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2005.06.10

サッカー日本代表と育て方

おととい、サッカー日本代表は来年のFIFAワールドカップ本選への出場権を手に入れました。過去の苦闘が嘘のような結果でした。もちろん、危なげない、とはいきませんが選手層の厚さを改めて感じることが出来た予選だったと思います。

その中で、過去の日本代表とどこが違うのか、ジーコは何を見てきたのか、と考えてみました。

さて、日本でプロのサッカーリーグが出来たのは1993年です。アメリカ大会での予選も歴史の中ですが、あの時は主要選手の怪我が出るとその穴を埋めることは出来ませんでした。やっとプロになった、というだけでチームのレベルもまだまだ、ヨーロッパの代表などと当たるともうぼろぼろ、「善戦」というのがやっとという雰囲気でしたね。ただ、その分比較的暖かいサポーターの目があった、ともいえるかもしれません。

その中で、ジーコはJリーグの最初から日本を見てきました。自身も住友金属(鹿島アントラーズ)の立ち上げに参加し、選手として、チームの意識変革に努めてきたことは良く知られています。審判にたいしてもそうでしたね。初年度のチャンピオンシップでの唾吐き事件(終了間際、審判がアントラーズに対してPKを与えたがそれに対する抗議)はまだ記憶にしっかりと残っています。

これらを考えると、「選手育成はリーグで」、「そのときに良い選手を選んで使う」、「戦い方は選手が決める」という伝えられているジーコの考え方は、逆にいうとやっと普通のプロリーグになった、といえるかもしれません。そして、だからこそ今回代表監督を引き受ける気になったようにも思えます。

たとえば、野球の日本代表を考えて見ましょう。選手育成は各チームがリーグの中で行っています。代表が出たから、といって基礎練習やキャンプをその為に組むか、ということはないでしょう。チームとして纏め上げるためのフォーメーション練習が主になると思います。各チームのエースが出てくるわけですしね。

ただ、サッカーの場合はまだそこまで届いていないということが改めて露呈したようにも思えます。中田英寿が「世界でたたけるだけの力が無い」といっているのはこの部分も指しているように思えます。

これらは、各企業での人材育成にもつながるかもしれません。マニュアル業務とロボット型指揮系統がよく言われますが、自分で考えてやらせるだけのマージンがどこまで取れるか、方向性を与えた上で方法は自分で編み出させる、ということが可能なのか、と改めて考えて行きたいと思います。

2005 06 10 | 固定リンク

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