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2005.06.30

消費者の顔の裏と表

有機野菜について色々な試みがされています。ただ、やはり問題は価格と流通の安定となっています。アンケートをとれば2割程度まではOK、というのがそれなりに高い割合になるのですが、ふたを開けてみるとそこまでは売れないのが通常です。これはマーケティングにおける典型的な市場調査の失敗といえるでしょう。

心理学でアンケートを取る際に注意しろと教授に言われたのは、「本音を書いてくるわけではない」ということです。統計学も同様で、人間の心理を理解して数値を見ないと、単純に教科書通りでは読み間違う、と言われました。「環境」や「有機」に関わるアンケートも同様で、「理解のある消費者」をつい演じてしまうということが出ていると思います。

また、最近の記事でもったいないといわれても、「私だけ」というように動いてしまう消費者の意識が大事だし、「売れないものは作らない」という企業の行動は理にかなっている、ということも挙げられています。


売れていない、ということは支持されていないということであり、理想論を語るだけではその理想を実現することも出来ない、ということでしょう。

本日お亡くなりになった小倉昌男氏(ヤマト運輸元会長)が近年行われていた事業に障害者によるパン屋というのがあります。そこで小倉氏が言われていたのは「事業として成功させる。そうでないと続かない」というものでした。さらに、「障害者のパン屋だから」というエクスキューズなしに売っていけるだけの品質とシステムが必要である、ということでもあります。

全体の意識が変わっていくなかでの売れ線の変化としていわゆる理想の方向へ動くことはあるでしょうが、そうなった場合でも競争原理が働くことは変わりません。そして、匿名の消費者の本音が表に出てきている言葉とは違うことも変わらないでしょう。政治家もマーケティングも同様に足元をすくわれないような努力が必要ですし、そういう消費者であることを認めた上で自分の理想を受け入れてもらっていく、という姿勢も必要なのだろうと思っています。


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2005.06.28

増税やむなし、されど方法は?

政府税調で所得税の見直し案が提示され、主にサラリーマンの控除項目の削除、減少が多く取り上げられています。内容自体は以前から言われていたことですので特別新味はありません。ただ、影響する人が多いことで「抵抗勢力」が増えているのは事実です。商売に対してもいわゆるボーナス商戦をやっている最中にこういう後ろから冷や水をかけるような行為はどうかな、とも思えます。

ただ、総論としては賛成せざるを得ないのかな、とも思っています。

現実論を見る限り、現在の社会システムを維持する為のコスト(無駄は色々あろうが、サービス担当は必要)がかかります。ただ、このサービスが現状払っているお金に対して相応なものか。サービスシステムに問題はないのか、ということが「強制徴収」たる税金に対する不満として生じるのだと思います。

ただ、国家においてはほとんど競争原理が働かない税ですが、地方税については既に競争が徐々に始まりつつあると考えてよいでしょう。引越しというのは中々難しいですが教育、地方税など隣町と自分達の町とで全然違う、ということは十分ありえます。障壁が低くなるほど逆に格差は広がっていくのが現状ですね。

民主国家においては自分達で出し合ったお金を自分達が選んだ人たちで決めていく、というのが建前としてありますが、国の成り立ち上ゼロから出来上がった民主国家などがない為、過去の権力システムや住民感情を引きずっているでしょう。「お上」と「民草」などの感覚です。こうなると、税金は「むしられるもの」ですのでいかにして取り返すかが大事になり、その能力を持った政治家が評価される、となっているでしょう。さらには役人となって税金を取る側に回ることが大事、ともなっていきます。

国家間の競争は武力も含めてなんでもあり、が現状ですのでそう甘いこともいえないのですがそのためには構成員の生活を犠牲にしても良い、というわけではないでしょう。

身の丈にあった、しかし萎縮しないで成長を志していくというのは難しいのですがオープンの論議の中で周知を集めた突破口が開ければ、と思っています。

(本エントリは週刊!木村剛への投稿でもあります)

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2005.06.26

今週のニュース(6/19~6/25)

今週も気になったニュースを取り上げて行きます。

1.金融庁、キャッシュカードにも有効期限設定を求める

 現在銀行のキャッシュカードには特別な有効期限は設定されていません。一度作るとそれこそ壊れたり銀行そのものが変わったりしない限り変更は無いわけです。そして、変更にはかなり面倒な手続きが必要となります。ただ、昨今の偽造問題を考えると定期的に変更をすることでシステムのバージョンアップをかけられるようにするというのは必要かもしれません。現在ICカードの普及が進まないのはコストもさることながら、ICカードの普及率が低いためにATMの普及が進まず、という鶏と卵のようになってしまっていることも要因でしょう。クレジットカードであれば年会費という形でコストが回収できるがキャッシュカードでは難しいということはあるでしょうが、サービスとコストの関係、リスク対応費用などで考えていくほうが企業、利用者双方にとって良いと思っています。

