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2005.09.28

目に見えないものとの競争

日経ビズテックの最新号を読みました。「日本病」と称して日本企業が陥る問題点の分析がされています。その中で「隣との競争が好き」という評がありました。この記事ではエレクトロニクス分野でのDRAM競争を指していますが、この事は「わかりやすい競争は得意だが目に見えない部分の戦略的な想定による競争は苦手」という事につながるように思えるのです。

この、「隣との競争」は、「遅れたくない」という心理による競争には繋がりますが、遠く離れたところで起きることには関心が生じません。また、自分で何かを先にしよう、ということも抑制してしまいます。何かを始めると途端に隣から競争を吹っかけられますから。これが「ブルーオーシャン戦略」(競争が起きる前の新しい市場を作っていく戦略)を取りにくくしてしまう結果にもなってしまうとも思えます。
 
さらに言えば、「戦略」という考え方自体が目に見えないものとの戦いでしょう。具体的な敵(問題)が目の前にあって何とかするのではなく、自分で問題を設定し、対抗策を考え、時間をかけて解決していく。当たり前のようですが苦手とする日本人は多いのではないでしょうか。

逆に言えば、日本市場においてはこの「戦略」を普通に出来る人を持つ企業であればより有利に市場を展開できる可能性があるともいえます。事前に設定した行動に沿っているため、競争が起きても想定内であれば先手が打てるからです。先手必勝、少なくとも負け越しはしない、といえますからね。

この秋番組が終了した「プロジェクトX」、いい番組でしたが、後半は各テーマが戦略の無さを露呈するような状況になっていた、とも見えます。「プロジェクト」というタイトルに負けてしまっているようにも見えるのですよね。その場しのぎというと言い過ぎでしょうが、戦略、商品開発で言えば設計思想と言っても良いでしょう。この思想部分に強いものを感じなくなるとどうしてもその場だけ、という事に陥ってしまうと思うのです。

小泉改革は自分で考えるという形に日本社会を変えていく大リストラクチャリング(再構築)だと理解しています。競争の度合いは強くなりますが、よりチャンスが増えることとも感じています。新しい成長ステージに勝ち残ることができるかどうか、今を逃さないようにしていくことが必要だと自分の行動にも言い聞かせていこうと思っています。


(本エントリは「週刊!木村剛」への投稿でもあります)


2005 09 28 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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コメント

ブルーオーシャンに打って出るなら、「勝ち」残る必要はないと思いますよ。人より一歩先に出ればよいだけだと思います。

投稿者: ひろ (Sep 28, 2005, 7:43:05 PM)