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2005.06.28
増税やむなし、されど方法は?
政府税調で所得税の見直し案が提示され、主にサラリーマンの控除項目の削除、減少が多く取り上げられています。内容自体は以前から言われていたことですので特別新味はありません。ただ、影響する人が多いことで「抵抗勢力」が増えているのは事実です。商売に対してもいわゆるボーナス商戦をやっている最中にこういう後ろから冷や水をかけるような行為はどうかな、とも思えます。
ただ、総論としては賛成せざるを得ないのかな、とも思っています。
現実論を見る限り、現在の社会システムを維持する為のコスト(無駄は色々あろうが、サービス担当は必要)がかかります。ただ、このサービスが現状払っているお金に対して相応なものか。サービスシステムに問題はないのか、ということが「強制徴収」たる税金に対する不満として生じるのだと思います。
ただ、国家においてはほとんど競争原理が働かない税ですが、地方税については既に競争が徐々に始まりつつあると考えてよいでしょう。引越しというのは中々難しいですが教育、地方税など隣町と自分達の町とで全然違う、ということは十分ありえます。障壁が低くなるほど逆に格差は広がっていくのが現状ですね。
民主国家においては自分達で出し合ったお金を自分達が選んだ人たちで決めていく、というのが建前としてありますが、国の成り立ち上ゼロから出来上がった民主国家などがない為、過去の権力システムや住民感情を引きずっているでしょう。「お上」と「民草」などの感覚です。こうなると、税金は「むしられるもの」ですのでいかにして取り返すかが大事になり、その能力を持った政治家が評価される、となっているでしょう。さらには役人となって税金を取る側に回ることが大事、ともなっていきます。
国家間の競争は武力も含めてなんでもあり、が現状ですのでそう甘いこともいえないのですがそのためには構成員の生活を犠牲にしても良い、というわけではないでしょう。
身の丈にあった、しかし萎縮しないで成長を志していくというのは難しいのですがオープンの論議の中で周知を集めた突破口が開ければ、と思っています。
(本エントリは週刊!木村剛への投稿でもあります)
2005 06 28 [経済・政治・国際] | 固定リンク
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» 増税! 増税! 増税! from こちら中小企業総務部
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