2.国家公務員1種合格、東大が相変わらずトップ
 いわゆるキャリアといわれる国家公務員1種試験合格者が発表されました。東大がトップですが私大や女性合格者も増えています。
 ただ、今後も最初の合格で全部決まる、というのは問題があるでしょう。年次主義とかもね。皆さん優秀で意欲のある方であること自体は異議はないのですが、生かし方という点では問題があるように思えます。また、高級官僚は「実務者」なのか、「コマンダー」なのか、「調整者」なのか。今の民主主義政治システムは、一応コマンダーは選挙で選ばれた政治家であり、官僚は実務者、という事になっていますが実権を持っているのは違う、となりがちです。民間企業で考えるに、コマンダーは発注者、実務者は受注側、と考えるとオープンな状態で双方に競争原理が働いているが故に不正や歪みが起こりにくいようになっていると思います(でたらめやっていると仕事がこない)。しかし、国家システムにおいては実務者側に競争が持ち込まれるような形にはシステム上なっていません。官庁内部ではそれなりに競争があるのでしょうが、ある特定業務について官営となった場合には何もしないでも仕事が来るようになっているように思えます。
 政治任用の高級官僚には反発もあるでしょうが、「競争してよいアイディアを搾り出す」というインセンティブが働くという面では良い点があると感じています。

3.コンフェデレーションズ杯、日本代表引き分けで予選突破ならず

 来年のFIFAワールドカップドイツ大会のプレ大会としてのコンフェデレーションズカップですが、日本代表は世s年リーグを1勝1敗1分けで勝ち点4、得失点差で3位となり準決勝進出はなりませんでした。最後のブラジル戦は引き分けと惜しいところです。ギリシア戦の拙攻が響いた、ともいえますね。ただ、昨年のアジアカップ、今年に入っての最終予選とどんどんタフさを身に着けてきている日本代表、徐々に監督よりも選手が主役という本来の形にもどってきつつあるようで、来年の本選が実に楽しみになってきました。

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2005.06.25

お勧めを聞いてはいけないの?

大人のマナー本、ということで料理屋などで「こちらのお勧めはなんですか?」と聞くのはあまりよくない、とあるそうです。また、あるお店で「美味しいのはだおれですか?」と聞いたら「全部美味しいです」と返事をされた、との話も聞きました。確かに、自身がないものは並べない、というのはその通りでしょう。しかし、全部完璧に美味しい、というのは違うのではないか、とも思うのです。

客の立場では、初めて行った店は味が分かりません。いつも行っている店でも新メニューが出てくればこれは同じです。もちろん、自分で全部組み立てを考えられるような食マニアや料理人のような人ならばそれでよいでしょうが、「考えないで美味しいものがほしい」というのが顧客の本音でしょう。客にプレッシャーを与えるという点でサービス業としては減点ではないでしょうか。

また、マーケティングとしてみても「全部おいしいです」は失格だと思います。好みがあるでしょうし、いろいろな方向性を持った商品展開をしているのならば、それぞれの方向性を示して買いやすくするのがマーケティングだと思うのですが。

さらに、サービスとしてみても、「今はこれがお勧め」というのは客に責任を取らせないエクスキューズを与える、という心理的障壁を下げる作用があるということもあるのですよね。持ってかえって誰かと食べたときに「店員が勧めたから」とあとで言い訳を言える余地を与えておくのも販売技術としてありでしょう。


レストランにソムリエがいるのは客と対決する為ではなく、客に対してワインの美味しい飲み方をサポートするサービス業務でしょうから、ワインリストをもらって「美味しいのはどれ?」と聞いて「全部」と応えるソムリエがいたら、その人は何の為にいるのか、となってしまうのと同じになってしまうと思います。

不特定多数に完璧に合う商品なんてありえないのですから、「お好みはどのようなものですか?」とか、味の説明をしてこのような場合はこちらがお勧め、と言うくらいで合ったほうが売れ行きにつながると思います。で、客が「美味しいのはどれ」と聞いても軽く受け流してほしいな、と客の立場では思ったりもしています。


