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2005.09.04

今週のニュース(8/28~9/3)

今週も気になったニュースを取り上げて行きます。

1.東電、富士重工と電気自動車を共同開発へ

何度か取り上げている電気自動車の話です。富士重工は共同開発をしていたカネボウから電池、キャパシタの技術を買い取り電気自動車のプロトタイプ「R1e」を発表しました。そして、この電気自動車に使う急速充電器や東電の業務用車両などについて東電と共同開発を行う、と発表がありました(東電のニュースリリースはこちら、富士重工のニュースリリースはこちら)。
 今回は東電の自社使用の業務用車両についてですが、これでデータが取れること、数が出せることにより量産へ弾みがつくことが予想されます。また、一般への販売ですが、電気自動車の欠点として充電の長さと航続距離の短さが挙げられていますが、数が出ることにより充電インフラが整うことが想像できるのですよね。たとえば、最初は急速充電器を自動車会社のディーラーに置けば結構な数になるように思えます。スバルはマイナーとは言え、それなりに拠点の数がありますから、少なくとも出かけた先で電池切れ、という心配を減らす効果はあるでしょう。水素ステーションを置くよりもよっぽどハードルは低いですしね(爆発などの危険性が無い為、装置を置く為の規制は無い)。そして、普及して小型化すれば、たとえばコイン駐車場にオプションでコイン充電器を置くことも可能でしょう。1~2時間でも充電できればより安心、というニーズはあるように思えます。高速のPAにも比較的簡単に置くことは可能でしょうしね。
 今の性能では若干の不安はあるでしょうが、ディーラー網をそのまま充電ステーションに変えられる可能性がある、という点では水素を使うよりも実効性が高いように思っています。(レクサスでもしやると3年間ディーラーでの充電無料、とかもできそう)。



2.経産省、家庭用ロボットの安全基準などを策定へ
 ホンダが人間のように歩くロボット”P2"を公開して既に8年経ちました。ASIMOをはじめとしてロボットの存在自体は既に当たり前になりつつあります。ただ、まだ実用化には色々なハードルがありますし、安全性についてもまだあいまいな状況です。人型かどうかはともかく、色々な「動く機械」が家庭に入ることを考えるとそれなりの安全基準が必要なのは確かでしょう。ロボット工学の3原則にも、人を傷つけてはならない、とありますのでここをどういう風に作りこむのか、センサー技術などの発展にも繋がると思っています。


3.携帯電話からの110番通報、位置把握システム導入へ
 最近の緊急通報は携帯電話からが多くなっていると思います。しかし、携帯から110番へつないでも地元の警察ではなく、より広域の中核地へ繋がってから転送のため、位置把握などに時間がかかっていました。これらに対応する為、発信位置を特定して急行できるようにするシステムを導入する方向で動きが始まりました。

 本当はこれは救急の方がより効果的なんですよね・・私もたまたま事故に遭遇して救急に電話したことがありますが、事故の場所と固定電話の位置がずれているために質問に答えられないことがあり、携帯でかけなおしたことがあります。この場合は119番ではなく地元の救急の一般電話番号をかけることで素早く直接話ができ、円滑な会話に繋がりました。事故の場合は出動後も状況を見ながら質問に答えられる携帯の方がより便利だと思います。出先ならば止むを得ませんが、携帯に地元の救急の一般番号を入れておくと、もしもの時に貴重な時間を稼ぐことができる、ということは覚えて置いて損は無いと思います。


2005 09 04 [ニュース] | 固定リンク

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コメント

>爆発などの危険性が無い為
実は水素って、爆発の危険は小さいそうです。ヒンデンブルグ号の火災も水素爆発が原因ではないとのことです。

投稿者: ひろ (Sep 5, 2005, 2:05:05 AM)