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2005.09.24
万博終わりのエコロジー
最初は集客の点でどうなるかわからなかった愛・地球博ですが、予想よりも多い2200万人の来場者を迎え、大幅な黒字となりました。また、トヨタ流「カイゼン」も活動し、当初まずかった点もいろいろと修正されているようです。万博というものの集客力がこれほどの物だったとは驚きではありました。他にも驚いた人はいるようで、こちらの記事にも理由が考察されています。
さて、当初から一部のパビリオンが終了後に売りに出されていましたが、終了にあたり備品がオークションで処分されています。カナダ館、オーストラリア館、スペイン館などですね。このうちオーストラリア館では厨房、事務用の機材の一切合財がオークションに出されているような勢いです。ポリタンク10個セット、なんてのがこの一切合財さを象徴していますね。
もちろん、今回の博覧会のポリシーがエコロジーである以上、単純に捨てるから再利用に向かうこと自体はよいことだと思います。ただ、これがお題目だけでなく実行しうるインフラ(たとえばネットオークション)が整っているということ自体が21世紀的、とも思えるのです。
もちろん、このオークションがそれなりに成立しているのは「万博」だから、というネタのプレミア分はあるでしょう。企業倒産セールではここまで話題になりませんしね。ただ、それでもこういったことでネットオークションなり、再利用のルートが商業ベースに乗ってくるという事は物を無駄にしない、という事ではよいことでしょう。経済規模という点では新品が売れなくなるのでマイナスになるかもしれません。税収では、新品だろうが中古だろうが消費税なら同じ、と考えればプラマイゼロになりうる可能性もあるでしょう。
捨てない社会、という事の実験の一つとして、最後にオークションの成功を祈りたいと思っています。
2005 09 24 [経済・政治・国際] | 固定リンク
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