2005 06 25 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック

2005.06.21

石垣島パイナップルと銚子メロン

以前から興味があったスナックパイン(手でちぎって食べるパイナップル)ですが、先週入手して食べることができました。想像以上に美味しかったです。同時に買った石垣島のパイナップルも、通常のイメージとは全く違い、酸味がほとんどなく甘くてジューシーでした。後味すっきりで今まで持っていたパイナップルのイメージを覆す味です。

また、天候不順のため遅れていた銚子メロンもやっと出荷になってきました。銚子=漁港というイメージからは農産物はややマイナーですが、銚子のアムスメロンは結構良い味で知られています。何とか出荷にこぎつけました。

【贈り物にも最適♪】送料無料!石垣島の夏を味わってねっ♪サンセットファーム直送~大きさい...こちらがパイナップルです。

銚子アムスメロン糖度16度以上の金印メロン!2玉入りメロンはこちらです。

さて、日本全国を見ると、このような少しマイナーだが味の良いものなどが多くあるのでは無いか、と想像がつきます。そして、これらは全国流通には乗りにくいものでもあります。地元なら知っているのに、というタイプですね。全国流通に乗せるとなると、「数多くできる」「品質が安定している」「あまり説明しなくても売れる」などの条件が必要です。上記の3番目が結構重要で、一般にはそんなにマニアックに知識を仕入れて買う人は少ないでしょうから、いちいち説明しなくてもイメージをつかんでいるもの、というのが販売には重要でしょう。特に昨今では対面販売などはほとんどなくセルフサービスでの販売がメインになってしまっていますので。

となると、ネット通販とスーパー販売で何が違うかというと「実物を見られる」だけになってしまいます。確かに実物を見て、というのは大きいのですが見知らぬ果物などで試食なしとなると実質ネット通販とは差異がなくなってしまうのではないでしょうか。むしろ説明文がキッチリある分ネット通販の方が有利、ともいえます。

昨今のスーパーは品揃えや変わった品種も増やすような方向に来ていますが、商品知識がどの程度の顧客をターゲットに置くかでも売り方が変わって行くように思えます。

2005 06 21 [旅行・地域] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005.06.19

今週のニュース(6/12~6/18)

今週も気になったニュースを取り上げて行きます。

1.金融庁、決算書に経営者の宣誓書添付を求める
 金融庁は、各金融機関が発表する決算書に不正が無い事に対する宣誓書を経営者に出させる、とういことを求めていくそうです。なんというか、きわめて日本的な行為のように思えます。決算書は各企業のもっとも重要な対外発表文書であるのにこれが正しい、という宣誓書が求められるということは経営者が無能、または判断力が無いということと言われているようなものではないでしょうか。

まあ、趣旨としてはどちらかというと決算書の内容というよりも社内の法遵守体制に対して責任を持て、ということのようです。金融機関は信用第一といわれていた事が今どこかへ行ってしまっていますが、信用レベルを上げる事がリスクを下げ、すなわちコストを下げることであるということに繋がるのではないかと思います。


2.地震保険の加入が900万件突破

阪神・淡路大震災以降クローズアップされてきた地震保険ですが、昨年の新潟、スマトラ沖、今年の福岡沖と大型地震が相次いだ事もあり加入件数が増加してきています。日本は地震国であるというのは周知の事実ですが、個別の家や地方では「うちは大丈夫」という感覚がまだ残っているかも知れません。ただ、活断層が通ってない地域は無いと思ったほうが正しいのが日本の現状です(地図に載ってないのはまだ分かっていないと思ったほうが正しいでしょう)。地震保険が普及する事で保険料が下がり、いざという時の復旧に役立っていくような方向に向かう方がより良いと思っています。
(私は全労災の自然災害共済に入っています。地震だけでなく、台風などの風水害被害への保障もありいざという時の備えになるか、と思っています。社宅住まいですが家財の保険ということで。借家住まいの方も家財に対する備えというのは忘れがちですのでご一考を願えればと思っています)


3.a href="http://www.sankei.co.jp/news/morning/19iti002.htm">プロ野球交流戦終了。パリーグには効果あり

今年初めて行われましたプロ野球交流戦が終わりました。私もいつも見られないカードなどを楽しみに見ていました。そして、パリーグにとっては以前からの要望どおり観客の増加、テレビ放映権収入、知名度アップが図られています。ただ、セリーグにとっては微増が2チーム程度であまり効果はありませんでした。

また、今回感じたのは、1リーグでもいいんじゃないのか、ということです。JリーグもJ1が18チームで戦っています。試合数が違うにしても組み合わせが多数あるほうが面白い、また対戦の繰り返しが減る分、1試合の価値が上がるようにも感じています。

