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2005.07.26
テレビとネットは相性が悪い?
ちょっとしたニュースですが、フジテレビのアナウンサーが買春をしたことを番組中で示唆した、という記事がありました。深夜帯でのトーク番組であり、周りからネタを言うことを強要されるような雰囲気の番組であったと想定できます。話をしたこと自体がネタである可能性は十分にありますが、深夜帯で生であることから酒場で仲間内で話をしているという雰囲気を出そうとした演出だったことだろうと考えています。
こう考えていくと、放送人というのは「ライブ芸人」に近いところがあるのではないか、という気もしてきました。すなわち、「その瞬間のノリを重視」であって、後から繰り返し見ることを想定していない、と。映画ですと1回しか見ないことも多いですが、繰り返し見られることを期待して時間をかけて編集するわけです。脚本も練りこみますしね。しかし、テレビ、特に主流となる報道部門ですとこれは「実況」が基本ですので練り込むことは不可能、準備はするにしろ瞬間的に途切れなく流していくことが重視されるようになります。
これらの文化を持つ放送人が、いつまでも後から繰り返し(ほじくり返されて)見られることに対して本能的な拒否感を持っているのかもしれない、というのはうがちすぎでしょうか。
で、ネットですがこちらはどちらかというと活字文化由来の面が多いため、推敲をすることが前提とされています。ライブで流すことは今まで技術的に不可能でしたし。
ライブで多くの人に芸を見せる事ができる、というのが放送のパワーでしょう。しかし、別の根っこを持つネット文化がこちらの方が優位だといってくることには反発があるように感じます。
ビジネスとかの面ではなく現れる放送人のネット嫌い、タイムシフト嫌いというのはこういうところが本質なのかもしれません。
2005 07 26 [経済・政治・国際] | 固定リンク
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