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2005.09.01

復旧の定義が変わってきた

今日は防災の日。大正12年の関東大震災を忘れないようにするためにこの日に定められています。そして、10年前の阪神・淡路大震災、昨年の中越地震など大きな地震から逃れることはできないのが日本という国の宿命でしょう。その中で、最近はお題目ではない、より実質的な訓練がされているように感じています。

一つは、広域搬送医療の訓練です。確かに、大災害が起きたときは当然ながらその地域の医療機関も被害を受けているわけで、被災地内の医療行為が万全にできるかといえばそれは無理、となります。地震は局地的である以上、近くの他の地域にいかに速やかに重傷者などを搬送できるか、という方がより現実的な対応でしょう。阪神・淡路の際も大阪、姫路の機能は生きていたわけですから。

また、近年の社会状況の変化を見るに、天災があるのはやむを得ない、ただ、被害をいかに減らすか、また起きた被害をいかに速やかに元に戻すか、という事に重点を置きつつあるように感じています。というのも、国の活力そのものに与える影響が関東大震災の頃とは比べ物にならないようになっているからでしょう。ビジネスという面でもIT化に伴い速度が上がっている分、復旧の遅れがビジネス、ひいては国の活力(財政も)に与える影響がより大きくなっているからです。

40年ほど前であれば、移動速度、ビジネスの速度も日単位、週単位程度でしょうから1日や2日の遅れはあっても実質的な影響は少なかったでしょう。ただ、今はより規模が大きくなっていること、ネットワーク化が進んでいる為1箇所のダメージが周囲に与える影響が大きくなっていることもその理由と考えられます。

先に挙げた広域搬送もそうですが、枠にとらわれない、謙虚かつ柔軟な思考が災害に対応するための重要なことではないかと考えています。つまり、寺田寅彦のこの言葉にこめられた意味として。

「天災は忘れた頃にやってくる」

天災を忘れず、状況に合わせて柔軟に備えをしておくことの警句として心にとどめておきたいと思います。

(最近の教訓だと、グラッと来ても火を止めるではなく逃げ道確保を重視、というように)。


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