アメリカのMLBでは移動も大変ということもあり地域優勝というのもありでしょうが、日本のような狭い国内で、航空機が発達している状態では1リーグ化でも良いように感じ始めています。
(で、カープは最初はまずまずだったのに後半は失速して最下位寸前だものなぁ・・サンフレッチェが強い分余計目立ってしまう)


2005 06 19 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005.06.18

空調服はチーム-6%にどこまで貢献するか

昨年もエントリに上げた空調服ですが、今年はさらなるパワーアップをして帰ってきました。(紹介記事はこちら

昨年はまだテスト販売レベルだったようですが、社名もそのものずばり「空調服」に変えて、本腰を入れるようになってきています。

今のところはまだやや高価なのと、作業服中心ゆえにファッション性にまだ問題があるようですが、ユニットの外販をはじめてもいるようですから、さらなる発展も望めそうです。

で、前回のエントリでも書きましたが、スポーツ、アウトドアの分野でも発展は望めそうなのですよね。

たとえばゴルフウェア。また、開発例にもありますがレインウェアということは釣具屋ルートでの販売もありえますね。
ファッションに関して言えば、有名メーカーが採用してファッション性と認知度が上がれば一気に一般化する可能性はあります。

また、他の用途ではバイクウェア。夏は走っている最中はいいですが止まると暑い。しかも安全性を考えると手袋、長袖が基本なので空調ユニットはピッタリだと思うのですよね。


今年はまだ試作・作業服段階のようですが(販売サイトにワイシャツ型がまだ出ていない)、中国での大量生産も予定しているようですから来年の夏はいよいよブレイクする可能性が出てきました。

クールビズは薄着ファッションなわけですが、スーツタイプの空調服(ファンの位置やエアダクトを工夫してよりファッショナブルになれば)が出てくればネクタイ業界の復権もあるかもしれませんね。

販売先の画像は下記をごらんください。クリックで販売サイトに飛びます。

作業服 P-500N
ブルゾンP-500B

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2005.06.16

科博で恐竜展

先週の土曜日、上野の科学博物館で行われている恐竜展を見てきました。今回の目玉は、ティラノサウルス「スー」の全身化石(の複製)です。

色々な記事でもあるように、かなり混雑を覚悟して行きましたが、10時過ぎの入場でしたので15分程度の待ち時間で展示室に入ることが出来ました


科博でやるだけに、展示自体は結構そっけないというか、物々しく盛り上げる、という感じではありません。展示室も1つでそんなに大きくはないですしね。ただ、その分きちんと見れば中々見ごたえがあります。

で、本来のテーマはスーではなく鳥に進化した恐竜、ということですので中国から持ってきた羽毛化石の実物が多数ありました。本当はこちらの方がよっぽど珍しいのですが、どうしても大型肉食恐竜の方が人気があるのですよね。ですので、羽毛化石をじっくり見ることができました。

また、恐竜展をやっている分、通常の恐竜の展示室が空いているのもポイントですね。こちらにもティラノサウルスの全身骨格がありますし、世界に2つしかないというトリケラトプスの全身骨格(こちらは実物)、ステゴサウルス(こちらも実物)があって、映像解説で良く見られます。

また、昨年新館全体がグランドオープンしており、通常展示もかなりの見ごたえがありますね。哺乳類も最大の陸上哺乳類の化石などはあまり知られていませんが面白い展示だと思います。

本館は今工事中のため少し仮運営的なところもありますが、日本の科学系博物館の本山みたいなところだけに、本館の改修が終わって全体が見られるようになったときがまた楽しみかと思っています。

ネットでのヴァーチャル展示や、色々な写真は見られる機会が多くなっていますが、「2億年前の本物」を見るというのはまた違った感慨があります。これは大切にしていきたいと思っています。



2005 06 16 [科学、学問] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005.06.12

バブルの子らへのマーケティングは?

いわゆる世代論として、今、引退を迎えようとする団塊の世代が注目を集めています。もともと数が多くやたらと存在感がある世代。ただ、この世代は「オヤジ」的な見方が強く、同数いるはずの女性達は比較的目が向けられていないような気もします。

で、今回はその次の世代である「新人類世代」のことについて考えてみました。バブル世代と言っても良いかもしれません。で、これって自分達(私は1965年生まれ)のことなのですが、妙に影が薄いのであまり注目はされていないようにも思えます。ただ、もう中年世代になりつつあるため、そうそう軽視しなくてもいいじゃないか、とも思うのですよね。

