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2005.10.04

LOHASに関する気持ち悪さ

ムーブメントというか、商業的な面で「LOHAS」というキーワードが取り上げられています。"Lifestyles Of Health And Sustainability"の頭文字ですね。まあ、言っていることは判ります。ただ、なんとなく印象として気持ち悪さが否めません。理由について考えてみました。

まず、「自然」であることのようですが、化学合成が本当に悪なのか。環境負荷という点では、草木染めか化学染料かなのではなく、「大量生産」か否か、という事が重要な気がします。

また、ヨガが出てきて精神を鍛えるというのですが、鍛えるというよりはゆとりを楽しんでいるようにも取れてしまいます。

なんかひがんでいるように聞こえますね・・その通りなのでしょう。ようは、これらの行動が本質的な点で「贅沢」であることと節制をイメージしていることとのギャップが違和感の原因なのかな、とも思っています。

さらには、贅沢をしていることが認知している(性能を追求しないことに財を使える)事もマーケティング的には重要なことかもしれません。今まで価値あるものとされていたもの(たとえば食品で言えば米や牛肉)が量産に苦労することでコモデティ化し、雑穀といわれていたヒエや粟が見直される、ということもそうでしょう。量産されていない分、「珍しい」という価値がつくわけですね。

飽食の代償としてのLOHASがあるとしたら、これは悲しいことなのかもしれません。提唱した人とは違う意味にとっていたとしても。


2005 10 04 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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