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2005.09.13
映画版デビルマンを見ました
昨年最悪との話題作「デビルマン」、やっとレンタルで見ました。ありとあらゆる評が悪いということでどんなにひどいんだろう、と先入観ありまくりの状況で見ましたが、確かにこれはひどいです。実写ですのでアニメのように作画が悪いとかは無いのですが演出、演技、脚本、いずれをとっても頭をひねることが沢山ありました。
前提条件ですが、私は原作をキッチリ読んでいます。また、アニメも一通り見ています。世代的にはリアルタイムでオリジナルを見ていた年代になります。
で、今回の映画ですが、他の方の評などはこちらやこちらをご覧下さい。
悪評については私も同意見ですし、いまさらもう一つ悪評が加わったところで変化するわけではありませんので詳しくは述べません。分析もこちらのサイトが詳しいですしね。ただ、一つ言いたいのは「稼ごうとすらしていない映画の存在が許されるのか」ということです。通常、この手のマンガ発の作品の場合、タイアップが山のように出来ます。最低でも原作本が書店で復刊するとか、フィギュアが出るとか。ただ、私は公開当時も原作本を売ろうとする気配は見ませんでしたし、その他のタイアップ製品も見かけませんでした。作品の出来に恐れをなした、という事なのかもしれませんが、商売にすらならない、というのは商業作品としては最悪といえるでしょう。
と同時に、良質のコンテンツをこうも無残に捨てられる神経も理解できません。芸術性などを無視して純粋にビジネスとして考えても、もっと稼げることが出来たはずなのに、と思ってしまいます。
無理解ということの悲惨さを反面教師として学ぶ事ができる稀有な教材なのかもしれません。
2005 09 13 [映画・テレビ] | 固定リンク
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