世代論については、やや古いですがこちらが参考になると思います。

上記の分析では、新人類といわれるわれわれの世代が世代論で言える最後の組ではないか、とも言われていますが、この世代も既に中年、人生の後半に差し掛かりつつあります。バブルの子らとも言われていますね。

谷間の世代といわれ人数が少ないこと、徒党を組むことを良しとしないような風潮があったため比較的マーケティング的には無視されやすいような気がしますが、逆に言えば個別マーケティングをうまく使えば集中的な消費をするオタクのさきがけでもあるということは無視できないように思えます。

また、貧乏を知らない最初の世代ともいえますね。バブル期に色々と経験をし、恥もかきましたが年季も積んでいる。ここにオタク的なこだわりの目を持つ為、生半可なマーケティングでは通用しないともいえるでしょう。今の富裕シニア層よりもさらに手ごわい消費者だと思えます。

ただ、生産者としても中堅に差し掛かりつつある為、こだわりのある製品、デザイン、ライフスタイルに対する感度も十分持っていると思います。スローライフを語るにはちょうど良いのかもしれません。

オヤジがオヤジ臭さを持つことを嫌う世代がクールビズを着こなして行くようになり、供給者としてもかかわって行く中でまだ社会が変わって行くように思えます。


2005 06 12 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

今週のニュース(6/5~6/11)

今週も気になったニュースを取り上げて行きます。

1.医師の処方箋書式統一化へ

現在、医療機関で医師の診断を受けるとたいてい薬物投与について処方箋をもらいます。ここに書くべき項目は決まっていますが、書式の統一まではいたっておりません。今後、医療事故防止のために統一化する方向で厚労省が動いているそうです。これは、医療機関における過去の事例を考えると良いことではないかと思っています。また、電子カルテの方向に向かうことが今後考えられるのですが、この書式統一の最初の一歩かもしれません。合理化という面では日本の国家的医療システムは改革の芽が中々出ないことが多かったのですが、事故をなくす、無駄なコストを下げて医療機関、患者双方が得をするようなことを進めて行く一歩ではないかと思っています。

2.電気事業連合会もクールビズ推進へ

電力10社の連合である電気事業連合会も、クールビズを推進することとなりました。温度を1度上げると500億円の減収につながる、ということですが東電は前から電気を大切に、というキャンペーンを張っていたはずなんですよね。というのも、夏のピーク電力に対応する為には莫大な設備投資が必要となるため、ピークカットは電力会社の利益にもなるはずです。一時の収入源、とこの記事は言っていますが設備投資が不要になるほうが大きいはず、というのを取り上げないのはどういうことでしょうか。


3.クールビズ、父の日商戦とセットで売り上げアップへ

 今日、近くのショッピングセンターへ行ってきました。ここでは、自分用の夏のワイシャツを買いに言ったのですが、時期的に父の日とクールビズをセットで売っており、いつもの年よりも盛り上がっていたように感じました。また、シャツの種類もボタンダウンあり、柄物を数多く売っているなどこれもいつもと違います。クールビズが一つのきっかけとなり、紳士服売り場が久々に活気付いているようにも感じました。
 不景気になると家計で真っ先に削られるのが紳士服といわれていますが、比較的買いやすく消耗品的なシャツ類でこのような変化が生じたのは、中年に差し掛かった男ととしては選択の余地が広がりありがたく思っています。


2005 06 12 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005.06.10

サッカー日本代表と育て方

おととい、サッカー日本代表は来年のFIFAワールドカップ本選への出場権を手に入れました。過去の苦闘が嘘のような結果でした。もちろん、危なげない、とはいきませんが選手層の厚さを改めて感じることが出来た予選だったと思います。

その中で、過去の日本代表とどこが違うのか、ジーコは何を見てきたのか、と考えてみました。

さて、日本でプロのサッカーリーグが出来たのは1993年です。アメリカ大会での予選も歴史の中ですが、あの時は主要選手の怪我が出るとその穴を埋めることは出来ませんでした。やっとプロになった、というだけでチームのレベルもまだまだ、ヨーロッパの代表などと当たるともうぼろぼろ、「善戦」というのがやっとという雰囲気でしたね。ただ、その分比較的暖かいサポーターの目があった、ともいえるかもしれません。

その中で、ジーコはJリーグの最初から日本を見てきました。自身も住友金属(鹿島アントラーズ)の立ち上げに参加し、選手として、チームの意識変革に努めてきたことは良く知られています。審判にたいしてもそうでしたね。初年度のチャンピオンシップでの唾吐き事件(終了間際、審判がアントラーズに対してPKを与えたがそれに対する抗議)はまだ記憶にしっかりと残っています。

