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2005.07.09

危機管理は根付いてきたか

サミットにあわせて、ロンドンの地下鉄で同時多発テロが発生し、49名の方の死亡が確認されています。卑劣な犯行であり、認められるものではありません。

さて、このような重大事件が起こったときに報道されるのが「首相官邸の危機管理センター」です。以前、えひめ丸がアメリカの原潜に衝突されて沈没した際、当時の森首相がゴルフ中で危機管理センターとの連絡が取れず対応が遅れたことがあり、森内閣の寿命を縮めかつ危機管理センター自体の存在意義が疑われたことがあります。ただ、昨今の状況をみるに何かあったら危機管理センターに情報を集めて首相が判断する、というシステムが機能し始めたようにも感じています。官邸の新築にあたっても、この危機管理機能をどうするかという点が重視されて設計がされているでしょうし。


ところで危機管理というのは、システムや道具もさることながら担当する人間、さらにはその指揮を執るトップの意識と想像力によるところが多いのかな、と思っています。身近な例で言うと、たとえば色々な職場や学校などで作る緊急連絡簿。これを作る立場で考えてみてください。自分達の組織で、誰がどこへ連絡すべきか。順番はどうするか。ツリーの深さはどの程度が適当か。連絡簿一つとってもかなりの想像力が要求されます。そして、これは前例踏襲主義は通用しないのです。危機は予想を裏切るからこそ危機である、ともいえますので。

そういう意味では、今の小泉内閣は比較的危機管理向きといえるのかもしれません。トップの意思が比較的明確であること、閣僚も同様にそれなりの意識を持って仕事をしている(ように見える)ため、質疑応答を見ても受け答えが自分の言葉で出来ているようなことから、突発事態に対しても想像力が機能して決断ができるような雰囲気なのかな、とも感じています。


昨年は多くの自然災害が発生し、色々問題はあるにせよ以前に比べれば対応が迅速になってきたと思います。後は自治体レベル、そして自分達の行動に対する想像力を持って動いていくことが危機対応には大事なのかな、と感じています。拙速でもいいからまず動き出して細かいところはあとから修正していく、というくらいの機動力と柔軟さが大切でしょうから。

(東京メトロでのゴミ箱が撤去されましたが、この決断は朝の会議で決まってその日のうちには主要駅からすべて撤去されたそうです。判断速度が上がっている好例かと思います)。


2005 07 09 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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