ガンダムと今のフリーダムガンダムは、ガンダムという概念でデザインされた事以外に共通点はありません。ターンエーガンダムにいたっては、名前がガンダムでなければ同じとは誰も認知しないでしょうし。これらをガンダムという概念の元にすべてをコントロールしていく、というのは中々難しいと思います(バービーのシステムに近いかも)。
どちらかというと低年齢向きの子供向けキャラクターが多かったこの世界で、ミドルティーンレベルを中心にしたキャラクタービジネスがこれからどうなるか。注意してみて行こうと思います。
2005 05 05 [経済・政治・国際] | 固定リンク
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