これらを考えると、「選手育成はリーグで」、「そのときに良い選手を選んで使う」、「戦い方は選手が決める」という伝えられているジーコの考え方は、逆にいうとやっと普通のプロリーグになった、といえるかもしれません。そして、だからこそ今回代表監督を引き受ける気になったようにも思えます。

たとえば、野球の日本代表を考えて見ましょう。選手育成は各チームがリーグの中で行っています。代表が出たから、といって基礎練習やキャンプをその為に組むか、ということはないでしょう。チームとして纏め上げるためのフォーメーション練習が主になると思います。各チームのエースが出てくるわけですしね。

ただ、サッカーの場合はまだそこまで届いていないということが改めて露呈したようにも思えます。中田英寿が「世界でたたけるだけの力が無い」といっているのはこの部分も指しているように思えます。

これらは、各企業での人材育成にもつながるかもしれません。マニュアル業務とロボット型指揮系統がよく言われますが、自分で考えてやらせるだけのマージンがどこまで取れるか、方向性を与えた上で方法は自分で編み出させる、ということが可能なのか、と改めて考えて行きたいと思います。

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2005.06.06

ネット上でのアクティブと現実社会活動でのギャップ

Blogが一種のブームとなり、ジャーナリズムという形で社会に変容が起きるのではないか、という期待感が一部に出ています。また、既存メディアが従来の形ではネットに対抗できない部分が生じているのは事実ですので、この面でも期待感が出てきています。ただ、ネット上のムーブメントが(日本では)必ずしも実際の社会での行動に結びつかないことが多いようにも思えるのです。

この現象を「リアルの谷」と仮に呼んでみましょう。これは、匿名Blogが多いことにも関係があるのかもしれません。

さて、実在する人間が日常直接感じることが出来る社会というのは昔からそうは変わっていないと思います。朝起きて、仕事場なり学校なりに行って、働き、帰ってくる。もちろん、人それぞれの違いは大きいのですが、メディアを通じて得られるバーチャルな社会の方が圧倒的に大きいと思います。

そして、社会にかかわりを持つ手段としてネットを通すというのは従来のメディアと同じなのですが、そこでネット自体を自分の防壁なり、堀にしてしまっている面が否めません。まだバーチャルな方法を使っていることを自覚していれば良いのですが実像そのものだと勘違いしてしまうといわゆるピント外れになってしまうではないでしょうか。

このように考えて行くと、現実にある社会活動での究極のヴァーチャルは法律でしょう。法律で想定しているのは現実に基づいて抽象化された社会であり、現実そのものではありません。これはマスマーケティングという状態も同じですね。リアルを突き詰めて行くと個人にたどり着きますが、どちらも「マス」を対象としている分抽象化=仮想化(バーチャライズ)は避けられません。ただ、政治はリアルを扱っているということが認知されていますが、現状ネット側はバーチャルであってリアルでは無いといわれています。となると、バーチャルでありながら実社会に大きくかかわって行くことに対すると認知されていないこと、そして行動する人もいないことがネット社会の問題点であり、BBSがネタ以上でも以下でもない、ということなのでしょう。

ネットは地理的な制限にとらわれずに活動が出来るというメリットがありますが、逆に機動性がありすぎて相手がいつでも逃げられる、という不安感を与えてしまう面もあるでしょう。「リアル」を言う人たちが求めているのはこの「逃げられないよ」という担保を確保しているという安心感であり、ネットを使う側から見て谷の反対側に隠れているということは許されないということではないでしょうか。

そして、通常リアルといわれている人たちに認知されているような状況では、ネットは単なる道具であって仮想社会というようには言われなくなっているでしょう。

このような論を筆名で書いている事自体説得力が無いといわれるとは思いますが、今回はあえて書いてみました。

2005 06 06 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

プラネテス、見てます

何を今さらとお思いでしょうが(自分でもそう思う)、アニメの">プラネテスがBS-Hiで再放送しているのを機に改めてみています。BS2で放送当時からなんでスクィーズでワイド画面じゃないんだろうと思っていましたが、あらためてハイビジョンで見ていると描きこまれた宇宙やメカのリアルさが良く出来ていると感じます。


昔から宇宙物の作品は好きでした。ロケット開発もノンフィクションをずっと読んでいたせいもあり、オープニングのロケット開発史のアニメーションは涙物です(あれをもう少しきちんと作るとそのままロケット開発作品が出来てしまいますね)。

1965年生まれの私にとっては、アポロは既に終わっておりかろうじてスカイラブとスペースシャトルに夢を乗せることができました。ただ、その後は開発がとまっており、今は「お父さんが子供のころ、人は月に立ったんだよ」というような状況になっています。シャトルの次世代機の開発も進んでおらず民間機に唯一希望を託している状況です。

まあ、「プラネテス」の世界は貧困や紛争の絶えない今の変わらない状況ですので、単純に夢を追いかけていれば良いというものではないことは承知しています。ただ、それでもフロンティアを目指して行く、ということが肯定される社会であってほしいな、と思うのは旧世紀の人間だからなのかもしれません。

2005 06 06 [アニメ・コミック] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005.06.05

今週のニュース(5/29~6/4)

今週も気になったニュースを取り上げて行きます。

1.HDDレコーダーでCMスキップによる損失540億円

 過去に何回かエントリを上げていますが、HDDレコーダーによるCMスキップがどの程度になっているか明確な数値が出てきました。インターネットを見る時間が増え、テレビを見る時間が相対的に減っている、というものです。まあ、中にはながら視聴(テレビはもともと流しっぱなしに向いているメディアでもありますし)もありますので、テレビをつけたままWebを見ている、ということはあるでしょう(このエントリを書いている最中もテレビはつけていますし)。また、HDDレコーダー持っている人は、テレビ自体は見ている、という結果も出ています。

むしろ、ゲームの減り方の方が業界に与える影響は大きいと思います。ケータイでゲーム、というのが最初はどうかなと思っていましたが続々新タイトルが出ているところを見ますと結構売れているようです。対して、家庭用ゲーム機は新世代機は出るものの、コストアップ、大作主義の結果かえって敷居を高くしてしまっているようです。

以前、Playstationが成功した際は、ライトユーザーの取り込みが大きいといわれました。このライトユーザーが今はケータイに食われ、PS2で大作志向になりかつての道を歩んでいるようにも思えます。

まあ、次世代機はほとんどスーパーコンピュータ並みの性能があり、機能的にはHDDレコーダーにしようと思えばすぐにできるだけの余裕はあります。また、モニターもHDTV対応ですので、Webを見るにも十分な解像度が確保されます。Webのほうも対象コンソールが変わる(大型テレビで見る)ような形に変わるかもしれません。こうなると、「メディア(文字通りの媒体)」が変わる変革期になっているように感じます。

2.成田空港、着陸料引き下げへ

 昨年民営化された成田空港ですが、決算の結果大幅な黒字となりました。取引会社の見直し、物販の強化などが功を奏したようです。これを受けて世界一高いといわれる着陸料を最大20%、平均で7%程度値下げすることを提示しています。ここで面白いのは、低騒音機ほど下げ率が大きいという点ですね。地元の騒音問題に配慮した結果、ともいえます。国内でも関空、セントレア、そして拡大される羽田とライバルが多い中それぞれが競争力をつけて行く中の知恵の出し合いかと思います。
 まあ、成田空港周辺を車で走っていると大きな貨物基地が沢山できているのですよね。巨大なショッピングセンターよりも大きいくらい。旅客需要よりも貨物需要の方が大きいのかな、というのが如実に感じられる状況であります。

 

3.アイワイバンク、セブン銀行に社名変更

 セブンイレブンに設置されているATMはすべてアイワイバンクのものです。ただ、一般的に「アイワイバンク」という銀行がどこまで認知されているかというと微妙なところでしょう。イトーヨーカドー、セブンイレブンなどの企業群が「アイワイグループ」といわれているのも、一般消費者には縁が無いように思えます。ですので、ブランドの一本化という点ではすでに言われている「セブンにあるATM」が「セブンにある銀行」で、セブン銀行となるのは自然なことでしょう。
 サービス企業として考えた場合、総合スーパーよりもコンビニエンスの方がより先進的(ネットワークの構築、商品開発力、店舗開拓など)ですので、現状の企業規模から見てもセブンイレブンの方がメインになるのは当然といえると思います。大艦巨砲主義が、機動力のある航空戦力に負けたとの見方もできるでしょう。ただ、今後は全国展開からリージョナルの世界になるのかも知れません。ここで全国均一にこだわることで足をすくわれることの無いような注意が必要でしょう(ローソンは既に地場化を実験し始めていますしね)。

4.サッカー日本代表、FIFAワールドカップバーレーン戦に勝利
 フォーメーションプレーが効果を発揮し、小笠原がきっちりと決めました。次の北朝鮮戦もきっちりと取り、本大会の出場を決めてほしいと思います。


2005 06 05 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

風楽でコンサート

4日の土曜日、成田市にある自然食のレストラン「風楽」で行われたライブコンサートに行ってきました。コントラバス奏者である水野俊介氏と琴奏者の稲葉美和氏のセッションです。

こういうセッションを生で見る(聴く)のは初めてでしたが、コントラバスがこれだけメロディを豊かにならせるというのは楽しい発見でした。どちらかというと裏方のように見られるコントラバスも、結構広い音域や音量を考えると、確かに主役になれるだけの魅力を持っていると思います。また、琴も合わせてより魅力を引き出しているように感じました。

時折稲光の光る中でしたが、終わるころには雨もやみ、風邪気味だったことも忘れられるような楽しい時を過ごすことが出来ました。


水野氏は現在千葉県多古町在住とのこと、また聞ける機会もあるかと思うと楽しみです。


2005 06 05 [文化・芸術] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005.06.02

住基ネットは忘却を知っているか

極東ブログにて、住基ネットに対する二つの判決が言及されています。個人的には別に4つの情報だけだし便利になるからいいじゃない、と思っていましたが、なんとなく吹っ切れないものがあり、改めて考えてみました。そして、先に言及されている中で「国民に一意でかつマスタキーとなった識別子が国家によって保証される」ことが問題ではないか、との意見である程度腑に落ちるものがありました。

さて、サービスを受ける側においては一貫したサービスがあるというのは便利なことです。ではなぜ嫌われるのか。その理由のひとつとして、マスターデータがあると「リセット」が出来なくなってしまう、ということがあるようにも思えるのです。

もし生まれたときから個人にキーコードが与えられ、それに関する記録が永遠に引き続けられるとどうなるか。過去に犯したありとあらゆる失敗がすぐに知られて、「逃げ出す」事が出来なくなる、裸一貫から出直す、ということが世間的に出来なくなってしまう、というような恐怖があるようにも思えるのです。

コンピュータシステムですので、過去の記録をどう消して行くのか、ということは実はルール化することが極めて難しいです。人の記憶であればなんとなく消えて行ってしまうのはやむを得ないでしょう。紙の記録も、保存はしていても物理的な損耗があることは仕方が無いでしょう。ただ、コンピュータデータとしてバックアップを取っていない、停電で消えてしまった、というのは許されない、と思うのです。では年数で区切るのか。となると存命中は消せないだろう、場合によっては死後30年は保存、となってしまうと思うのですよね。

管理側とすれば別に悪意でなくても(テロリストの排除など)、それぞれの人の過去を知りたいというのは当然でしょう。ただ、こうすることが普通の人々に対して逃げ場をなくしてしまう可能性がある、というのが「完全なデータベース」に対する感覚的な恐れにつながって行くように思っています。

であるがゆえに、このシステムを使う「人間」に対する教育なりルールの徹底なりがより明確な形で行われないと一生自分のやらかしたことに対することが忘れさせてもらえない、という恐怖を与えるような社会になってしまうのではないでしょうか。


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クールビズと服装意識

今日は風邪気味でしたので会社を休んで自宅にいます。で、なんとなくテレビで国会中継を見ています。今年は環境問題もあり、「クールビズ」ということで夏は上着やネクタイをやめよう、ということが環境省を中心に旗振りがされて、首相以下政府は全体で取り組んでいる様子が中継からも伺えます。

さて、今日の国会中継でのを見ていますと、自民党側の方が慣れているというか、個性の出し方がうまいという印象を受けます。特に首相、竹中大臣ですね(中川大臣は怖すぎかな)。

まあ、着こなしは半分は慣れでしょうし、売り場も変わってくるでしょう。何も考えずに買ってきてもそんなに変なのはないように変わってくるように思えます。あと、個性を出すことに対する反発のような「雰囲気」がこれで一気に壊れることが社会に対する変化を及ぼすかもしれません。

というのも、単に上着とネクタイを脱いで白いシャツで、というだけではだらしなく見えるだけである程度見栄えをよくするには色合いなどに工夫が必要となり、必然的に個性を出して行かざるを得なくなる分、これが夏が終わった後にも影響を及ぼすと思うのですよね。特に普段着に。

秋以降、いったんクールビズという形でファッションに気を使うことを覚えた男性陣、さらに仕事場に個性を持ち込むことが是となった状況は、冬になっても残ると思うのです。今年の冬はまだだめかもしれません。守旧派(保守派?)の反動もあるでしょうし。ただ、また来年も夏になって「クールビズ」が定着しているようであり、数年繰り返した後には、男性のファッションも大きく変わり、同時に個性を出すこと、周りと違う服を着ている事に対する慣れが出てきたときが楽しみかな、とも感じています。



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